貸切の結婚式場でも挙式当日に見学のお客さんは来るの??
結婚式場には大きく分けてホテルとゲストハウスがあります。ホテルはブランドだったり、設備の充実度だったり、挙式の日に泊まれたりといった理由で選ぶ方が多いかと思います。ただ、宿泊のお客さんがいたり、祝賀パーティーなどのイベントをやっていたりで、結婚式を挙げる二人だけの空間というわけにはいきません。その点ゲストハウスは貸切の場合も結構あり、ワンフロア貸切から会場まるごと貸切までいくつかのパターンがあります。以前、挙式撮影の依頼でワンフロア貸切のゲストハウスに行くことがありました。フロアに入ると照明が落とされて、ロウソクが飾り付けられており、とてもいい雰囲気です。以前に同じ会場に撮影に来たときはもっと明るかったので、これが今日式を挙げられる二人の要望だということですね。壁には二人の写真がいくつも貼られ、人形やメッセージボードなども置いてあります。これからゲストを迎えるために、二人が工夫して飾り付けたことが伝わってきます。最近はメイクシーンの撮影も頼まれることが多いので、その前にまずは会場の写真を残しておこうと撮りかけたその時です。エレベーターから降りてきた会場スタッフに、「内覧のお客様が来られるのでご協力お願いします」と言われました。「ん?内覧?今から式を挙げるこのフロアに?」そう思っていると、すぐにエレベーターから1組のカップルが降りてきました。そして、降りて来るやいなや「すごーい!かわいいー!なんかおしゃれー!」と盛り上がっています。カップルを連れた営業さんもそれを聞いて嬉しそうです。フロアは貸切なので二人の自由に飾り付けができるんですよ、というような話をしてチャペルへ入っていきました。と、その直後にまたエレベーターから次のカップルが。今度の二人は、「え?ここ今から式を挙げるんですか?入ってよかったんですか?」と少し気を遣っている様子。僕もそう思います。「え?内覧を入れていいんですか?」と。だってあと1時間後にはここで挙式を行う新郎新婦がいるんですよ。その二人が今日のために写真や飾りつけを用意して、昨晩か今朝から作業して今このフロアが出来上がっているんですよ。もちろん、新郎新婦の二人は自分たちが飾り付けたフロアに他の見も知らぬカップルが来ているとは思っていないですよね。営業はチャペルの後はどうだと言わんばかりに披露宴会場も案内しています。他のカメラマンのブログにありましたが、高砂席に座らせる会場もあるそうですね。この日は、その後も3組のカップルが訪れました。おかげでいつまで経っても会場の写真が撮れないばかりか、式場側の営業のために勝手に挙式直前の会場に他の客を何組も入れるというのは見ていて気分が良いものではないです。しかも、そのうちの1組は足元に並べられたロウソクをうっかり蹴飛ばしていました。それを見た営業は「よくあることなんで大丈夫ですよ^^」という始末。よくあることなら尚更勝手に入れるのはマズイんじゃないのかと。こういったことがウェディング業界でどの程度当たり前に行われているのかははっきりとわかりませんが、おそらくこの会場だけではないのでしょうね。貸切の会場で式を挙げる方は、もし他人に勝手に自分たちの会場に入られるのが嫌なら、はっきりとその旨伝えておいた方がいいと思います。それでも勝手にやらないとは言えませんけどね。何も言わないよりは効果はあると思います。せっかくの結婚式、もっと気持ちよく挙げられるように式場にも配慮してほしいものですね。