女の子より先に空いた座席に座るアスペ男子の巻 | 不登校の子ども、障がいのある子どもの学びの場☆スペース海

女の子より先に空いた座席に座るアスペ男子の巻

陽介ママの新着メッセージ


陽介が高校生になって2か月になる。

支援学校に進学するにあたって、いちばん心配したのは通学方法。


スクールバスを利用するという方法もあったけれど、

なんせ、陽介は不登校からの病み上がり。


発車時間を過ぎても待っていてくれるよ、

とは聞いていたけれど、

毎朝バスの発車時間を気にしながら陽介の支度をせかす、

というのは、陽介にとっても、

そして何より母親自身のストレスが大きすぎる。



そこで、電車とバスを使って自力通学させることにした。

これなら電車の時間を選べるし、

遅刻となったら、本人から学校へ連絡させればいい。

我ながら、ナイスな選択♪

とはいえ、陽介に電車とバスでの通学が出来るんだろうか。



学校側には、事あるごとに、

能力があるから自力通学にしたのではありません!

不登校を抱えていて、

登校できたとしても遅刻になってしまうので、

より選択肢の多い自力通学をさせることにしました、と説明。

そして、何回かの通学練習。


で、今から考えると、いわゆるぶっつけ本番での自力通学が始まった。



最初は、陽介の現在位置を携帯のGPS機能でチェックする

ハラハラしながらの毎日。


なんとか通学に慣れてきた陽介が、ある日、こんな報告をしてくれた。


今日は帰りの電車が混んでいたので、

僕と○○さん(通学仲間の女の子)は立っていたんだよ。


でもね、××駅でたくさん降りる人がいて座席がひとつ空いたの。

だから、僕がその席に座れたんだ。

でも○○さんが(僕のことを)ちょっとびっくりして見ていたよ。


そうだった。

お母さんは「電車とバスで通学できるようになること」にばっかり

気を取られていて、マナーを教えることを忘れていました。



「衣食足りて礼節を知る」ということわざがあるけど、

その通りだな~(泣)と深く反省。



でもね、陽介。

女の子と一緒に電車に乗っていて、

空いた座席に自分が座っちゃうって、

マナー以前に、「男の子」としてダメじゃん!