少し更新間隔が空いてしまった・・・

フィーバーファイターⅠの続きである。



今回はリーチアクションについて書く。

その前に・・・この機種のデジタル停止順序は左→右→中で、リーチになる際には右デジタルが停止する直前、フライング気味に「リーチ!」と音声が入る。

この、フライングリーチ予告は、最初に始めたのはニューギンだと思っているが、三共もポツポツと使っていた。

ブログで紹介した中では、フィーバービューティフルⅡや、フィーバーファンタジーⅢもフライングリーチ予告があった。

フィーバーファイターⅠでは、リーチになった際、中デジタルのスタート地点はテンパイしている図柄からと決まっていた。



↑フィーバービューティフルⅡ



↑フィーバーファンタジーⅢ


フィーバーファイターⅠのリーチアクションは4つ。


①ノーマルリーチ

②ノーマルリーチ+2段階

③対戦リーチ

④カウントダウンリーチ


ノーマルリーチは単純なスロー回転で、最大で2周+1コマ進む。

ノーマルリーチのまま当たった記憶がほとんどない。

ほとんど・・・・というのは、基本としてノーマルのままで当たった記憶はないのだが、当たったことがあったような気もする・・・・というレベルのもの。

解析の結果は知らないので何とも言えない・・・実際にはノーマルのまま当たる確率は0%だった可能性もある。

可能性があるとしても、当たる率はかなり低いことだけは間違いない。


次の「ノーマル+2段階」だが、これは間違いなく経験がある。

ノーマルで一度外れた中デジタルが再度動き出す。

こうなれば、実践上100%当たる。

記憶としては、ノーマルで最大の進行コマである「2周と1コマ」まで進んだ後動き出して当たるパターンが多い。

2段階に発展する可能性があるのは、±1コマ以内まで・・・・等、何らかの法則があったと思うのだが、詳細は覚えていない。


3番目の対戦リーチ。

これはリーチになったらすぐ画面が切り替わり、上下2分割の画面になる。

上にはテンパイ図柄と高速回転する中デジタルが表示され、下では悪とヒーロー?の戦いが繰り広げられる。

ヒーローが勝てばデジタルも揃って大当たりになるというもの。


しかし・・・このリーチ、肝心要の戦いが全く面白くない。

駆け引きや、やるかやられるかの手に汗握る攻防があるわけでもない。

ただ、ウルトラマンのスぺシウム光線のような物を出している、紙芝居のようなアニメ絵があるだけなのだ。

しかも結果はあっという間に出る。

もっとも、くだらん戦いを長々と見せられてはたまったものではないと思うが。


戦いの様子を見ても面白みは全くなく、「ヤッター!!」の掛け声が出て勝って当たるか、残念な音楽が流れて負けてハズレるか・・・よそ見をしていても構わない対物だ。

ハッキリ言ってこのリーチは必要なかったと思う。

勝った喜びとか感動とかもない・・ノーマルリーチの方が余程ハラハラできる。

しかしこのリーチ・・・大当たり信頼度は決して高くないのだが、当たる時の割合としては結構な頻度になっており、このリーチで当たることも多い。

リーチが全然盛り上がらないので、なんだか損した気分になる。


しかし考えようによっては、この対戦リーチは画期的であり、初物と言えるかもしれない。

どういうことかと言うと、演出として「デジタルの進行とは別のところで、当たりかハズレかが決まる」という点だ。

私が思うに、パチスロの北斗の拳をきっかけとして、「バトルで勝てばデジタルが揃う」「バトルで勝てば確変等が継続する」というゲーム性をもつ機種が、近年実に多く登場している気がするのだが、フィーバーファイターⅠの対戦リーチは、その先駆けと言えると思う。



↑パチスロ「北斗の拳」(サミー)



↑CRぱちんこ仮面ライダーMAX EDITION(京楽)

仮面ライダーがバトルに勝てば当たり、確変が継続するゲーム性。


最後のリーチはカウントダウンリーチ。

大層な名前がついているのだが、要はコマ送りのリーチである。

ノーマルからスタートして1周と1コマまで進んで停止した際、このリーチになる可能性がある。

図柄以外の背景が黄色くなり、中デジタルが1コマずつ進む。

その時図柄下部に「あと○コマ」と表示され、これがカウントダウンになっているのだ。

当たり図柄を通り過ぎてハズレることもあるが、その場合は「あと○コマ」の○の部分はドクロの絵が出る。


当たる時はそのままカウントダウンがゼロになって当たるか、1コマ過ぎてドクロが見えた瞬間に戻って当たる。

ハズレる時は1コマずれとは決まっておらず、2コマ手前で終わってハズレることもある。

大当たり信頼度は、100%当たる2段階を除くと一番高く30~40%位はあったと思う。


このリーチは、カウントダウンしながらデジタルが進行するわけだが、その際デジタルが1コマ進む時に「ガシン!ガシン!!」と、結構派手な音がした。

これが周りにもすぐに分かってしまうのが少々恥ずかしかった。


フィーバーファイターⅠという機種名なのだが、大当たりすると、なぜか外人の実写のおねーさんが登場する。

盤面にも女性が描かれているのだが、「ファイター」との接点がいまいち分からない。



まだまだ、「細かいことは気にしない」平成初期当時ならではであろう。

このフィーバーファイターⅠ・・・登場当初の注目度は結構高かったような印象なのだが、少々大きな画面に、さほど綺麗とも言えないブラウン管表示ということと、確率1/210のノーマル機で特段変わったゲーム性があるわけでもなく・・・大きくヒットしたとはいえず、市場から姿を消していった。

しかし自分は、特別好きというわけでもなかったのだが、この機種は結構打った。

通常のデジタル回転時のサウンドと、大当たり中のサウンドはなかなか軽快で好きだったせいかもしれない。