前回からの続き。
ある日私はフィーバーファンタジーⅢを打ち、無事に無制限札を獲得して打っていた。
コア21でのフィーバーファンタジーⅢの勝率は、自慢ではないが非常に高く、負けた記憶はあまりない。
コア21の中ではあまり人気のないシマで、台を選びやすかったことと、止め打ちが効いていたと思う。
確変で当たった後、オヤジ打ちしていたら確実に玉が減る仕様だった。
そこで私は止め打ちしていたのだが、私はズボラな性格で、止め打ちと言っても厳密に行うものではなく、結構アバウトにやっていた。
アバウトな止め打ちでも、確変中にジワジワと玉を増やすことは出来たのだ。
当時の私はハンドルを固定せずに打っていた。
当時のコア21はハンドル固定にうるさく、店員がよく注意をして回っていたこともあるが、パチンコを覚えて以来、私はずっとハンドルは固定せずに打っていた。
固定して打つようになったのは、コア21を去ってから・・・1995~1996年位からである。
ハンドルは固定せずに、ストップボタンで止め打ちをしていたので結構疲れた。
ハンドルを握る手に力が入り、パチンコ後は指が硬直してしばらく動かせなくなることもよくあった。
そんな中、私は確変中に900回以上ハマったことがある。
1000回まではいかなかった。その間ひたすら止め打ちしていたら、結構出玉を増やすことができ、感動したものだ。
フィーバーファンタジーⅢは現金機の確変機のため、確変中でもハマることがあるが、周りの客で、確変中のハマりに怒っている様を見ることはよくあった。
私は、「通常時にハマるよりは、確変中にハマる方が余程いい!!」と、むしろ喜んでいた。
案の定、ハマりに怒っている客はオヤジ打ちで、確変中にガンガン玉を減らしていた。
余談だが、この頃はまだ打ちながら、各台毎にデータを見れるようになっていなかった。
今では考えられないが、コア21がオープンした当初は、本当にデータを見れる物は何もなかった。
オープンして1~2年してからか・・・・ダイコク電機の「データロボ」が導入され、データを見ることができるようになった。
しかし、データを見るためにはわざわざ立ち上がり、端末が置いてあるところまで行って操作しないと見ることができなかった。
操作をすれば、誰でも回転数と大当たり回数を見ることはできたのだが、出玉の増減グラフ等は会員登録をして専用のカードを作らないと見れないようになっていた。
現在は、貯玉やイベント等で会員非会員の違いはあるのかもしれないが、データを見るということで差別化はされていないのではなかろうか??現在の状況はよく知らないわけだが。
ちなみに当時は「貯玉」という概念もまだなかった。
また、「コーヒーレディ」という人種が登場したのもちょうどこの頃であり、オープン当初は存在しなかった。
熊本市内では、比較的この人種の登場はコア21が早かったと思う。
しかし・・・この人たちに係る人件費も結局客が払ってるんだよな~と・・・当初から私は気乗りしなかった。
時折客に配っていた、ヤクルトやおしぼりもそう・・・ヤクルトいらんから釘を1ミリ開けてくれと思ったものだ。
話を戻すが、「900回以上ハマった」というのは、自分で回転数を数えていたのではなく、立ち上がってデータロボを見に行った結果である。
そんなこんなで、フィーバーファンタジーⅢで閉店に近い時刻の時に、4000個箱を7箱位だっただろうか・・・積んで打っている時があった。
ここからやっと本題なのだが、今回に限らず、ある程度出玉のある状態で打っていると、話しかけてくる人がいる。
ストレートに「玉をひとつかみくれ」と言われたこともあるし、隣に座ってきて、「上皿分だけちょうだい」と言って来たり。
中には黙ってひとつかみ捕ろうとする人もいたので、それはすかさず注意して怒っていた。
最初から「くれ」と言わず、世間話から入ってくる者もいた。
初対面なのに、妙になれなれしい。
そして、段々「玉をくれ」という方向に話がなっていくのだ。
それで私は出玉をあげたことは一度もないのだが、今思い出しても腹が立つのが「帰りの電車賃をくれ」と言ってきたサラリーマン風の男。
この男が、フィーバーファンタジーⅢで出していた時に近寄って言ってきた。
隣に座り、「この台面白いよね~」とか、そういう切り口だったと思う。
なかなか帰らないな~この人・・・と思っていたら、「帰りの電車賃がなくなって帰れない」と・・・
とにかくしつこかった。「明日には絶対返すから!!」
今の私では考えられないのだが、当時の私は若かった・・・そしてお人好しだった。
手元には、両替で余った500円玉がたくさんあり、その中からこの男に1500円渡してしまったのだ。
「明日の夕方5時にこの場所で!!」と言い去って行った男・・・・
次の日、夕方5時になる前に私は同じ場所に行って、6時位まで待った。
本当に当時の自分は若く、お人好しだった・・・男が来るわけがないのだ。
1500円泣き寝入り。
20年以上経った今、顔はなんとなくしか覚えていないが、もし出会ったら利子付きで1万円返してもらいたい。
つうか、金返せ!!コノヤロー!!!
この一件以来、こういう輩には徹底無視をすると固く誓った。
気づくの遅すぎである。