「ここ、どんな音で弾いたらいい?」
と言ったのは、宿題で「人形の夢と目覚め」を練習してきたTちゃんです。
楽譜を開いてすぐ、おうちで練習するとき芽生えた疑問を教えてくれました。
私 「そうやなあ。でもそれはTちゃんが自分で決めていいんやで。どんな夢みてるんやろうなあ。」
Tちゃん 「うーん、楽しい夢かなあ、それとも・・・」
私 「すごいなあ、Tちゃんそんなこと言うようになるなんて。お姉さんになったなあ
」
本当は、もっと小さい時から私が、
「ここ、どんな音で弾いたらいい?」
と毎曲Tちゃんに聞いていたら、
もっと早くそんなことを考えるようになってくれたかもしれません。
でも、押し付けるのではなく、
そういうふうになってもらいたい気持ちをこめて、
土を耕すように
日当たりを良くするように
伸びていきたいほうに伸びるのを支えていくことで、
その時が来て自分からやろうと思った時にうんと伸びる
ということを、自分の子育ての中から学びました。
朝起きたら思いがけずきれいな花が一輪咲いていた時のような
うれしいレッスンでした。