13.6.8体育科指導法模擬授業メッセージ | Tatsumi Labo in Kio Univのブログ

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13.6.8体育科指導法模擬授業メッセージ


時間目:
5班さん、お疲れ様でした。単元案・指導案ともに書き損じが少ない点が評価できますが、学習内容(技能、態度、知識・思考・判断)の整理の仕方に課題を残しました。

さて、体育科の授業は、運動の学習活動なくして成立しません。他の班にも言えることですが、技能的側面の学習内容の充実を図ることで体育科の学習活動のレパートリーが豊かになります。この授業は訓練ですから、もっと視野に入れ、なお且つ、たくさん書けるのが望ましいでしょう。そのためには何をすればよいのか?学習主体の理解は勿論のこと、要領で取り上げられている運動領域(各種の運動やスポーツ)の理解が必要です。

今回は低学年の「走・跳の運動遊び」を単元としました。現行の要領(平成20年改訂)の特徴の一つに、学習指導の体系化を図ろうという意図が運動領域構成にも強く反映されている点が挙げられます。今回の運動遊びが中学年の「走・跳の運動」、そして「陸上運動」へと繋がるのです。ならば、子ども達の発達段階や運動への欲求・要求を捉えた上、幅広い走や跳の運動遊びを学習活動に取り入れる以前にやっておくことがあります。それは、走・跳の運動に係る学習内容、もしくは運動の要点を抽出しておくことです。この学習内容や要点から、学習活動(教材)が規定されてくるのです。授業構造上、内容の抽出があって、学習活動(教材)が具体化されてくると言えます。その学習活動が児童の興味を惹くものであれば、なおさら良いのではないでしょうか。

今回は、教師担当者に勢いがある授業展開だったと思います。次は勢いのある授業を求めましょう!

 

時間目:5班さん、お疲れ様でした。単元案・指導案とも、殆ど書き損じはありませんでした。1班から4班までの取り組みが活かされています。次は、学習内容と活動の質、それから、具体的な学習指導(モデリング技術や教示、フィードバック法)を追求しましょう。これらの点は、1時間目のクラスにも同様に求めてほしいことです。

今回の5班の課題点は、上述した1時間目のものにほぼ準じます。加えて、当方が授業で言い忘れた次の点を告げておきます。

学習指導要領解説を隅々まで読みましょう。どの班にも言えることですが、単元に対し、どういう学習活動をしようかという点の努力が先になっているのかもしれません。以下、理解できている班はさらに肝に命じておくこと。

学習指導要領解説に書かれてある目標を達成するための活動であれば、問題はありません。ただし、1時間目のところで述べたような運動領域の考え方が根本にあります。学習指導要領は、運動の「一般的特性」を把握する上でも欠かせられません。そして、運動の「一般的特性」に係る理解が「児童からみた特性」の理解にも繋がります。また、各学年段階(低・中・高学年)で例示されている運動に何が示されているのかという初歩的な事柄を押さえましょう。低・中・高学年における運動の系統と各学年段階における課題が明確になる筈です。学習指導要領に書かれていることは、解釈の仕方はともあれ、そんなに難しい記述はありません。学生でも読める内容です。

講評でも語りましたが、今回の授業は単元の導入にふさわしく思われますかね。

先生は最初とても緊張していましたが、動物達の模倣を師範する過程で段々と自らアイスブレークしていったみたいですね。児童にとっても先生にとっても、学習指導案の導入段階として適っていた活動だったかもしれません。次回の取り組みも期待したいと思います。