国立のパステル作家&講師マリンカです。
今私を癒してくれるもの
それは この2つ
愛犬Miffyと 辻さんのピアノCD
教育ママ(古いなあ。。死語だなこれは)だった私の母
約50年前の話ですから
お受験のさきがけ的な経験をしている兄と私。
情操教育にと
3歳からピアノを習わされました。
毎日1時間の練習が義務。
母は5本のマッチ棒をピアノの左側に置きます。
「1回弾いたら右側に移すのよ」と言って。
これは「テクニック」という本だったかな
ひたすら指を動かす練習なので
とにかくつまらない。
真面目にやるのは2回かな?
3・4回目をごまかそうとマッチ棒を右へ。
最後の5回目(自分で称している)を引いて
おしまい。
さあ次の教本へ・・と弾きだすと
鬼のような顔(本当にそう見えた)の母が
すたすたとやってくる。
そしてマッチ棒2本を左側に戻してこう言うのだ。
「嘘つきは泥棒の始まりって言うのよ。」
教本を「テクニック」に戻して
自分の家事へと戻っていく。
・・・・・「なんでわかったんだろう??」
おつむの弱い3歳
音が聞こえていて母がちゃんと回数を
数えてチェックしていることに気が付かない。
いま思い出すと笑えてしまう。
兄が弾いているのを耳から聞いて
覚えてしまったのか
譜面が読めない。
読まなくても弾けてしまったこともある
(画像お借りしています)
これって本当はすごいことだった???
がしかし 母の逆鱗に触れる
譜面を読んで弾けるまでピアノから離れることを
許さなかった。
ピアノがどんどん嫌いになった。
受験勉強に本腰を入れるため
小3でこのお稽古から解放されたときは
本当に嬉しかった。
それでも 「ピアノの音」は大好き
こうして聴いているととても気分がよくなってくる。
それと同時に 母とピアノの練習を
思い出すこともあるけれど
今となっては すべて過去。
終わったことだ。
ピアノの曲や音まで嫌いにならなくて
よかった。
子供本人がやりたくないお稽古は
子どもをつぶしてしまうのかもしれない。


