「宮に咲くは毒の華」

原作/テル

 

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(4話からは24時間たつと次の話が読めます。)

 

 

[国]・・・銀の国

[登場人物]

◇14代王(天子)

 陳 明帝 

ちん めいてい

◇明帝の妻?

 太后

◆◆明帝の息子 

 言 げん

◆◆白 小華 

 はく しょうか

 (妲己 だっき)

◇小華の父

 白 秀英 はく しゅうえい

◇明帝の臣下?

  緋温 ひおん

◇従属国の姫?

 悠悠 ゆうゆう

◇小華の異母姉妹

 敏(秀英の妾の子)

◆妲己付き女官

 杏 しん

 

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以下20話 ネタバレ 感想です。

 

 

 

妲己は、大人になってから出会っていればどうなっていたのか・・・何度も考えた。

 

池に突き落とすよりももっと・・・あなたに上手く気持ちを伝える手段を持っていれば・・・

 

あなたという運命を上手く包み込める私であったなら・・・

 

 

幼い小華は外を眺めながら、杏に聞いた。

 

「杏もある?一人の人以外、全部真っ白に見えてしまうこと。

 

その人だけ・・・

 

きらきら輝いてるの。」

 

勢いよく杏が答える。

 

「もちろん。ありますよ!」

 

小華「本当?」

 

杏「覚えていますか?使用人仲間に豚だブスだといじめられてた時、お嬢様が叱って助けてくれたでしょう。その時です。」

 

空から舞い降りた天女のようにきらきら・・・

 

 

小華「ふぅ・・・もういい」

 

そういうことじゃないのよと呆れた小華に、冗談ですよと杏は笑った。

 

杏「どこかで素敵な方に会ったのですか?」

 

小華「王子だって」

 

杏「ええ!!王子??」

 

小華「今日お父様と宮に行ってきたでしょう。その時会ったの。」

 

杏「それで??」

 

小華「池に落とした。」

 

!!

 

杏「どうして??きらきらしてたんですよね??」

 

小華「私に毒の華って言ってきたから。」

 

杏「そんな・・・こんな美しいお嬢様に??」

 

小華「でしょう?顔はかっこいいけど、きっと頭がどうかしてるのよ。次会ったら頬をつねってやる。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

王宮では明帝の高笑いが響いていた。

 

明帝「ははは お前か。王子を池に落とし殺しかけたのは。」

 

父に連れられ王の御前に参った小華は毅然と言った。

 

小華「私は悪くありません。王子が先にひどいことを言ったから。」

 

余計なことを言うなというように、がばっと父に口を塞がれる。

 

隣にいる言は不満そうな顔をしている。

 

「も・・・申し訳ございません。小華はまだ小さく分別が分かっておりません。」

 

弁明する父。

 

こちらに来なさいと、王は小華を自分の近くへ呼び寄せた。

 

王は、小華をみて、本当にそっくりだ・・・と誰かと重ねている。

 

 

秀英「・・・・・。」

 

 

明帝「特別に宮殿への出入りを許可しよう。いつでも遊びに来なさい。

 

お前の母親がよく行っていた場所がたくさんある。」

 

小華「知ってます」

 

明帝「ほう」

 

小華「お母様がよく聞かせてくれました。」

 

明帝「そうだったのか。お前の母も、懐かしがっていたのだな。」

 

 

秀英は、だから小華は宮へ来たがったのか?と思う。

 

誕生日に宮へ来たがったのは・・・・

 

((母との思い出を、感じようと・・・?))

 

 

王は、緋温に、小華に花を見せてやるよう言いつける。

 

緋温「はい、陛下。」

 

緋温は小華の手をひいて、庭へ出た。

 

 

 

 

緋温「お嬢様、知ってますか?」

 

以前、ある臣下が殿下と遊んでいて転ばせてしまい打ち首にあいました。

 

他にも殿下の爪を切っていて血が出てしまい、手首が飛んだ者もおります。

 

緋温「なぜそんな顔をするんですか?

 

お嬢様は幸運ですね。」

 

小華「それは殿下の方です。

 

でも次会ったらその運も使い果たすでしょうけど。

 

絶対に仕返ししてやるんだから。」

 

緋温「どうやって?」

 

小華「頬をつねってやるつもりです。」

 

緋温「クス・・・さっきの話聞いてなかったようですね。そんなことしたら首が飛びますよ。」

 

小華「何よ!告げ口しようっての?男のくせにケチ!!」

 

緋温「・・・いくら太師の娘だからってさすがに・・・うーん」

 

小華「もういい!!あなたは私の見方にならないってわけね。」

 

緋温「え?」

 

小華「さっさと見に行きましょう。今私が言ったこと、どうぞ殿下に告げ口してください!」

 

私はやるって言ったらやる人間ですから!

 

緋温「・・・げ」

 

 

あのときは知らなかった。

 

あれが始まりだったことを。

 

 

 

どれほど強く

 

 

あなたを思うようになるかを。

 

 

私は幼く世の深さを知らなかった

 

 

そして、目に見えているものだけが全てではないということを知らなかった。

 

 

 

 

<20話 感想>

 

 

 

小華の父には愛する妾がいたけれど、王は小華の母のこと、好きだったようで。皆切ない思いを抱えているのだな。

 

小華が池に言を落としたことは何か理由があるはずと思ってはいたが、単にイケメンだからって照れ隠しの為と、毒の華て言われたことへの仕返しだったのね。

 

言も初対面で小華のことは可愛いと思ってたのに・・・お互い子どもすぎてどうしたら良いか分からず素直になれんかったのね。

 

(往々にして、顔がタイプの相手とは上手くいかないというデータもあるけど。)

 

この二人このままずっとすれ違ってくのかな・・・重いわ。

 

ちょいちょいデレてくれないと読む気なくなる・・・。

 

 

緋温が面白がっていくらか小華を炊きつけていた所も少なからずありそうだけど。

 

そんで、いつも思うけど、最初に王と小華の父が話していた「皇后?に子ができたら言を守る妃が必要だ・・・」って設定はいずこへ。これからなのか。

それにしても、誰も子を宿している描写ないから忘れられてんのかと思うよ。

妲己は言を守る前に毒や病で死んでしまいそうな・・・大丈夫かなまじで。母親と同じで短命なんだろうな。