今回の機種は、マルホンのスマイル
初当たり確率 1/235
賞球7&15 2回権利物
マルホンの2回権利物である。
私は2回権利物が好きで、好きになった機種はデジパチよりも一途に打つことが多かったものだが、このスマイルもそのひとつだ。
なぜ2回権利物が好きだったのかというと・・・
①単純に、デジパチよりも出玉が多かった(ほとんどの機種が、平均で4000個)
②それでいて確率はデジパチと大差ない機種が多かった。(スマイルもそう)
③始動口が通過チャッカーの機種が多く、持ち球遊戯になった時の優位性が高い
④デジパチよりも人気がないことが多く、台を選びやすい。デジパチよりも釘が開け気味になっていることも多かった。
3回権利物もよく打ったが、2回権利物の方が確率が高い分安定した勝負が出来たものだ。
スマイルと言えば、本機種よりも前に三洋が出していた。
大当たり確率 1/215
賞球7&13 最高継続ラウンド10Rの旧要件機
宝くじのように、前後賞当たりがあるユニークな台だった。
アタッカーに遊び心があった。(開くとウィンクした目になる)
現在のパチンコは、あまりにも無難に手堅く、抜かりなく作られていて、このような遊び心や冒険心が欠けているような気がする。
当時は各メーカーの個性が強かったように思うのだが、その中でもマルホンは本当に個性的な台を出すメーカーで、何というか・・・・愛着のようなものが感じられた。
「これ失敗作だったな~」と思うことがあっても、そこに怒りはなく、「これを教訓に、次は面白い台を作ってね!」と、メーカーを応援したくなったものだ。
マルホンは、現在では当たり前になっている「保留玉が満タンの時のデジタル回転時間は短くなる」という機能を業界で初めて採用したメーカー。
個性の中にも打ち手のことを考えた仕様も見られた。
が、一時期のマルホンは「キンキンとうるさいサウンド」も名物だった気がする。
このスマイルや、爆裂権利物のソルジャーあたりから「キンキンしたサウンド」から「ほんわかしたサウンド」に切り替わっていった感じだ。
私がパチンコを始めた頃のマルホンは、他県は知らないが熊本ではとにかくパールセブンが大人気だったように思う。大抵の店に設置されていた。
また、キャスター、ロータリーセブンもぽつぽつとあった。
他にもオリンパス2、ジョーカーなどあったが、共通しているのは「7セグのデジタル」。
他メーカーからドットの台が多く出ている時も、マルホンは7セグに拘っていたようである。
そして、時期的には麻雀物語と近い頃に、マルホンが一時期強烈に個性を放っていた「デカデジ軍団」の先陣として、スーパーダイヤが登場した。
このスーパーダイヤの後のマルホンは、スーパーウィンク、スーパービジョン、ビッグナイン等ゲーム性は置いておいて、とにかくデジタルのデカさに拘った台を多く輩出した。
その後、今度はセーフティセブンのように、「デジタルを動かす」方向に一時シフトする。
それが落ち着くと、長年7セグの台を多く発表していたマルホンが、カラードットを使った台にシフトするようになった。
その歴史の過程で出てきたのが、今回紹介するスマイルだ。
スマイルのゲーム性は次回に書く。