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キューブリックに憧れて

大阪人のロンドン滞在記。アート情報、日々の感動や驚きを徒然なるままに。

この秋のBarbican は日本ブームで、
展覧会、演劇、映画と、
日本関連の作品がまとめて紹介されていますクラッカー

展覧会は、'Future Beauty: 30 Years of Japanese Fashion'、
80年代からの日本のファッションがテーマになっています。

キューブリックに憧れてキューブリックに憧れて

自分で服を着る事はあまりありませんが(高いからシラー)、
美術館で見るファッションの大定番、
三宅 一生氏、川久保 玲氏、山本 耀司氏を始め、
アニメのキャラクターなどを使った最近(?)の服まで、
ずらっと並んでいました。

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ですから、日本人にはある意味親しみが在ると言うか、
よく見る作品たちなので、少々新鮮みに欠けますが、
海外から見ると、'日本の' ファッションとして、
西洋との違いなどを分析されているのは興味深いです。

まずなにより、展示のしきりに白い布が使われているせいか、
あまりの色のなさにビックリします。
一階の一番広いフロアはほとんどがモノクロ、
たまに赤や金色がある程度で、
'Next Generation' とか、'Cool Japan' と言った、
若いデザーナーの作品のコーナーは多少カラフルでした。

でも色に頼らず形のバリエーションが豊富と言うか、
体と衣服の関係を試行錯誤して、
外見を「より良く」見せる為の服ではなくて、
そもそも服とは何かと言うことを問うているみたいでした。
女性をよりセクシーに見せるためのカットや、
体のラインを強調するようなデザインではなく、
むしろ体の形を変え、性が強調されることもなく、
服を着る目的そのものが日本独特と捉えられているのかもしれません。

非常に大ざっぱな意見ですが、
この展覧会を見ると、海外のデザインは、
女性が男性を誘惑するためのもので、
セクシーさを強調したり美しく見せようとしたり、
もっと人間の欲望を感じさせるような気がしましたかお

ちなみに、今回の展覧会で気に入ったのは、
Issey Miyake の'132 5' というシリーズ、
Jun Takahashi 氏が手掛けるUndercoverの、
2000年の 'Melting Pot' というコレクションでしたひらめき電球

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三宅氏の作品は置いても着てもとにかく格好良く、
圧倒的な存在感を放っていました。
そして高橋氏の作品は頭の先から足の先まで、
着る人を隠す様に全身柄柄柄柄な所が素敵ですキラキラ

そして、特に好きだったのは、
Tao Comme des Garçons の服でした。
デザイナーごとの展示ではない場所でも、
目につく作品はだいたい栗原氏の作品でした。
Comme des Garçons よりも、
少しだけ着やすそうということもありますが、
素材をふんだんに使って、モコモコとして、
何となく温もりを感じられますブタ

まあそんなわけで展覧会自体は可もなく不可もなくですが、
毎週木曜日にはファッションに関するイベントも行われます。
私が行った時は'Beauty Party' というテーマでした口紅

Alex Box 氏によるメイクアップのデモンストレーションや、
Charlie Le Mindu 氏の頭飾りを被ってみられるコーナー、
Illamasqua のメイク体験コーナーなどがありました。

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私はWah Nails' のブースで、
無料のネイルペインティングをしてもらいましたがま口財布

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自分でお金を払ってはしないであろう柄にしようと、
レオパード柄にしてもらった結果、
時々爪に虫がウヨウヨしているように見えないこともありませんてんとうむし

まあしかし、今のファッションを知りたければ、
東京に行った方がもっと面白いような気がしますかお

Frieze の週に最後に行ったのは、
Brick Lane でチラシをもらったので寄ってみた、
Plus Art Projects でしたひらめき電球

キューブリックに憧れて

24時間オープンしている日があったり、
ライブイベントなどもされていたりしますが、
いまいち主旨がよく分かりませんでした。
作品は全部で95作品、値段リストももらって、
まあアート市場のようなものかと思いました。
ちなみに、数百ポンドで買える作品もあれば、
一番高いのはKeith Tyson 氏の作品が£70,000でしたがま口財布

この時点では頭の中は完全に飽和状態で、
何も考える事はできず、とりあえず記録して、
そのうちまた考えようという気構えで見て来たので、
紹介も写真で一気にご覧下さいカメラ

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Tracy Emin 'I woke up wanting to kiss you' (2010)
Morag Myerscough 'Red Neon Scribble' (n.d.)


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Noah Sherwood 'SIMP no.18 (Zephyr train)' (2010)
Ximena Garrido-Lecca 'The Dead Ⅱ' (2010)


キューブリックに憧れてキューブリックに憧れて
Gary Webb and Mark Titchener 'Who did What Bits' (n.d.)
The DNA Factory 'The Saint of Suburbia' (2004)


※ミニーの後ろに見えてる赤い棺桶ネオンは、
Sarah Lucas 氏の'Blue Glass, Red Glass' (n.d.)です。

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Franko B 'Boy', 'Tom' (2010)

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Douglas Gordon 'I am the disigner of my own catastrophy' (2010)
Dean Whatmuff 'Africa' (2010)


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Luke Morgan 'Not Colin' (2010)

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Polly Morgan 'Receiver' (2010)

Neon & Signmakers というところが関わっているせいか、
時々ドキッとさせられるような事も書いてある、
言葉を使った作品が目につきました目

Frieze と同じ頃、Shoreditch Town Hall の地下では、
ギャラリー毎に作品が紹介されるフェアではなく、
The Future Can Wait という、
展覧会という形で作家が紹介されていましたビル
(でも全作品の値段リストももらえますがま口財布

作品ひとつ一つよりも、
レンガの壁、半分剥がされたような床、
不思議な段差や薄暗い廊下など、
とにかく場所の雰囲気が素敵な展覧会でしたひらめき電球
場所の雰囲気を生かす為か、
無駄におどろおどろしく見える作品もありましたが、
規模もちょうど良くて楽しめました得意げ

入ってすぐと、2番目の部屋にあった、
なんとも言えない泣き顔の人形はかなり好みでした。

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Wendy Mayer 'You Have to Watch What You Say on Postcards' (2010)

ひっそりと存在する巣は、
私の好きなTessa Farmer 氏の羽虫人間です。

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Tessa Farmer 'The Emergence' (2010)

通路の壁や非常口の案内板も、
作品と妙にマッチしています。

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Alex Virji 'Garden' (2010)
Alex Gene Morrison 'Slab' (2010)


ある部屋に点在するテレビは、
表面に綺麗な、でも淋しい風景が、
丁寧に彫られていました。

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Monica Ursina Jager 'Remains of Reminiscence' (2009)

ある部屋で甘い匂いが充満していたのは、
チョコレート製の電車のせいでしたチョコレート

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Peter Smith 'The Branding Machine' (2010)

もう一つ匂いがする作品は、
枯れた薔薇の匂いでしたブーケ1

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Samantha Sweeting 'Rose Story Part 1 (Jealousy)' (2010)

あまりに雰囲気の在る場所にあるので、
紅い椅子に幽霊が取り憑いていても不思議はないほどです宇宙人

その他の作品は以下の通りです。

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Hugh Mendes 'World News 1', 'World News 2' (2010)
Rose Gibbs 'Large Vase (Sexpot)'


キューブリックに憧れてキューブリックに憧れて
Sam Jackson 'Version of Jealousy' (2010)
Nika Neelova 'Prophecies for the Past' (2010)


キューブリックに憧れてキューブリックに憧れて
Alexander Heaton 'The Forth Reich Rising' (2010)
Danny Treacy 'Fertile Grounds' (2010)


雰囲気が強すぎて、
そもそも作品がよく見えない所もありますが、
廃墟好きにはとても魅力的な場所でした王冠1

アートアートアートであっぷあっぷな中、
SUPERDESIGN というデザインフェアのDMが届いたので、
'Super' という響きも気になったし、
「椅子」とか「テーブル」とか、
正体が明確なものを久しぶりに見るのも、
頭の深呼吸になるかと思い行って来ました走る人

アートとデザインの境界を越えるという、
D&A Lab からは確かにアート作品のような、
一見用途が不明な作品もちらほら紹介されていました。

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Koen Van Den Broek 'Shadow of Light'
Freek Wanbacq 'Cabinet (Brass)'


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Dimitri Vangrunderbeek 'Unit(s) #1'

キューブリックに憧れてキューブリックに憧れて
Hans op de Beeck 'Panorama'

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Jan Fabre 'Tvdrvdw', 'Verzef'

山脈のような机はやたら大きくて、
部屋に置いたら邪魔になりそうですが、
嫌いじゃないです。
あの昆虫の殻で作品を作る、
Jan Fabre 氏の机があったのも驚きましたえっ
(同姓同名なだけはてなマーク)

デザイン関係で良く名前を聞く、
Vessel Galleryのコーナーでは、
ガラスの作品たちが綺麗でした宝石白

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Frenando and Humberto Campana 'Esperanca Chandelier'

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Frenando and Humberto Campana 'Esperanca Vase with People'

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Philip Baldwn and Monica Guggisberg 'A Mediterranean Cruise', 'The Umbrella Boat'

ほとんどが未来的な作品なのに対し、
mitterand + cramer のセレクトは、
ちょっとした温もりを感じました。

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Studio Makkink and Bey 'Bonsai Table'

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Studio Makkink and Bey 'De Amersfoot Chair'

そして、面白いなあと思える作品はだいたいが、
The Apartment からの紹介でした王冠1

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Micael Anastassiades 'Mobile Chandelier 1'
Emmanuel Babled 'Linear'


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Brodie Neill 'Reverb Wire Chair', 'Reverb'

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Marcus Tremonto 'Carbon 451 Lamp', 'Plug Light'

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Philip Michael Wolfson 'Origami Chair' (1991), 'Origami Mirror Chair' (2010)

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Marcus Tremonto with Kidrobot 'Sir P.A. Lotti', 'Sir P.A. Lotti Ⅱ'

全てエディション付きか、一点ものなので、
お値段もスーパーですが、
使われる目的が分かり易いので、
なんとなく気楽に見学することができました。
Design Festival 中じゃなくて、
わざわざアート週間に開催しているのは、
デザインとアートの境界を行き来したい、
という意図の現れでしょうが、
やっぱりデザインはデザインだと感じましたロボット

今年の2月に惜しまれながら一旦クローズした、
Museum of Everything が、'Exhibition #3' を引っさげ、
Frieze とともに帰ってきましたクラッカー
と、'Exhibition #1' がとても良かった分、
期待に胸を躍らせ向かったのですが、
比べると今回は少々物足りない感じでしたかお

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内容は、前回と同じくアウトサイダーにこだわり、
Beatles のレコードジャケットのデザインなどが有名な、
Peter Blake 氏とともにコーディネートされてます。

キューブリックに憧れて

Blake 氏のコレクションと言う事で、
サーカスのポスターや、
あちこちで買い集めた貝の工芸品など、
一人の人間の嗜好の世界を覗いている感じです。

入ってすぐの廊下には、小人症の方の写真や、
見世物小屋のようなサーカスの一団の写真が飾ってありました。
ここで、映画の『見世物小屋』を思い出し、
あの映画の強烈な印象と、作品の質の高さに比べると、
今回の展示での扱い方はしっくりこないというか、
少し違和感が残り考えさせられるものがありました。

二階には、Walter Poter 氏(1835-1918年)の、
剥製で作られた作品が大集結していました。

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Poter 氏は、この剥製の作品で、
'Museum of Curiosity' という美術館を開いていたようで、
そのコレクションの一部が公開されているようです。

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よく考えたら、死んだ動物たちを、
人間の動きの中に定着させるなど、
あまり良い趣味ではないのかもしれませんが、
正直目を奪われます目
あまりに良く出来ていて、
目は義眼なのでしょうが、
あまりに生き生きとして、
リスが今にも動き出して、
カードゲームを始めそうな完成度です。

前回は作品の力が強くて気付きませんでしたが、
Museum of Everything の方向性が疑問に思え、
アウトサイダーをアウトサイダーとして見世物にするのか、
アウトサイダーをアートとして伝えていきたいのか、
観客としての自分の中にも矛盾が感じられて、
悶々とギャラリーを後にしましたオバケ

それから、Frieze と同じ週に始まる展覧会の中でも、
Gagosian Gallery のJames Turrell 氏の個展が、
特に楽しみで意気揚々と向かったのですが、
激しい勘違いで、Damien Hirst 氏の個展の方へ到着しました汗

Gagosian は2つギャラリーがあって、
小さい方だったのですが、
ここにもドアマンがいて恐縮しましたえっ

高級なお店が並ぶお金持ち通りで、
ドアマンがいるようなギャラリーで、
Hirst 氏の作品を見るというのが、
もの凄く居心地が悪かったのですが、
作品はいつもの通りでした。

キューブリックに憧れて

ごらんの真っ黒に白い骸骨のシリーズと、
鋳型で作られた薬が散りばめられたシリーズです。

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真っ黒だけど、骸骨だけど、
ひとつ一つ形が違っている方が人間の生を感じさせ、
真っ白な中に綺麗に散る薬の方が、
より冷たい死を予感させるような気がします。

もう一つ話題になっていたのは、
Lisson Gallery の、
Marina Abramović 氏の個展です。

キューブリックに憧れて

パフォーマンスはなく、
ビデオや写真のドキュメントが展示されていました。
どの作品もとてつもなく激しくて、
なんでそんなに苦労を背負い込んで生きなくちゃならないのか、
ちょっと笑える作品もあったけれど、
気分が沈む展覧会でもありましたシラー

でも、Lisson Gallery のある通りで、
友達に頼まれた古本を探して、
Archive Bookstore という素敵なお店を見つけ、
収穫も上々だったので、足取りは軽かったです走る人

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お店に飾る用ということなので、
内容に関係なくカバーを見て選べるので、
久々の古本探しがより楽しかったです。
天六や中崎町の古本屋さんが恋しくなりました本

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選んだのは以上の3冊で、
昆虫の本はかなり自分の趣味ですが、
これでよろしいか、友よはてなマーク

店主さんがまた優しい方で、
ちらっと見えてる手作りの栞を3つつけてくれました。
お茶を飲みに来ていた店主の友達らしきおじさんが、
「その栞はコレクターズ・アイテムだよにひひ
なんて言ってましたがどうでしょう宇宙人

また、本を入れるビニール袋を探しながら、
「僕の人生は全部 second hand だから得意げ
と言った店主さんがまた良い味出してましたビックリマーク
特に音楽関係の本が充実してそうなお店で、
荷物の重さを気にせずにすむなら、
もっとバンバン買って帰りたいところでしたお金