かなり久しぶりの更新になってしまった。
今日は、初めて打ったデジパチのことを書こうと思う。

ポチから始まり、しばらくはマジックカーペット、ビックシューター等の羽根物ばかり打っていたのだが、やはり同じ店にあるデジパチに興味がわいてくるのは必然であった。

当時の自分はまだ知識が全然なく、「デジパチ=危険」という図式が頭にあり、何となく打つのを躊躇していた。
とりあえず少しだけ・・・ってことで打つことに決めたのが、当時新台で入った京楽のウルトラ麻雀。


馬並の青春の軌跡

パチンコの内規改正に伴い、時代は旧要件から新要件に移るまさに過渡期であった。
当時の自分はそんなこと知るわけもなかったのだが。
この改正は20年程前のことになるわけだが、アタッカーの最大開放数16回、最大賞球15個になったのもこの時で、これは現在も続いている決まりなので、この時に今のパチンコの基礎があるといっても過言ではない。

ウルトラ麻雀は新要件の機種であるが、美しい液晶表示と、当時では珍しいスーパーリーチを採用した機種であった。
というのも、当時はまだ「リーチはノーマルリーチのみ」という機種が大半を占めていたのだ。
現在の状況など想像もつかない・・・・というか、今のパチンコのリーチアクションはやり過ぎだ。
出目とは全く関係なく、例えば「バトルに勝てば大当たり」みたいな演出が多く、「自分は何をしてるんだっけ?」って気分になる。
音もうるさいし、やたら派手に動いたり光ったりで目にも悪い、それでいてハズレることの方が圧倒的に多いんだから本当に疲れてしまう。

初めて打ったウルトラ麻雀は、1000円程度の投資で当たったと記憶している。
簡単には当たらないと思っていた自分はパニックになり、隣のオヤジの手元にあった、出玉を呑まれて空になっていたドル箱を取り上げ、大当たりを消化してしまった。
その後上皿で再び当たり、狂喜乱舞する自分に、隣のオヤジは優しく新しいドル箱を持ってきて、手元にあった一杯の箱を足元に降ろしてくれたのだった。
オヤジは割りと常連の客だったが、はっきりと覚えている・・・・あの時はどうもありがとう。
そういえば、こういう「隣の見知らぬ客が箱を持ってきてくれる」という光景は最近のパチ屋にはないのではなかろうか?
なんというか・・・・昔の方が「客同士・運命共同体」みたいな連帯感があったように思う。

当時の自分は、デジパチのVゾーンの意味を理解していなかった。
1ラウンドで1個でも入れば継続するということを知ったのはしばらく経ってからである。
その後Vゾーンは、特に旧要件機を打つ際にパンクというドラマを作り、後には連チャンに絡む存在になったりと重要な存在になった。
今のデジパチにVゾーンがないのは、パンクがないという安心感もある反面、ちょっと寂しい気もする。

ウルトラ麻雀は、連続回転時、リーチ後の1回転を除き右出目に移行法則があった。
これは何度か打つうちに自分で発見した。
細かい部分は忘れてしまったが、連続回転時にはたしか「前回出目+5~7」位で右出目が出現していたように思う。
法則通りに出目が止まってリーチがかかってもほぼハズレであり、逆に法則外の出目が停止してリーチになった場合は、自分の経験では100%大当たりしていた。

これを知ってしまってからは、人より先に結果が分かる優越感はあったものの・・・何度も見ることになる「ハズレほぼ確定」のリーチ・・・そして、特徴であるスーパーリーチに熱さを感じなくなり、段々この機種を打つことは減ってしまった。

懐かしい中華サウンド・・・