スパークシリーズ第二段は、スパークEDである。

馬並の青春の軌跡

フィーバースパークEDは、自分の中で思い入れの強さ1,2を争う機種だ。
これといって大きな特徴のある台ではないのだが、とにかく好きでよく打った。
絵柄デザインもとても好みで、かっこいいと思う。
ドラム回転中、リーチ中、大当たりファンファーレ、大当たり中・・・全てのサウンドをはっきりと覚えている。

大当たり確率は約1/211なのだが、EDは二段階の判定方式であった。
まず第一段階は約1/30の確率で、これをクリアすると第二段階で今度は約1/7の確率。
二つの壁を通過する確率が約1/211となり、大当たり確率となる。
この確率は、少し前に登場していた「フィーバーフラッシュSP」とほぼ同じであった。
EDは、外観はGPに似ており、ドラム図柄はGPの異絵柄同配列であったため、「見た目はスパークGP中身はフラッシュSP」と一部で言われていた。

馬並の青春の軌跡
フィーバーフラッシュSP

基本的な部分は、シリーズの記事に書いたので、連チャンのことを詳しく書きたい。
EDは、大当たり終了後の保留玉一個目にのみ強制的な連チャンがあったのだが、それは二段階の判定方式の内、第一判定がスルーされ、第二判定のみ行われる(確率約1/7)ことにより発生していた。

こう書くと単純なようだが・・・大当たりの確率が変動するのは当時は表向き完全に禁止されていたため、上記のことがはっきりとプログラムに書かれていたわけではない。
実際には大当たりの終了処理と、大当たりを識別するフラグにそれが隠されていた。

EDにおいては、実際に大当たりか否かを台が判定するのは、大当たり乱数値ではなくフラグを見ていた。
極端に言えば、大当たり乱数値を引いていなくとも、フラグが立っていれば大当たりになるのである。
大当たり終了後、本来は下ろされるべきフラグが、この機種では立ったままになっている。
フラグが立ったまま、保留玉の消化が始まるのだが、通常通り第一判定から開始される。
しかし、ここでハズレを引いていても立っているフラグは下ろされない。
第一判定でハズレを引いた場合のフラグの処理は、「フラグを立てるな」という命令が書き込まれていた。
「フラグを立てるな」では、既に立っているフラグが下ろされることがないのだ・・・ここがこの機種の連チャンの仕組みのミソと言えよう。
そしてフラグが立ったまま第二判定へと進み・・・ここで当たりを引いた場合はフラグはそのままで大当たりとなり、ハズレを引いた場合はフラグが下ろされハズレとなる。
第一判定でハズレを引いた場合は「フラグを立てるな」と書き込まれていたわけだが、第二判定でハズレを引いた場合は、「フラグを下ろせ」と書き込まれていたのだ。

この方法で保留玉の連チャンを実現したのはスパークEDが初めてではなく、平和の「ブラボー極」という機種だった。

馬並の青春の軌跡

アタッカー開放10回おまけチャッカーがある旧要件デジパチである。
ちなみにフィーバーフラッシュSPも、全く同じ方式で連チャンさせており、まさにフラッシュSPとスパークEDはほぼ同じ中身だったといえる。
システム的に異なっていたのは、ドラムの回転時間、Wリーチの有無位であろうか??

スパークEDでの自己最高連チャンは4連チャン。
1/7という確率では、連チャンしてもほとんどダブル止まりで、3連チャン以上することはなかなかなかった。