まとまった夏季休暇が取れたので,八ヶ岳の全部の山を縦走して登ってみることにした.相変わらず車がないので(買う気もない),自分の足と公共交通を利用していく計画を立てた.
また今回は,各キャンプ地がまともに営業しているか不安であったため,最悪の場合キャンプ指定地外での野営となることを想定して,野営道具はタープを使うことにした.
1日目,8月10日「麦草峠~双子池」
バス 9:30茅野駅-10:37麦草峠
10:45麦草ヒュッテ-11:42雨池南-12:00雨池北(昼食)-13:30双子池ヒュッテ(キャンプ)
午前中の茅野駅発で麦草峠行きのバスは9:30と10:25がある.名古屋駅を7:00に出る特急しなのに塩尻駅まで乗り,塩尻で9:00発の高尾行に乗り換えると茅野駅に9:28に到着する.すると9:30出発の麦草峠行きバスにギリギリ間に合うことができた,行程的にはその後の10:25発でも問題ないが. バスは登山者によってほとんど満席状態だった.途中メルヘン街道を進む中で対向のバイクがカーブを曲がりきれずに転倒する現場があった以外は順調に麦草峠に到着した(バス:茅野駅~麦草峠1500円).
1日目は麦草峠から双子池ヒュッテまでの3時間程度の道のりだった.よく晴れていて日陰のないような場所ではかなり暑かった.麦草峠から1時間ほどで雨池に着き,出発前に水の補給をしていなかったので池の水のボトルに詰めた.良い時間だったので軽く昼食をとった.
雨池を離れしばらく歩くと林道と合流するので,さらに進むと双子池ヒュッテに到着するので本日の歩きは終了.小屋でキャンプの受付をしたが,調べ不足がありキャンプでも事前予約が必要だったようで迷惑をかけてしまった.
双子池のキャンプ指定地は北側の雌池の周りに設定されていた.林の中なのでタープを張る場所は簡単に見つけることができた.
無事に設営ができたので,売店でビールを買い一息ついていたら,雲がかかってきたのでタープに移動した.案の定一雨来て1時間位して止んだ.
2日目,8月11日「双子池-蓼科山-北横岳-高見石小屋」
8/11 6:00双子池ヒュッテ-06:43双子山-7:02大河原峠-8:08蓼科山荘-8:40蓼科山頂-9:37蓼科山荘-10:51天祥寺原-11:13亀甲池-12:49北横岳-13:12北横岳ヒュッテ-13:45ロープウェイ山頂駅(昼食)-14:36五辻-15:00出逢いの辻-15:13オトギリ平-15:24大石峠-15:37麦草ヒュッテ-16:37丸山-16:55高見石小屋(キャンプ)
本日は長めの行程なので早めに出立した.外界に雲がかかって美しい双子山を超えて,まずは蓼科山に登った.蓼科山荘から山頂への道は思いの外混んでいて,急斜面で順番待ちが必要であったりして割と苦労した.
山頂から蓼科山荘に戻り天祥寺平で亀甲池方面へ進んだ.今日の行程は水場が少なくて苦しんだ.亀甲池でようやく水を補給できた.自分は飲んでも大丈夫だった.
亀甲池から北横岳へ向かう道は急登とコケなどで滑りやすい地面にだいぶ苦しめられた.ロープウェイ駅でなにか美味しいものを食べようということで意欲を回復させて登った.
北横岳山頂や山荘の周囲もロープウェイから手軽に来れることもあり,賑わっていた.こちらは早くロープウェイ駅に着いて休みたい気持ちだったので,坪庭の高山植物を楽しむこともせず,ロープウェイ山頂駅に向けて足早に通り過ぎた.
山頂駅もかなり賑わっていて人が多かった.山頂駅の山のカフェ2237で「野菜たっぷりカレー(1100円)」をいただいた.カレーの美味しさも抜群であり500 mlのペットボトルの水がついてくるのも嬉しかった.山頂駅を離れ麦草峠へ向かった.
麦草ヒュッテから丸山を超えて高見石小屋までが本日最後の山登りになる.急な登りではなかったが一日中歩いており,くたびれていたので割ときつかった.
高見石小屋でテントの受付をした.ここは予約不要で先に2張りのテントが設営されていた.キャンプ指定地は石がゴロゴロしていてテントを張る時はベニヤ板を640円で借りることができるということだった.今回はタープだったので小屋のテラスの支柱を利用して設営させていただいた.設営が終わって落ち着いてからも,体が熱く心拍数が高かった.振り返ると水の摂取が不足していたことに気付いて,水をたくさん飲んだら落ち着いた.高見石小屋は飲料水が取れないが,テント泊の者は2リットルまで小屋の水をもらって良いということで助かった.寝る際は石と石の間にベストポジションを見つけることができたので,比較的快適に休めた.
3日目,8月12日「高見石小屋-天狗岳-硫黄岳-横岳-行者小屋」
6:00高見石小屋-7:20中山-8:13東天狗-8:32白砂分岐-8:41根石岳山荘-8:54箕冠山-9:23夏沢峠-10:27硫黄岳-10:59硫黄岳山荘-11:54横岳-12:08三叉峠-12:50赤岳展望荘(昼食)-13:12地蔵の頭-13:58行者小屋(キャンプ)
3日目は南八ヶ岳の部分に入っていく.天気図により午前は晴れ,午後から少し不安定になりそうという予想が立てられたので,本日も早めの出立をした.
朝から若干曇っており,暑くならないのがありがたかった.体調も良く東天狗岳のピークまで順調に登ることができた.個人的に天狗岳山頂からの景色が「冒険している感」があって好きなのだが,濃い霧がかかっていて視界は数十メートルほどだった.
天狗岳から根石岳に下り夏沢峠までやってくると多少は霧が晴れてきた.夏沢峠から硫黄岳の火口部分を登り始めると地形が苔生した北八ヶ岳の感じから岩石が中心の世界に変わってい,南八ヶ岳に来たという気分になる.
硫黄岳は強風が吹いている印象はあるがこの日は穏やかだった.そのかわり霧が晴れることがなかった.山頂から硫黄岳山荘に移動したところで一休みした,山荘のこだわりコーヒー(600円)よりはお買い得な感じがする山の値段のコーラ(400円)をつい買ってしまった.糖分とカフェインと炭酸が同時に摂取できる素晴らしい飲み物だ.霧もだいぶ晴れてきた.
横岳の辺りはハシゴや鎖場で渋滞することもなく,自分のペースで歩くことができた.コンディションが良かったのでついでに赤岳に登ることも考えたが,赤岳展望荘で昼食を摂り地蔵尾根を下って行者小屋に到着した.
今の行者小屋はテント泊とトイレのみの営業しており,テントの受付は15時頃に赤岳鉱泉からスタッフさんが来てやっていた.売店が営業していればビールでも飲みたかった.タープ設営は小屋前の白樺を利用したベストポジションを使うことができた.場所も広かったので美しく張ることができた.15時頃から一時間ほど雨が降ってその後は薄っすらと霧が出ている状況だった.16時の気象通報で作った天気図を見ると翌日もよく晴れそうだった.小屋前の水場は水量豊富で前日のこともあったので十分に水分補給をした.
4日目,8月13日「行者小屋-阿弥陀岳-赤岳-権現岳-青年小屋」
6:30行者小屋-6:40中岳のコル-7:39阿弥陀岳-8:12中岳のコル-8:42赤岳直下の分岐-9:00赤岳-10:38キレット小屋-11:27ツルネ-12:25権現岳-12:37権現小屋-13:38青年小屋(キャンプ)
この日は時間余裕のある工程なので,もっと寝ていても問題なかったが,他の人々が活動し始めている様子でそれなりに早く目覚めた.霧でタープに水滴がついていたので,拭き取ってから撤収.早朝は曇り,最初の目的地の阿弥陀岳方面へ歩き出した.中岳の分岐は晴れていて富士山の姿を望む事ができた.
阿弥陀岳は八ヶ岳の中ではほとんど登る機会がなかった山で,今回は全山縦走ということでぜひ登っておきたい山だった.中だけの分岐で大荷物を置いて,岩登り要素の強い阿弥陀岳の登りを行った.空身だったのでとてもスムーズに登頂することができた.頂上は曇っていた.
中岳の分岐に戻り荷物をとって今度は赤岳に向かった.赤岳頂上直下に荷物をおいて,山頂まで登った.赤岳山頂はすっかり雲の中で視界は殆どなかった.
赤岳からキレット小屋までの急坂下りは結構怖い,景色も特に良くなかったので無心.時間に余裕があったためキレット小屋(休業中)で長めに休憩してからこの日最後の山頂である権現岳に向かった.
権現岳山頂には剣が刺さっているのを記憶していたが,倒れてしまっていて看板もなくなっていた.何度か来たことがあるが晴れている日に当たらないのが悔しい.いかにも山小屋の雰囲気があり好きな権現小屋は閉まっていた.
権現小屋で少し休んだあと,歩きだしてすぐに雨の気配を感じて,雨具に着替えた.徐々に雨脚は強くなり稜線上ではそれなりの雨量だった.青年小屋に着いても夕方頃まで小雨状態だった.青年小屋の営業は週末のみだったようで,テント泊のお金(600円)はトイレの料金箱に入れる方式になっていた.
青年小屋のキャンプ指定地は開けており,事前に衛星写真等を見て設営場所の見当を付けていたが不安だった.テント場の端の立木を利用して設営をさせていただいた.草地なので非常に寝心地が良かった.テント場は予想以上に人がおり,自分も含めて25張りほどのテントが設置されていた.テント場から徒歩5分くらいの水場は水量も豊富に使うことができた.
夜はよく晴れていて,深夜に起きてペルセウス座流星群による流れ星をよく見ることができた.
5日目,8月14日「青年小屋-編笠岳-小淵沢」
6:40青年小屋-7:06編笠岳-7:58押手川-8:25雲海展望台-9:02観音平-12:09小淵沢駅
この日は短い行程だが,観音平からの一般道路を小淵沢まで歩く修行があるので午前中に歩き終わらせられるようにしたかった.
青年小屋から編笠山へのガレ場は朝露で滑りやすくなっており,横滑りした拍子にバランスを取ろうとして脇腹を少し痛めた.大事に至らなくてよかった.
今回の縦走の最後の山である編笠岳の山頂は良い具合に晴れていて,これまで超えてきた八ヶ岳の山を眺めることができた.
編笠山から観音平まで,時折休憩をはさみながら下っていった.編笠山を目指して登ってくる登山者と多くすれ違った.特に問題なく観音平の登山口までやってくることができた.観音平の駐車場は満車状態で道路脇にも数百メートルに渡って車が止められていた.
観音平から小淵沢駅までタクシーを使う金もないので歩いて向かった.山道歩きと違ってアスファルトの上は歩いてもあまり楽しくないので修行のようなものだ.そう思いながら歩いていると,天体観測で来ているというお兄さんが声をかけてくださり下界まで乗せて頂けた.道の駅こぶちざわにある温泉「延命の湯」まで送っていただき風呂に入り疲労回復した.最後に道の駅から小淵沢駅までのバスは少ないため,再び30分ほど歩く必要があった.
小淵沢駅で山賊そばを食べ,売店でビールを買ってから帰路についた.
使っているタープ
有名なやつですがやはり使い勝手が良いです.
使っている寝袋カバー に似たもの
実際はヤフオクで買った米軍の放出品を使っている.
寝袋カバーの中に敷くもの














































