今回から、フィーバースパークシリーズそれぞれについて書きたい。
初めは、最初に登場したフィーバースパークGPである。

馬並の青春の軌跡

三共の新要件機の初期の機種で、同時期にはフィーバーチャレンジ、フィーバーフラッシュSP等がある。
新要件となり、アタッカー賞球は15個へラウンド数は16へと増えたが、釘をどう曲げようとおまけチャッカーの作れないゲージになってしまった。
前回書いたように、GPとEDには、二つ同時に揃ってしまう、一見無意味のWリーチがある。
当時、自分も「何でこんな意味のないことを・・・」と思っていたのだが、後になって理由が分かった・・・推測ではあるのだが。

考えられる理由は二点だ。
①見た目の大当たり確率と実際の確率とを、±10%以内にするために絵柄の数を決めた。
②大当たり判定用カウンターと、大当たり絵柄カウンターの同調を避けるため。
推測ではあるのだが、おそらく間違いないと思う。
メーカーは、何も考えずに台を作っているわけではないのだ。

初当たり確率は1/208と高めな上、保留玉での連チャンもあったので非常に甘い仕様の台といえる。
しかし保留玉連チャン率は1/10程度と決して高くないので、すれば儲けもの程度であった。

連チャンの仕組みは相当複雑だったようである。
というのも、当時の雑誌では、GPが現役の間とうとう連チャンの仕組みは分からずじまいで、自分も理解していない。
この機種は、大当たり判定用の乱数の取得タイミングが、フルーツパンチ同様一般のデジタル台とは違っていた。
一般のデジパチは、ヘソに入った瞬間に数値が取得されるのだが、GPの場合はデジタルが回転を始める瞬間。
よって、保留玉の書き換えどうこう・・・という連チャンではないわけである。

スパークGPで思い出深い・・・というか怪しい思い出は熊本市内のあるお店での出来事だ。
当時熊本市内に3店舗構えていた「O阿蘇」というチェーン店にスパークGPは設置されていた。
2店舗で打ったのだが、スペックを考えると、どちらの店も信じられない位釘が甘い。
実際に、打ってみると非常に良く回る。
しかし・・・回せど回せど当たらない・・・
これが自分が打っている台だけでの出来事ならば、大騒ぎしない単なるハマリになるのだが、
打っている他のお客さんも全く当たらない。

自分のパチンコライフの中で、唯一「怪しい」と思ったチェーン店だった。
確率高めの台で全台釘が甘く、誰一人当たらないというのは怪し過ぎる。
そんな店なので客足は遠のき・・・
このチェーン店は、私が熊本を去る頃に潰れてしまった。