前回はダービー物語の連チャンの特徴を書いた。
アレジン等のアレパチと比べればまだまだおとなしい部類になるのだが、どちらかというと波荒の連チャン機として、ダービー物語は大ヒットとなった。
細かいところで自分が気に入っているのは、大当たり中Vゾーン入賞時の液晶画面↓
小さくも細やかなメーカーの配慮であるが、ひそかに満足感を味わっていた。
ダービー物語のリーチアクションは、スーパーリーチ等はなく、基本的には前作の麻雀物語を踏襲する形の、ビタ止まりのノーマルリーチのみ。
基本は最終デジタル(右デジタル)が2周前後で停止するパターンなのだが、3周以上する長~いパターンと、ほとんど即止まりに近い形の止まり方と・・・バリエーションがあった。
当たりやすいのは即止まりするパターンで、「当たりやすいリーチは長いリーチ」というのが常識になりつつある中でのものだったので、衝撃は結構大きかった。
ここで、タイトルの「滅多にない幸運」なことの話なのだが・・・・
ある日私がダービー物語を打っていると、場所は忘れてしまったが、玉が釘に引っかかる、いわゆる「ぶどう」と言われる状態になった。
店員を呼ぶ・・・・こういう場合、通常ぶどうを解除した店員は、スタートチャッカーに玉を入れてくれるのが普通であった。
中には意地悪な店員がいて、ヘソではなく、ゲーム性に直接関係のない天穴や肩・袖チャッカーに入れる者もいたが・・・・。
まぁ、この日は普通にヘソに入れてくれたのである、1個だけ。
そうしたら、それが札束絵柄でリーチ!!そして即止まりで当たったのだ♪
店員が、大当たり乱数を直撃してくれたわけである。
複数個店員が入れた玉の中で当たったことは別の機種であるのだが、1個しか入れなくて当たったのはこれが唯一の経験である。
しかもこれは、まだ現金で打っている最初の状態だったので、たいそう有り難かった・・・・
喜ぶ私を見つめる、店員の複雑な表情が印象に残っている。
ちなみに店は、子飼交差点にあった、「子飼娯楽センター」。残念ながら火事で焼失したらしく現存しない。
次回あたりにこの店のことを書くつもりだが、あの店員はリーダー格のベテラン店員だったと思う。
あまりにこやかではなく、ブスっとしてることが多い店員で、あまり好きではなかったのだが、当ててくれたこの一件で、ファンになってしまった(笑)。
ダービー物語といえば、俗にいう「ダービー物語事件」が有名だ。
連チャンさせるためには、Vゾーンへの5連続入賞が必須であることは前回書いた。
元々のゲージがVゾーンに集まりやすい釘構成になっているのだが、さらに確実にするために、釘を大きく曲げてVゾーンにより集まりやすくしている店ばかりだった。
このことで当局の指導が入り、逮捕者まで出てしまったのである。
1990年に、一発台や、おまけチャッカーが禁止にいたった新たな解釈「釘は盤面から概ね垂直でなければならない」という一文に抵触するという解釈での逮捕劇であった。
しかし、ハッキリ言ってこれはこじつけで、真の意図はCR機の導入を促進することであった。
なぜCR機を促進させようとしたのか・・・関係会社が警察の天下り先になっていたからである。
これがキッカケで、現金機は徐々に排除され、CR機の促進は進んでいくこととなった。
大当たりの確率変動はCR機だけの特権とする等、どう考えても必要性を感じないカードを導入したい一心で、様々な付加価値や特例を認め、メーカーやホールに負担を強いてきた。
メーカーやホールの負担は、そのまま客の負担となる・・・。
予想されていたことだが、導入されたカードは偽造が横行し、あっという間に意味のない物になり、いまや現金機とCR機の区別等ないであろう。
今のパチンコの法制度を自分は知らないのだが、一体どうなっているのか??
北朝鮮との関係、依存症の問題、今も続く警察との癒着の問題・・・
パチンコへの風当たりは、私が打っていた20年程前と比較すると、かなり悪くなっているのは否めない。
以前はゴールデンのテレビ番組でよくパチンコが出てきていたが、今や全く出てこないのではないか。
現在に至るまでの流れのキッカケが、この「ダービー物語事件」にあることは疑う余地がない。