『夢があるから』


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努力をしたから夢が叶った。

夢があるからNO13
Cuckoo 店長 松原 裕紀さん(写真 右)

商業施設が立ち並ぶ駅前は、アパレル物販は激戦区。
そんな中、あえて駅前に出店を選んだのはcuckoo店長 松原さん。
そこにお店をOPENさせた理由に、「駅前活性の為」と語る松原さんは
お客様からも大の人気。そんな松原さんの今後の目標等を取材して参りました。


お店を初めたきっかけは?
前職もアパレル関係のお仕事をしていました。
当時、彼が独立を果たしお店を営んでいたのですが、私の手が空いている時は
彼のお仕事を手伝っていました。
彼との結婚をきっかけに、前職を退職して私自身もお店をもつ事を決意しました。
また、駅周辺に商業施設が重なり、どうしても路面店の客足が減ってきているように実感していましたので、
駅前活性という想いをもって、ここにお店をOPENさせました。


お店をやって楽しい事は?
一番は出会いがある事です。
お店の中では初対面の方と気軽にお話し出来ますし、そこでお客様から学ぶ事も多くあります。
そこから広がる輪がとても好きで、毎日楽しみにしてお店に立っています。


岡山のお客様は?
とてもアンテナが高いと思います。ファッションの流行りはもちろん、物事の流行りにも敏感だと思います。
お洋服は個性的で感性が高く感じます。
また、接客した時はいつもフレンドリーに対応してくれるので、うれしいです。


今後の目標は?
今年3月にお店がOPENし、まだまだ認知度が浅いので、岡山の皆様に知ってもらえるよう努力します!!
また、商品構成や店内の雰囲気等々、岡山に無い個性的なお店づくりが出来ればと思っています。
お客様のターゲット層も固定せず、幅広い年齢層の方々が気軽に来店していただけるようなお店にしていきます。



夢があるから努力が出来る。

夢がるからNO14
AS KNOW AS 店長 柴倉 愛さん(写真 左)

1989年設立以来、増収増益を続けるAS KNOW AS。
そんな勢いのまま、岡山のサンステーションテラスにも新店をOPENさせた。
当店長を務める柴倉さんは、お客様はもちろんの事、スタッフの笑顔もでるお店づくりを大切にしている。
まだまだ発展するブランドの中で、楽倉さんはどのような志をもって仕事に取り組んでいるのか。
気になる目標を取材して参りました。


アパレル職に就いたきっかけは?
高校は服飾科に通っていて、元々お洋服に興味がありました。
また、人と話す事も好きで、アパレル販売員なら自分の好きな事が同時に出来ると思った事と、
それによって知らない自分を引き出せる事が出来るのではないかという期待もあったので、
このお仕事を選びました。


お洋服を販売して楽しく思う事は?
大好きなお洋服に毎日囲まれて、毎日オシャレでいられる事です。
営業中では、お客様に私のコーディネートを気に入っていただけた時や、
「ありがとう」という言葉をいただいた時は凄くうれしく思います。
また、後輩の成長がみえた時や、楽しそうにお仕事をしている姿をみた時は
私も楽しくなります


岡山のお客様は?
シャイな方が多く、最初はなかなか会話が弾まなかったりする事もありますが、一歩踏み込むととてもフレンドリー
に接して下さり、お洋服のお話だけではなく「お姉さんに会いに来た」と温かい気持ちで接してくれるお客様が
たくさんいます。


今後の目標は?
AS KNOW ASの知名度をもっと上げたい!!
ブランドのファンはもちろん、スタッフのファンも増やしていこうと考えています。
また、お客様の笑顔づくりも大事ですが、一緒に働いているスタッフが笑顔でいられる雰囲気づくり、
一人一人が目標をもち、それに向けて努力をするスタッフに全力でパックアップ、応援していき、お店全体で
スキルアップしたいです。
また、私個人では仕事だけに限らず「あなたのおかげで」と思われる人になるように努力します!

『A TALK PERSON』 対談


S.paper定例企画 ファッションに関わる知名人×編集長 嶋本 の対談


vol.8 中国デザイン専門学校 講師 長舩 圭二 × 嶋本 宗麿
ソウマのブログ


物のトレンドは『ファッション』が先駆している事が多い。そう個人的に思うようになったのは
S.paperを創刊してからにあった。
創立75年、岡山一古くから伝わる服飾専門学校『中国デザイン専門学校』は、
それら(流行)をどう順応させているのか。
「改良と改善の繰り返し」そう語ってくれたのは今対談のお相手、
中国デザイン専門学校 ファッションデザイン科 現講師 長 圭二氏 
「トレンドが変わるのであれば、昨日教えた事でも明日には変わる」
この概念は正にファッション界ならではだと感じながら、次の言葉を楽しみに一瞬を過ごした。
講師という立場で業界をみる。今までに無かった新鮮な対談が今号で実現しました。



デニムジーンズ科の立ち上げが、岡山の活性につながった。

嶋本(以下S)
中国デザイン専門学校には『デニムジーンズ科』という特色な科が存在していますが、
いつから立ち上がっていたのですか?


(以下O)
当時は『デニムジーンズ科』という名目ではありませんでしたが、それは7年前から
ファッションデザイン科の中にあった、1つの学科コースとして存在していました。
『デニムジーンズ科』に変更したのは最近です。


学科を『デニムジーンズ科』にする事によって、岡山の街へ非常に貢献されているのではないかと思います。
やはり他県への話題にもあがりますし、デニムという物産アピールにもなります。
岡山児島産のデニムは世界でも有名ですが、業界以外の人は案外それを知らなかったりする方が多いんですよね。


そうですね。「デニムが盛んな街だから」というよりも、「デニムに特化して学べる学校」
という事で本校を選び岡山に来る学生が多く、
その中で、岡山児島がデニムで盛んな街だという事を知らない学生も少なくはないです。
そういった事を街の貢献と捉えていただければとてもうれしいですね。


結果的には街の活性に繋がっていますからね。
また、毎年行なっているファッションショーも個人的にうれしく思います。
ああいったイベントや興行を、岡山のアパレル企業や商業施設で率先してやるところは無いですからね。
岡山のファッションシーンを少なからず牽引しているのではないかと感じています。
僕の会社でも、S.paperというブランドを挙げて、来年から少し変わったファッションショーをやろう
と計画しております。利益以前に岡山のファッションシーンを少しでも盛り上げたくて。。。
その時は中国デザイン専門学校に色々お願いをするかもしれませんが、是非ご協力宜しくお願い致します(笑)


時代の流れに合せた授業内容。「昨日教えた事でも明日には変わる」それが僕達講師の概念。

ファッションは常に流行が変化していますが、授業もそれに伴う事があるのですか?


はい。本校は創立75年、当時は洋裁の学校として設立され、今ではグラフィックに携わる授業もある中で、
主体はファッションから何も変わっておりません。
しかしながら、歴史や知識は昔のものを伝えるにしても、当時の洋裁技術で商売を行なってもそれは成り立ちませんから、
常に現代の(進化した段階の)技術を学生に伝えています。
極端にいうと、本校は3年制・4年制とあるのですが、その期間内で学科カリキュラムの目標が変わる事も珍しくはないです。
時代の流れに合せ、即改良・改善が強いられるのです。


時代の流れというのは、今でいう「値段が安いモノ」といった経済的なトレンドもあるわけですが、
その点を技術や製作する事に力を注ぐ専門学生さん達はどう捉えているのでしょうか。


服飾専門学校に入学する学生の大半は、経済的なトレンドよりも、
形やアイテムのトレンドに目を向けて技術や知識を学びにくる子達が多いので、
知識を学んだり、製作する過程ではあまり考え方に影響はされていないと思います。
ただ、一昔前の服飾専門学生のアンケートでは、ブランドの支持率は「コレクションブランド」であったり、「ハイブランド」
がトップのほとんどを占めていましたが、現代では「量販ブランド」がトップのほとんどを占めています。
その中でオシャレな子達は、他人とは違った着こなしを目指してみたり、リメイクでアイテムの表情を変えたりと
個々で楽しんでいるようです。


個性=オシャレ。岡山人は個性に長けている!!

個人的に凄く気になる事があるので質問させて下さい(笑)
講師という立場で見て、岡山の人達のファッションをどのように捉えていますか?


オシャレじゃないですか?凄くオシャレだと思います。
オシャレっていうのはトレンドに敏感になるだけではなく、個性をいかに表現できるかも重要だと考えているのですが、
そういった意味では岡山の人達は非常に個性的だと思います。
なんというか「人とは違った格好をしたい」という思いを強くもっているのではないかなと感じています。


そんな話しをしながら対談の時間が過ぎ、
気付いた時は「もう少し話したかったな」という思いが残っているのは毎回の事です。
僕が知っているファッションの歴史は、僕が生まれて物心がついた時期からで
知識というにはあまりにも狭く浅いものだと実感させられました。
また、個性=オシャレという表現にはとても共感できます。
僕自身があまりトレンドにこだわらず、人の真似だけはしたくないというポリシーで
ファッションを演じていた事がありました。
時には市販のTシャツをビリビリに破り、それで街の風をきって歩く事が僕の中でのオシャレだと何の疑いもなく、
「物」と「シチュエーション」と「他人」が僕という一つのファッションをつくっていると思いながら、その時々のコーディネートを
重ねていた時期もあります。今回長先生とお話出来た事で、ファッションに対しての思いがいい意味でよみがえったように思います。