BL

『ファインダーの蜜月』

③感想

やまねあやの

 

 

 

 

②は本当に感想だけだけど、この③は少しですがネタバレありですのでご注意ください。でも殆どは感想ですので、大丈夫な人だけどうぞ。

感想②はこちら

 

 

『蜜月』というくらいだから、フェイ様に捕えられた秋仁を香港から連れ戻して南の島で療養してたとき・・・以上のラブがありました。普段、漫画を正規で買わない派閥の人も、これは書店さんで買うことをおすすめします。表紙エロエロなんで、買うの恥ずかしいけどね。

 

アニメイトの店員さんて、レジは絶対女の人いるから助かる。私は数え切れるくらいしか行ったことないから、まだ女性のレジの人しか見た事ないです。有り難い。や、まぁアニメイトの店員さんなら、男性でももしかしたら腐男子の可能性もあるのか・・・うーん・・・それならまぁ・・・。

 

 

◆「待ってな今魚捌いてやるから」

(『ファインダーの蜜月 初回限定版』2019やまねあやの/ビーボーイ/株式会社リブレ)

 

秋仁・・・「捌く」って、なにで?まさか、その打製石器みたいなやつで??マジかよ・・・どんだけ器用なんだ。さすが、マンションでも料理は秋仁の担当だったものね。かなり普通に「奥さん」してると思うのですが。この石器はまさかその辺に転がってたのかな。それとも自分で打ち出したのかしら。こういうところ、男らしいわ。いやでもさすがに三枚に下ろされてたらどうしよう、どうつっこもうかとツッコミ待ちしてたのに、そういう描写は無かったですね。残念です。でもまぁ、器用な秋仁なら、真っ直ぐじゃなくてもお腹を石で裂いて内臓を取り出す・・・くらいは出来るのかな。凄い。無人島生活、超楽しそうです。秋仁、なんだか生き生きしてますもんね。おうちの人の上層教育、しっかり生きてます!!

 

 

 

 

◆お約束すぎる・・・

(『ファインダーの蜜月 初回限定版』2019やまねあやの/ビーボーイ/株式会社リブレ)

 

2人でイチャコラしてる間にご飯が逃げる・・・なんてお約束なんだ・・・なのに、最高に面白い。

 

「タコが逃げたーっ」

 

そんな台詞、滅多にBL界隈でお目にかかれないと思うのですが、こうでなくっちゃ。それにしてもタコさん、なんで逃げたんだい。せっかくイケメンの糧となれたのに・・・。このタコさんの脱兎のごとき逃げ足。たぶん我々が想像してる2~3倍の速度だと予想。超高速です。なぜなら2人のイチャラブが恥ずかしすぎて逃げ出すしかなかったに違いない。見てください、この手前のお魚さんは覚悟を決めて麻見様の糧となる気満々で横たわってますよ。私も来世はこの魚になりたい。いつものことながら、もう思考がやばい。

 

 

 

 

◆「となりのト●ロ」

(『ファインダーの蜜月 初回限定版』2019やまねあやの/ビーボーイ/株式会社リブレ)

 

可愛い。2人仲良く身を寄せ合うなんて、すごく可愛いのですが。麻見様・・・秋仁と共に静か雨に打たれる姿、感無量なんですが、このシーン。よくご覧ください。何かに見えてきませんか。

 

葉っぱを傘代わりにするとは・・・ジブリの名作・・・「だれかがこっそり小路に木の実うずめて」(井上あずみ/宮崎駿/久石譲)という歌が聞こえてきそうなこのシーン。「森の中にむかしから住んでる」何かが出てくる雰囲気・・・ここでは何もなかったけれど、初回限定版小冊子にて、不思議なきのこの胞子を浴びて、おかしくなった2人は愛の逃避行(?)してますね。やっぱりこの島には何か「すてきなしあわせ」があるらしい。

 

 

◆とにかくご褒美シーン多め

(『ファインダーの蜜月 初回限定版』2019やまねあやの/ビーボーイ/株式会社リブレ)

 

えーこの裸体、やば。どうやったらこんなツンツルな線が描けるんだろう。秋仁、お風呂上がりに何か塗ってるのかな。美人は「特に何もしてないよー」とか言いながら本当はすっごい努力をしているものと相場は決まっていますが、秋仁は何も塗ってない素なのかしら・・・。いやいや、麻見様が海外製の高級美容液とかを買って来て、ベッドルームにさり気なく置いといて、使え!っていう無言の圧力かけてるかもしれません・・・と妄想。そんなの誰が塗るんだよ!と嫌がりながらも、仕事で政治家を追ってるとき、たまたま麻見と美人女優のツーショットを目撃して、家帰ったら隠れて美容液をヌリヌリ・・・と。よくあるやつですね(妄想ですよ)。

 

でこの美しいヌードに、何気に釘付けの麻見様。秋仁は幸せものだなー私も幸せです。今回、濡れ場に南国の植物が写り込むの良いですよね。麻見様のお部屋は簡素でシックで良かったけれど。これはこれで、オシャレな部屋にいるみたいなのが嬉しいです。南国系の観葉植物でも買おうかしら。

 

こういうところの水ってたぶん、ちょー冷たいんだろうなって思うけど、まぁ良いんです。そういうリアルは完全に宇宙の彼方です。

 

↓そうそう、こういうやつ

 


 

 

◆安定の「メガネ秘書」

(『ファインダーの蜜月 初回限定版』2019やまねあやの/ビーボーイ/株式会社リブレ)

 

2人っきりの楽園を邪魔されたのに眼鏡秘書の登場に安堵し飛びつく秋仁。やぱかわいい。分かるわー私もヘリから下りてきたのがこの人で本当に嬉しかったわ。

この秘書さんの鉄壁の仮面。鉄仮面・・・いつか笑顔を見れる日とか来るのかな。いや、ずっと無表情な人はそれだけで萌えるだけども。桐嶋さんが死んだら絶対泣く。いや殺されないですよねフェイ様の次くらいに重要な人物ですよねこの人。私の中ではそうです。だって無人島とか探しに来るのにこのスーツですよ。しかも、このボタン、絶対1番上まで須らく止めてる。徹底しすぎでしょう。桐嶋さんは、やぱスーツだわー。

 

「ボス・・・!!よくご無事で・・・!!」と手下たちが駆け寄る麻見の大物感。ちゃんと部下からの信望も厚いんだなぁ・・・と感慨にふけりつつ、心の中でつっこんだ人、絶対多いとみた。何か感動の再会みたいになってるけどあんたらのボス・・・無人島に到着して恋人と致しまくってたわよ・・・と。え、思いましたよね??

 

 

◆『エロティックビューティ賞』部門、総●大臣賞・グランプリ、ダブル受賞!

(『ファインダーの蜜月 初回限定版』2019やまねあやの/ビーボーイ/株式会社リブレ)

 

この顔、何ですか。敵にいたぶられるフェイ様。あーん。最高すぎて今夜は眠れないです。この歪んだ顔。美しいからこそ絵になります。

 

「はい。カーット!」

 

と、カチンコが鳴って、いきなり関西弁で喋り出したらどうしよう・・・とか思ってませんよ。はい。全然、おもってません。

 

ちなみにこれはミハイルが因縁のある伯父ユーリとの再会シーンにて、脅しの材料として提示された画像です。おいしすぎる。なんてエロスを感じさせるお顔でしょうか。この巻のテーマはやはりタイトル通り甘い『蜜月』なんですが、私の中での裏テーマはフェイ様の「エロティックビューティ」です。秋程の秋仁の水浴びシーンも含めて美容界を震撼させていることでしょう。

秋仁は何か塗ってる(塗らされている)可能性もありますが、フェイ様は本当に何もしてない天然の美貌(美肌)のはずと予想。その遺伝子が受け継がれないことは多少残念ですが、これはBL界の宿命なので甘んじて受け入れます。

 

ついでにこの後ミハイルが痛めつけられるのもおいしすぎる。おいしい祭典中ですか。王道おいしいもの市ですか。おいしい大博覧会か。しかもこの感じ・・・ミハイルとワンチャンありっぽい???天然エロティックビューティのフェイ様と、これまたロシア人はちょーイケメンですよ。そんな美貌の2人が・・・ああ、凄い。

 

 

 

◆神々しい

(『ファインダーの蜜月 初回限定版』2019やまねあやの/ビーボーイ/株式会社リブレ)

 

このコマ。この巻の中で、フェイ様の2番目に好きな顔です。最高。美しすぎる。フェイ様主演で映画撮って下さらんものか。美術室の石膏像たちが「あなたの尊敬する人は・・・」っていうインタビューを受けて「フェイ様です」って答えてるの、雑誌で見たよ。この目のエロスを含んだ鋭さ、輪郭の甘美さ・・・マネしたいって皆口を揃えてましたね。はい。

 

痛めつけられ、過去のトラウマも相まって精神的にも暗くなっちゃいそうなミハイルには、このお顔が神々しく見えたに違いないと思いました。まさかの同じ部屋に閉じ込めてくれるとか・・・ラッキースケベならぬ・・・ただの「ラッキー」ですね。なんか語彙力が乏しくて良い言葉が思いつかなかったけど、良かったねー!!秋仁と麻見様がイチャコラしてるときにこっちは鞭打たれてたから心配してたけど、ちゃんと再会できて良かったわ。本当に。

 

フェイ様、可愛いヘビみたいな目をしてる。作者さんが意図して描かれてるかは分かりませんが、ヘビっぽい。麻見のこと大好きでずっと思ってて、何やかんやと手助けしたくなっちゃう健気なフェイ様ですもの。その執着がちょっとヘビっぽい見た目に合ってると思いました。でもそれももう少しのようです。次はミハイルと幸せになりそうな予感。これ、完全にフラグどころかもう確定事項だと予想。よかったねー!!フェイ様!!自分を愛するミハイルと幸せになってー!!葉はもう桐嶋的な立ち位置・・・で、良いんでしょうか、やまね先生。秋仁と致しまくってるときも扉の外で聞いてたわけですし、桐嶋的立ち位置で良いんではないかと予想。いやここで葉かタオが「ちょっと待ったー!」する泥沼展開も、アリ・・・なのか?

 

それにしても美人が鞭打たれる官能さ。2人も鞭打たれてくださるとは・・・今回の裏テーマはやはり「ソフト凌辱」でしょうかね。昔読んでた『ゴッドチャイルド』にもそういう描写あったような・・・苦しい程の狂気が、最高においしいです。

 

 

◆だいぶ前の事なのに、この姿はすっかり「事後の2人」

(『ファインダーの蜜月 初回限定版』2019やまねあやの/ビーボーイ/株式会社リブレ)

 

この二人のカット、おいしい。だって、そこはかとなく体の関係が透けて見えてる・・・気がする。交換条件とはいえ、一夜を共にした2人だと思うと、すっごいおいしい。えも言われぬ幸福感!胸がいっぱいです。ミハイルは痛めつけるでもなく、マウントとって喜ぶ為でもなく、ただ好きだからフェイ様との一夜を交換条件にしたんですよね。あー読み返しても2人のラブシーン、萌えます。最強。

 

電話を耳にあてながらフェイ様の後ろ姿を見ているミハイル。いろいろあったけれど、好きな人と一緒にいられる今の状況をミハイルはどう思ってるのかな。焦って、逃げながらとか車の中でせい急に「フェイロンさん、俺の男になりません?」なんて言ってしまわないところが素敵。この2人のこれからの展開をじんわりゆっくり楽しみたいと思います。フェイ様とミハイルの恋の路を見守り隊、結成。

 

「寄越してもらえますか」て、フェイ様、誰とお喋りしてるんでしょうね。手下かビジネスパートナーだとは思いますが敬語で話すところが、フェイ様のお育ちの良さを感じさせてグッとくる台詞でもあります。

 

*そういえば久しぶりに読むときはいつも前の流れをほとんど忘れてることが多く、タオの登場シーンも忘れてたし。

須藤さんとのいろいろがあった頃、ミハイル誰??って思ってたけど、この人も結構な初期から出てたんですよね。まさかの・・・自分の記憶力の無さにほとほと呆れました。

 

 

 

 

◆まとめ感想

若いミハイルに鞭を振るうユーリの描写・・・完全においしい。変態なの承知で言いますが、そこちょー萌えた。鞭って本当に危険で、物によってもいろいろ変わるそうですが、初心者とか下手な人がやると肉が見えるようになっちゃうこともあるそうなので、熟練した技が必要だそうですよ(昔、『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』にハマってるときに調べたことがある気がする)。

 

 

 

 

 

お互いに痛めつけられたフェイ様とミハイルが同じ部屋に閉じ込められて、傷ついているであろうミハイルを膝枕してあげるフェイ様とのカット。あの絵も最高でした。かわいすぎる。フェイ様もお兄様とお父様とはいろいろあったもんだから、放っておけないのでしょうね。「2人の恋の路を見守り隊」なんで・・・大人しく今後の展開を待っています。

 

 

須藤さん、ちょっとメールで登場してたけど・・・どうなるんだろう。これは「プレイインアビス」あと1冊じゃ終わらないと予想。

 

 

あとがきにて、先生これからは年に1冊・・・と言って下さってるの死ぬほど嬉しい。震えた。ちなみに「アシさん」の文字に、当たり前だけどそりゃ先生にも「アシさん」いるよなぁって改めて思ったんですが・・・。この漫画を世に出る前に見れる人が編集さんとか出版社の人以外にもいるなんて・・・なんて贅沢な仕事!!!と思ってしまいました。私も若い頃、絵とか描いとけばよかったよーカラオケとカフェばっか行ってたこと、後悔はしてないけど、漫画家のアシスタントという道もあるよな・・・と来世の人生を模索中です。

 

 

巻末の短編2作は、すいません。かなりタイプでした。

 

「おやつほしい」だよ。可愛すぎる。ゴロゴロ言ってんだよ。かわいすぎる。なんか、こちらの趣味思考を慮って下さっていたら、申し訳ないと思ってしまう。先生、気をつかわせてすみません・・・と謝っておきながら、やはり最高です。ありがとうございます。全てのシーン、最高でした。この上目づかい何でしょうね。ころ死にかかってるとしか。麻見様、耐性があるんでしょうか。よくご無事でいらっしゃる。こんな可愛いニャンコが抱きついてきたら正気でいられるはずがないのに・・・。しかも鈴がついてる・・・ハロウィンナイトと一緒に、両方シリーズ化して欲しいレベルです。

 

まさかいらっしゃらないとは思いますが、ここまで読んで下さった方がいらっしゃいましたら、本当に有難うございました。