生徒さんたちは時として、
レッスン中、突拍子もなく全然関係のない曲や音階などを弾きだすことがあります。
今回は、Sくんに奏法の説明をしようと
「こうやって鍵盤に手を落としてね、ピョーンと跳ね上げるねんやってみて(^-^)」
と言った瞬間に始まりました。
こういうとき、
「ちょっとちょっと、先これやってみて?」
と引き戻す時もありますが、たいていよーく耳を傾けて一度聴いてみます・・・
「レイダースマーチ」と「おもちゃのチャチャチャ」
今週末にある音楽会で、Sくんは打楽器を担当するそうなのですが、
その合奏曲のメロディーを聞き覚えて弾いてみてるのです。
次の音を探りながら弾いてるのですが、
なかなかわからなくて嫌になりそうになると、私が教えたりヒントを出してあげます。
そうして最後まで弾けるようになって
二人で大喜び
「すごいやん!!よう覚えてるなあ」
「これも宿題でやってきたい」
「いいよ、練習してきて」
Sくんは、
思わずとった逃避行動を先生に受け入れてもらえて、
気になっていたことがすっきりして、
満足そうです
しかし私のほうももくろみが成功して・・・
すっきりしたので、その後は奏法の説明を受け入れてもらえた。
これは「頭の中の音程を正しく表現する」ソルフェージュ力をつける好機ととらえて、がんばってもらった。
自分から進んでやってるわけですから、ソルフェージュのテキストを押し付けるより、ずっと身に付きますよね
こうして今日も、かわいいSくんを術中にはめてしまったのでした
限られたレッスン時間中にできるだけ多くのものを吸収して帰ってもらえるよう、
好機を逃さずどんな時も柔軟に対応できるような先生になりたいな、と思っています。