5月3日 晴れ,夜間に雨
7:40白駒池駐車場-7:55白駒池-9:30にゅう-11:53東天狗岳-12:45根石岳-13:30オーレン小屋(幕営)
5月4日 曇り,稜線上強風雨,夜間風雨
5:30オーレン小屋発-6:00夏沢峠-6:50硫黄岳-8:10横岳-9:30赤岳展望荘-10:00赤岳-10:40真教寺尾根分岐-12:00キレット小屋-14:17権現岳-15:50青年小屋(幕営)
5月5日 晴れ
6:00青年小屋発-6:20編笠岳-7:40押手川-8:00雲海-8:45観音平-10:45小淵沢駅
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5月3日
2015年のGW,ゴールデンウィーク,大型連休は八ヶ岳へ.白駒池から南八ヶ岳縦走コースを計画した.昨年秋以降は学業などが忙しく山に行けなかったので久しぶりの登山となった.
最初は佐久平駅からバスで登山口まで行こうと思っていたが,白駒池までは家族に送ってもらった.途中,佐久のバルーンフェスティバルが開催されていて気球が空に浮かんでいた.
白駒池駐車場,この時点で標高2000 m以上あるので周囲の林の中には雪が残っていた.
この時期に白駒池に来たのは初めてだったが静かな湖畔は相変わらずだった.残雪から感じる冷気で身が引き締まる.
白駒池から樹林帯を抜けてにゅうへの道のりは,雪があり倒木も残っているので道を間違えないように少し注意が必要だった.想像していたよりは歩きやすい雪の状態だったのでさほど苦労はしなかった.

にゅうを過ぎてしばらくの林の中の稜線はまだ少し雪が残っていた.徐々に木が少なくなると雪はなくなった.
東天狗山頂が近づくと日差しが強くて歩いていると暑く感じた.歩き出しから4時間程度,夏と同じくらいの時間で東天狗岳山頂に到着した.これから目指す山々を眺めながら昼食を食べた.

本日の幕営地のオーレン小屋を目指す.根石岳までの道幅の広い稜線歩きは景色も良くて気持ちが良かった.
箕冠山(みかぶり)から稜線を外れてオーレン小屋へ向かう道に入った.樹林帯に戻ってくると残雪が出てきて道は滑りやすかった.オーレン小屋には比較的早くたどり着いた.テント場はスノコの上の良いところを確保できた,幕営は1000円だった.昼寝をタップリしてから夕食を食べ,翌日は天気が崩れそうなので早めに寝た.夜中に目覚めたら雨が降っている音がした.
5月4日
4時に起床した.外は小雨の様子だった.テント内で朝食を食べて早々に出発支度をした.
オーレン小屋を立ち雪の残っている樹林帯が短い夏沢峠方面のルートに進んだ.やはり樹林帯の中は雪道だったが大幅な時間ロス無く夏沢峠にたどり着いた.
夏沢峠から爆裂火口を眺めながら硫黄岳山頂を目指していく.しばらくして森林限界を抜けると足元の雪はなくなった.しかし吹く風は強くなり,ガレ場で体のバランスを崩さないよう慎重に歩いて行った.
硫黄岳山頂に着いたら,偶然向こう側から1人来た.お互い記念写真を撮り合って風が強い山頂を出発した.
硫黄岳山荘で一息つかせてもらって横岳方面の道はいつもだとハシゴやクサリ場で順番待ちをしなければならないが,悪天候のせいかほとんど人はおらず思いの外スムーズに通過して横岳山頂に到着できた.景色は良くないので山頂に長居をせずすぐに出発した.予定通りに行動できているものの,強い横風から飛んでくる水滴でメガネが半分だけ曇るのでちょっと困った. メガネが半分だけ曇る現象に耐えながら赤岳展望荘を横目に過ぎ,赤岳山頂手前の上りに取り掛かった.
赤岳最後は標高が一番高いところに向かっているせいか,風はかなり強く感じた.昨日の好天による予熱でさすがに雪は降らないだろうがこの先の状況が心配なので,赤岳頂上山荘には立ち寄らず赤岳山頂へ.まだ本日の行程の半分であるので気を抜かない.
さて,赤岳から先は記憶にあるかぎり行ったことがなかった.初めてのルートはいつもワクワク.見知った真教寺尾根の分岐・文三郎道の分岐を過ぎると一気に下る道だった.晴れていれば眼前に富士山でも見えるのだろう.さほどではないが霧が出ていた.丸印と地形図を適宜確認しながら必死に降っていたのでこの辺りはあまり記憶に無い.
樹林帯まで降り,しばらくすると斜面の下にキレット小屋があった.営業はしていなかったが軒先で昼食を食べた.八ヶ岳の山々をイメージしたサンドイッチで栄養補給をしてかなり元気が出た.靴を脱いでみたら思ったより濡れていた.
キレット小屋を立ち再び登り,樹林帯で雪が残っていて結構急坂なのでアイゼンを付けたほうが良かったかもしれないがそれは省略.森林限界を過ぎて小さいピークをいくつか過ぎてちょっと疲れたところにやたらと長いハシゴ,これを登ったら権現岳山頂に到着した.ラストのハシゴは割りときつかった.景色は良くなかったがなかなかに達成感を感じた.
権現岳の直下にある権現小屋で大休止した.小屋番さんが一人でヘッドライト一つで作業していた.本日北側から来た初めての人間ということであった.権現小屋は自分の山小屋のイメージそのもので簡素な佇まいで好感が持てた.こんな山小屋でほぼ毎日一人で寝起きするとはどういう気分なのだろうか...
権現小屋を出発してガレ場を数カ所突破すると青年小屋が見えてきた.なんだかんだで10時間ほど歩いたということか.青年小屋は幕営600円だった,残念ながら越冬ビールは売り切れであった.居酒屋スタイルで有名な青年小屋だが貧乏学生が調子に乗る訳にはいかない.さほど強くないが雨が降り続いていた.意外と広々としたテント場に手早くテントを設営して一応テント場から歩いて5分位の水場で水の確保をした.あとはひたすら持ってきた酒を飲み残りの食料を食らっていたらやがて寝てしまった,雨はいよいよ持って強まってきていた.
夜中に寒くて目が覚めた.テントの表面がパリパリしていたのでそういうことだと悟った.防寒着を着て再び眠った.
5月5日
4時に時計のアラームで目が覚めた.昨日のアラームを切り忘れていたようだ.雨は止んだ.単独登山の醍醐味「ASA-NEBOH」を無駄にしてしまった.「NIDO-NE」に突入しても良かったが寒かったので朝ごはんを食べて出発準備にとりかかった.本日下山なのでテント表面に氷が貼っていてもあまり気にせず撤収した.
青年小屋から編笠山への道のでかい岩がゴロゴロしている地形を見て小学生くらいの時に家族で一度来ていたことを思い出した.父が大きなザックを背負って,自分は小さなリュックサックを買ってもらったことを思い出し,そこに今自分は一人できているのだと感慨深かった.
3日目の天気は良かった.編笠山山頂に着くと日本アルプス・富士山がよく見えた.ちょうど朝日が山肌を照らす時間帯だった.色づく北アルプスに昨年の大型連休に訪れた涸沢で見た朝日を思い出した.暫くの間時間を忘れて周囲の山々に見惚れた.この時この場所の山頂に自分一人,世界を独り占めするために山に登っているのだろうと思った.と同時にこの素晴らしい時間を素敵なガールフレンドと共有できたらさぞかし素敵であろうと思った.
編笠山から小淵沢に下山するため観音平方面に下った.GW中貴重な好天のため昨日に比べたらずいぶん多くの登山者とすれ違った.時々尋ねられる「大荷物でどこから来たんですか?」に「白駒池からです!」と鼻の穴をふくらませながら応える,それもまた登山の醍醐味である.
編笠山の直下は雪面の下り道だったので少し慎重になったが,十分下って雪がなくなった後は非常に爽やかな林間コースであっという間に観音平に到着した.観音平から小淵沢駅までもまた歩く必要がある,タクシーなどを呼ぶ余分な金ば持っていない.
適当に森のなかを通って,曲がりくねった車道をショートカットしながら外界を目指していった.小淵沢町は目の前にそびえ立つ南アルプスが見える素晴らしい町だと思った.
結局2時間かかったが小淵沢駅にたどりついた.一応観光地なので結構賑わっていた.小海線に乗りこみ帰宅の途についた.









































