あの忘れられない出来事から もう15年です。

あるクライエントのご紹介で 当時 50代後半の女性の個人セッションのご予約が入りました。仲介して下さった紹介者のご自宅まで 来訪頂いての出張セッションでした。

そのご婦人は 娘さん、息子さんとの親子関係で 問題を 抱えておられ 成長された御子息への依存が 非常に強い印象でした。

少しの時間、社交辞令的な当たり障り無い会話を 済ませ、その方の思考の背景に意識を 合わせ その方のハイヤーセルフにチャネリング し 必要なメッセージを お伝えしていきました。ただ、ご本人の執着が強く どのアドバイスも 頑なまでに 拒否反応を 示されていました。

この頃の私は チャネリング で 受け取った情報を かなりズバリとストレートに伝えていました。あとは 受け手側の問題で どこまで その方が 素直に受け取れ、ご自身の考え方や物事の見方を 変換していけるかだ…と思っていました。

穏やかそうなご婦人でしたが ある瞬間、急に形相が変わり その後、突然 不安そうにガクガク震え 彼女の口から出た言葉は あなた、どなた? ここは どこですか? という驚くべき内容、何を どう説明しても 誰? どこ?と 繰り返されます。

セッションの中で 彼女が持つトラウマに 深く触れたことで 過度なストレスがかかり 記憶障害が 発症したんです。私は 事前に聞かされていなかったのですが 娘さんに迎えに来て頂く段取りを つける中で わかったのは 数年前から解離性記憶障害を 患っておられるということでした。



もちろん事前に お聞きしていたら 当時の私は しっかり医療を信頼して 治療して下さいと お断りしていた案件だと思います。ですが この時に感じた恐怖に似た感覚と、私が関わることで 症状を 悪化させたのだとしたら…という自責の念に しばらくは スピリチュアルな仕事自体に疑問を持つに至りました。

その数日後、ご本人から その日の失礼を お詫びしたいというお手紙を 頂きました。私は どうお返事したら良いか 考えられないほどのショックを 受けていました。

お手紙には 数年前、ストレスから うつ病と診断され その後、解離性記憶障害が 発症したとありました。うつ病、記憶障害、健忘症…人の心は そんなに脆いものなんだろうか? 脳機能は どうなっているんだろう? 人の心は なぜ病むんだろう?

スピリチュアルな業界で 仕事を していくなら 医学的な観点からも 心の健康について 知識を持つ必要があるんじゃないだろうか…。

15年前に感じた恐怖心と前記の疑問が 心理学を 学び出したきっかけでした。この苦い経験のお陰で ライトスタッフ養成講座(ヒーラー養成講座)でも サイキックな能力向上以上に 人の心に向き合う基本的なヒーラーの立ち位置やクライエントに接する時の心の持ちかたや、人の心に寄り添うスキルが 身につくことを 優先した内容に組み立てられています。


これからの時代のチャネラーやヒーラーたちは 今まで以上に 学術的な面からも 心(脳機能)を 学ぶ必要があると思っています。