当初、アレジンをはじめとする爆裂台を“危険な台”として自分は敬遠していたわけだが・・・・
これだけのヒット機種となると、当時の自分は無視することはできなかった。
最初はドキドキで打っていたのを覚えているが、初当たりには1万数千円要した気がする。
最初のアレジン当たりは4連チャンだったと記憶している・・・内1回はパンク。
投資金額、出玉とも、当時の感覚からすると、『 普通の台と変わらない 』という感想を持ってしまった。
それから、アレジン漬けの日々に入ってしまう・・・
このアレジンは、ずっと連チャンシステムが謎のままだったのだが、パチンコ必勝ガイド誌上にて解析結果が発表された。
その結果、連チャンシステムは分からないと、一旦は結論付けられたのだが、読者からの指摘により、大当たり判定の計算そのものが、連チャンの秘密であるということが分かった。
大当たり判定に使う計算が、一般のデジパチと比べてかなり複雑なアレジンであったが、その計算により、乱数がグループ化されてしまうというのは、私は考えもしなかったので、ひどく感動感心したのを覚えている。
乱数の計算を行うのに、排他的論理和という論理演算を使うのがミソのように感じた。
解析から分かったことは、アレジンは16個のグループに乱数が分かれ、いづれかのグループにいるわけだが、グループ移動の乱数を引かない限り、同じグループに居続ける。
大当たりのあるグループはひとつだけで、そのグループに居続ける限り、1/8で当たり、1/4でハズレのリーチがかかる。残りの15のグループは大当たり確率ゼロの地獄モード。ハズレリーチの確率は、1/16又は1/32だが、ひとつだけ1/8でハズレリーチのかかるグループがあるというものだった。
リーチ確率のバランスは絶妙で、リーチの度にドキドキできる画期的なシステムであった。
アレジンはよくパンクした。
ラクダの中央に入って本当の大当たりなので、デジタルが揃っても油断できない。
当時のパチンコ客は、今よりも何かしら一体感・・・運命共同体的な雰囲気があった。
よくアレジンを打っていた、熊本市下通りアーケードのコア21では、誰かがデジタルで当たりを出すと、周りの客が集まって、ラクダの真ん中に入るように皆で台を押したり叩いたりする場面を見受けることが度々あった。
今こんなことをやっているとすぐに注意されそうな気がするのだが、当時は定員も暖かく見守っていたようだ。
ただ、台を叩いて余計に入りづらくなるんじゃないかと思ったりもした(笑)
すごい時は4~5人がかりでエンヤコラと台を押していたのだから面白い。
自分が大当たりした時にも、見ず知らずの人が台を押してきたことがある。
パンクしなかったのだが、その見ず知らずのおっさんは、「自分が押してやったからパンクせずに済んだ」と言いたげな顔で、とりあえず会釈はしておいた。
ハッキリ言って邪魔だ!と思ったものだ。何度もやられたら言っていたかもしれないが、基本的に自分は一匹オオカミスタイルで、そういう雰囲気も出していたので、そう頻繁にやられることはなかったな・・・。