今回は、豊丸の権利物「ボンバーガール」について書く。
確率 1/330
当たり図柄 0~9のゾロ目か右出目がH
出玉 約6000個
基本スペックは上記の通りで、ヘソ通過でデジタル回転。
デジタル停止順序は左→中→右。
デジタルが揃うと電チューが開放し、2個以上の入賞で権利発生。
権利発生中は右打ちで、2,3回目の権利獲得時は確率10倍アップ。
当時あった、典型的なタイプの3回権利物である。
アタッカーの開放チャッカーには当然回転体があり、1回目の権利を取り逃したとしても、デジタルの確率はアップし、3回は確実に権利が取れるようになっていた。
デジタル表記は、これは液晶になるのだろうか・・・なんとなくブロック崩しを連想させるものだが、見やすいものだった。
権利発生中は、機種名に負けじと、当時勢いのあった織田哲郎と近藤房之助の大ヒット曲「BOMBER GIRL」が流れた。
意図的な連チャンの噂もあったが、自分が打った限りは特に連チャン機と思えるような印象はない。
無難に無難に作った台のように感じていた。
以前にブログに書いた、「子飼娯楽センター」でこの機種をよく打った。
打ってみると、何か釈然としないものを感じた。
それは、「表面上とのギャップ」だ。
ボンバーガールの大当たり総数は、0~9までのゾロ目10通りと、右出目がオールマイティHの10通りで計20通り。
出目の総数は、左10通り中10通り右11通りで計1100通り。
よって表面上の大当たり確率は、なんと1/55という高確率なのだ。
実際は1/330なので、実に6倍違う・・・のだが、権利物というのはこの機種に限らず皆そうだった。
大ヒット機種のニューギンのカーニバルも、表面上の確率は同じ1/55である。
カーニバルの場合は実際の確率は1/300で、ボンバーガールよりは高いのだが、表面上と大きく異なることに違いはない。
CR機が登場するまでのデジパチは、表面上の確率と実際の確率との差を±10%以内にするという暗黙のルールがあったようだ。
CR機が登場してからはこのルールは消滅したのだが、権利物に関しては以前から表面上と実際と大きく異なる機種が多かったものだ。
カーニバルとボンバーガールは、多少確率は異なるのであるが、この「確率さの理不尽さ」を、ボンバーガールの方で強く感じることとなった。
その理由は、オールマイティ図柄Hの存在だ。
カーニバルにもオールマイティ図柄はある。
あるのだが、それは最初に停止する左出目だ。
ボンバーガールの場合は逆で、最終停止の右デジタル。
つまりボンバーガールは、リーチは全てダブルリーチになるのである。
リーチが当たる確率は、表面上1/5・・・なのだが、当然なかなか当たらない。
特にオールマイティ図柄のHは、どんな図柄でも関係なくリーチ時に停まれば当たりになるのに!当然、全然中々停まらない。
それゆえに、「表面上と実際とのギャップ」をカーニバル等他機種以上に感じてしまうことが多かった。
豊丸は、ノーマルデジパチの恐竜天国という機種を発表している。
確率 1/205
賞球7&15 出玉約2300個のノーマル機
保留ランプが恐竜の牙というユニークな台
当時の豊丸は、業界に先駆けて、スーパーリーチに名前を付けるようになった。
現在では「○○リーチ」だの「△△リーチ」だの、実に様々な名前があると思うのだが、当時はまだそのような名前がないのが当たり前の時代だった。
豊丸は、第1弾として、デジパチ甲子園という機種で、「青春の輝きリーチ」というリーチを作った。
それを引き継いだ恐竜天国では、「キラキラザウルスリーチ」という名前のスーパーリーチがある。
ボンバーガールとの関連では・・・恐竜天国の「15図柄」である。写真では真ん中の図柄。
これに描かれている女性は、私の中ではボンバーガールと同一人物の気がしているのだが??
画像がなくて申し訳ないが、恐竜天国が大当たりした際、この15図柄の女性が画面一杯に登場して「大当たり」のファンファーレが鳴る。
この時の女性のポーズも、ボンバーガール盤面に描かれているポーズと非常によく似ているのである。
しかし!ボンバーガールでは、この女性は盤面に絵があるというだけで、全くそれ以外には登場しないし、ゲーム性にも関わっていない。
メーカーで、何か意味づけがあるのかもしれないが、詳細を私は知らない。
<追記>
上に記載した、恐竜天国の15図柄大当たり時の女性画像が撮れたので載せます。