デザイナーになりたかった

平屋建ての小さい家で育ったので中学校の時、

自分の住む家は自分で設計したいと考えるようになり


高校受験は国立の建築学科を受験。


見事に失敗して挫折を味わう。




都立の普通高校へ進学。

高校では音楽選択し、モテたい一心で仲間たちとバンドを結成、

部活ではテニス中心の生活。


大学受験も建築学科を中心に考えていたところ3年生の12月、


海外の建築学科は美術大学にあることを発見。




辛い試験勉強をして男子校のような建築学科へ


入学してもつまらないと考え


女性の多い美術大学の受験を決意。



親に相談するも昭和ヒトケタ生まれの親父には、


美術大学は男の行く大学じゃない！


と怒られた！





女性が一杯のキャンパスライフを夢見ていたため、


これからの建築はデザインを学んだ方が


就職に有利なんだとか自分勝手な理由を付けて



おやじを説得。




やっとの思いで許可をもらうがまた問題が発覚。


美術大学の受験は学科試験以外に実技試験があった！


音楽選択クラスの私は美術の先生との面識がほとんどないので


友人に頼んで美術の先生のところに相談に行きました。


美大を受けたいんですが？！


と言ったとたんに「2年計画か？」


といわれました！





そこから鉛筆デッサンを開始。


美大を受験する美術選択の人と


放課後一緒に絵を描く。




皆さん鉛筆デッサンしたことあります？！


鉛筆はステットラーかユニというメーカーで


３Ｈ～６Ｂまでを使い分けて描くんです。


消しゴムは練消しゴムという見たこともない物。




実技試験のときの持ち物欄にフィクサチーフとあった。


提出前に鉛筆の粉が他の紙に着かないように


フィクサチーフという定着液を吹きかけるんです。


何もかも新鮮で初めて聞く単語に戸惑いながら受験


やはり世の中そんなに甘くは無い！




またもや受験失敗して、



普通大学の建築学科は辞退し浪人生活に突入。



1年間通常の予備校と


デッザンの予備校に真面目に通いました。


武蔵美と多摩美と造形大と芸大の４つに絞り受験。



多摩美に補欠合格


<strong>し、何とか繰り上げで合格を頂く。


あんなに反対していた父は入学金20万円以上と書いてあるが寄付金を


80万円も支払い私の繰り上げ入学を後押ししてくれました。



両親には本当に感謝しております。


その父も2年前には他界し、母だけとなっています。


今はできる限りの親孝行をしています。




憧れの女性が溢れるキャンパスライフを4年楽しみ


今度は就職活動に入ります。


大学の先輩たちの就職先に面談に行き、


話を聞く渡された名刺で建築士よりもデザイナーと


書いてある名刺に憧れました。





そこで先輩に頼み込んでアルバイトに行きました。




自分のあこがれや



こうなりたい！をしっかりと見つめていると



道が開けますね！