キーボードで練習していたYくんのおうちに、ピアノが来ました。

 

お母さまは、Yくんが喜んで一日に何度もピアノに向かって練習していることを知らせてくださいました。

 

ところがレッスンの当日、お母さまから今度はこんなご連絡を頂きました。

 

「『その曲続きも弾いて。』と頼むと、『ピアノの鍵盤重いから、一回でもすごい疲れるんやでこども男の子』と泣きながら怒られました。」と…。

 

 

 

「その時やりたいことしかやらないYくん」に、無駄な力の入らない音の出し方を教えるのは今しかない!と思いました。

 

その日のレッスン開始まで1時間ほどしかありません。

 

話だけでやろうとしたり今やってる教材に話を盛り込んでも、Yくんに届かないのは目に見えています。

今のYくんにピッタリな教材はないかとテキストを片っ端から引っ張り出して教え方をシミュレーションしてみましたが、うまくいきそうなのが見つかりません。

 

あーーーもう作ろっ!

 

レッスンが始まり、Yくんが来ました。


 

「うちにピアノ来たで赤ちゃん(この鍵盤)軽っ♪」

「よかったなぁこども女の子でも疲れるんやろ?」

「何これ?」


ジャーンキラキラ


「つかれない ひきかた」


標題にYくんの目がパッと輝きました。

すぐに成果が実感できることではないので、ひとつクリアするごとにシールを貼るカードもあげました。

 

やるとなったらどんどんやるYくんです。

練習してきた発表会の曲もそっちのけ。


でもそれでいいんです。1日も早く正しい音の出し方で練習できるようになったほうが。

 

その日はレベル1⑤までしか作れてなかったけど、続きも楽しみにしといてね!

 

 

 

こんなふうに、リアルタイムで生徒さんひとりひとりのモチベーションを活かせるような教材を作ることはよくあります(⌒∇⌒)

(やっぱり行き当たりばったり?)

 

ほかのお母さま方も、おうちでの様子、ぜひお知らせくださいね。

レッスンで活かせる大きなチャンスになることがあるのでグー