今回は、初めて打った一般電役機・・・大一の「フルーツパンチ」

馬並の青春の軌跡

90年の内規改正以前の旧要件機だが、一般電役機での旧要件と新要件の大きな違いは、電動チューリップのメモリーの有無である。
旧要件ではメモリーは存在しなかったが、新要件ではメモリーの搭載が義務になってしまった。
このことは、連チャン時の出玉に大きく影響する。
一般電役機は大当たり中もデジタルを回せる。
旧要件では、大当たり中に大当たりした場合、ほぼ丸々大当たり一回分の出玉増が見込めたが、新要件では電動チューリップの空いたメモリー分だけ出玉が増えるということになった。
つまり、即効で連チャンした場合は、ほとんど出玉増は見込めない・・・新要件での一般電役での連チャンは、閉店間際等でない限り損なものとなってしまったのだ。

フルーツパンチは旧要件の台・・・しかも約1/4という高確率で連チャンする一発逆転向けの機種だった。
初当たり確率は1/240で、良心的だといえる。
そのため、現在のパチンコ状況と違い、大当たりの度に出玉を交換する一回交換での営業が主流であった。
今はどの台も無制限ってのが当たり前になっている気がするが、以前はラッキーナンバー制が主流で、羽根物と同じように定量制になっている店やシマも多かった。
フルーツパンチを一発台と呼ぶ人も多かったが、もちろんこれは間違いである。
出玉が一発台と同程度であったことからきたものだろうが、そもそも一発台というジャンルは正式には存在していない。
それもそのはずで、一発台は本来普通機(平台、チューリップ台とも呼ばれていた)であるからだ。
元々は「遊ぶ、時間潰し」の存在だった普通機を、釘をねじ曲げてギャンブル台にしてしまったのが一発台である。

話がそれてしまった。
フルーツパンチは一般電役。
デジタルが揃ったら即右打ちで、そのまま右打ちしていれば何も知らなくても電動チューリップが連動して開き、勝手に出玉を得られる。
出玉が釘調整に左右されるのが、旧要件のデジパチと似ている。
店により多少の違いはあったが、自分が打っていた熊本市ではどの店も概ね3500個位だった。
熊本市ではフルーツパンチの設置率は非常に高く、ほとんどの店に設置されていた。
デジタルが揃ってから一定時間が経過すると、保留玉の消化が始まるのだが、一回転目に再度大当たりする連チャンが1/4で発生していた。
始めはどのような理屈で連チャンが発生しているのか分からず、色々考えていたものだ。
表向きは禁止されている連チャンであるから、プログラムにはっきり書いてあるはずはなかろうと・・・。
プログラム解析から、その全貌が分かったのだが、その仕組みに自分はもの凄い感動を覚えたものだ。
連チャンの仕組みは次回書きたいと思う。