前々回の記事で書いたフィーバーマキシムシリーズは、大きな期待を背負って設置されたものの、一般にはなかなか受け入れられず・・・メーカーの気合いとは裏腹に早々に外されていった。
その大きな理由は表示形式であったことは間違いない。
「きらびやかに図柄が光るドラム」というアイデアは良かったのだが、とにかく当たり図柄が目立たず、揃った時の感動が薄い。
従来多かった5ラインではなく、初めて横ラインのみの3ラインというドラム有効ラインも不評であった。斜めに揃っても無効というのは、この時期はマキシムだけである。
ドラムそのものの動きも、これまでのドラムよりぎこちない感じがしたのも、不人気に終わった一因ではないだろうか。
とにもかくにも、「新しいドラムよりも従来のドラムの方が良かった」のは明白で、三共も素直にそれを受け止め、マキシムの後継として登場させたのが、「フィーバーレジェンドシリーズ」であった。
登場当初はマキシムのように一度に7機種も発表することはなく、「フィーバーレジェンドⅠ」と「フィーバーレジェンドⅡ」の2機種のみだった。
フィーバーレジェンドⅠ
レジェンドのドラムは、マキシム以前の一般的な、下地が白のドラムで動きも従来同様のものだったが、従来と全く同じというわけではなかった。
まず、ドラムがスパークシリーズまでと比べて若干大きくなり、ドラムを囲うようにイルミネーションランプが装備された。このランプは状況により点滅や点灯をするのだが、ドラムを引き立てる役目があった。
その他の大きな特徴としてはアタッカーがある。ウイング式のアタッカーになっており、一度の開閉で10個以上拾うことがざらにあり、同じ賞球の他機種よりも出玉が多くなることが多かった。しかし、このアタッカーのおかげで、アタッカーへの寄り釘を無茶苦茶しめる店もあった・・・・当時はアタッカーへの寄り釘をしめるという行為はあまり一般的ではなかったが、もしかしたらレジェンドがその魁になったのかもしれない・・・・。
「ラッキーナンバー表示」が付いたのも三共の機種ではレジェンドが最初だったと思う。この装置は、大当りする度に数字が変わって、店がラッキーナンバーとして使えるようにしたものだが、通常よく店でラッキーナンバーとして使われることの多い3や7は出にくくなっている(偶数が出る確率が少し高い)という意地悪なものであった。
とはいっても、このナンバーをラッキーナンバーとして使う店はほとんどなく、従来同様に当たり図柄をラッキーナンバーとして使う店が大半であった。
マキシムから、これらの改良を施して登場したレジェンドだが、盤面にはさりげなく「NEW FEVER」の文字が書かれていたのが印象的だ。
見た目は原点回帰といえるものだったが、随所に改良をくわえた、まさにメーカーからすると「新しくなったFEVER」なのだ。
機種名のレジェンド」は日本語では「伝説」・・・・まさにふさわしいネーミングであったと思う。
近年のパチンコやスロットはタイアップものばかりで、こういったネーミングやメーカーや機種毎の背景にある“ドラマ”を思いながらパチに向うということも、現在のパチンカーはほとんどないのではないかと思ってしまう。
次回は、もう少しこまかくレジェンドシリーズを書こうと思う。
その大きな理由は表示形式であったことは間違いない。
「きらびやかに図柄が光るドラム」というアイデアは良かったのだが、とにかく当たり図柄が目立たず、揃った時の感動が薄い。
従来多かった5ラインではなく、初めて横ラインのみの3ラインというドラム有効ラインも不評であった。斜めに揃っても無効というのは、この時期はマキシムだけである。
ドラムそのものの動きも、これまでのドラムよりぎこちない感じがしたのも、不人気に終わった一因ではないだろうか。
とにもかくにも、「新しいドラムよりも従来のドラムの方が良かった」のは明白で、三共も素直にそれを受け止め、マキシムの後継として登場させたのが、「フィーバーレジェンドシリーズ」であった。
登場当初はマキシムのように一度に7機種も発表することはなく、「フィーバーレジェンドⅠ」と「フィーバーレジェンドⅡ」の2機種のみだった。

フィーバーレジェンドⅠ
レジェンドのドラムは、マキシム以前の一般的な、下地が白のドラムで動きも従来同様のものだったが、従来と全く同じというわけではなかった。
まず、ドラムがスパークシリーズまでと比べて若干大きくなり、ドラムを囲うようにイルミネーションランプが装備された。このランプは状況により点滅や点灯をするのだが、ドラムを引き立てる役目があった。
その他の大きな特徴としてはアタッカーがある。ウイング式のアタッカーになっており、一度の開閉で10個以上拾うことがざらにあり、同じ賞球の他機種よりも出玉が多くなることが多かった。しかし、このアタッカーのおかげで、アタッカーへの寄り釘を無茶苦茶しめる店もあった・・・・当時はアタッカーへの寄り釘をしめるという行為はあまり一般的ではなかったが、もしかしたらレジェンドがその魁になったのかもしれない・・・・。
「ラッキーナンバー表示」が付いたのも三共の機種ではレジェンドが最初だったと思う。この装置は、大当りする度に数字が変わって、店がラッキーナンバーとして使えるようにしたものだが、通常よく店でラッキーナンバーとして使われることの多い3や7は出にくくなっている(偶数が出る確率が少し高い)という意地悪なものであった。
とはいっても、このナンバーをラッキーナンバーとして使う店はほとんどなく、従来同様に当たり図柄をラッキーナンバーとして使う店が大半であった。
マキシムから、これらの改良を施して登場したレジェンドだが、盤面にはさりげなく「NEW FEVER」の文字が書かれていたのが印象的だ。
見た目は原点回帰といえるものだったが、随所に改良をくわえた、まさにメーカーからすると「新しくなったFEVER」なのだ。
機種名のレジェンド」は日本語では「伝説」・・・・まさにふさわしいネーミングであったと思う。
近年のパチンコやスロットはタイアップものばかりで、こういったネーミングやメーカーや機種毎の背景にある“ドラマ”を思いながらパチに向うということも、現在のパチンカーはほとんどないのではないかと思ってしまう。
次回は、もう少しこまかくレジェンドシリーズを書こうと思う。