道マラの翌日は、旭川で「氷点」散歩しま

した。ダラダラと書きます。

備忘のため記録しておきたかったので・・・

興味の無い方はスルーということでお願い

します・・・

自分は昔から国語と社会が大の苦手・・

全く興味なし。

好きだったのは、体育と音楽と理科。

特に音楽と理科は女性の先生が優しく

お綺麗であこがれていた。だから音楽

と理科は「5」体育はかけっこが速かった

ので「5」あとは全部「3」。。。

中学の時に文学散歩クラブがあったけど

何やってんのか、全然興味無かった。

本読むの大嫌いだったから・・なんで文字

眺めて楽しいのか理解できなかった。

マンガにも興味なかったし。だから今でも

文章書くのが苦手。ボキャブラ不足・・・

でも以前、ひょんなきっかけで、三浦文学

をパラパラめくっていたら、とてもわかり

やすく、特に「氷点」の原罪そして赦しの

感覚に引き込まれた。といってもクリス

チャンになったわけではないけど。。

そこで今回は、旭川出身の井上靖さんも有名だけど、

今回は氷点の舞台をいろいろ歩いてみたく

なったという訳。

まずは、旭川六条協会へ。三浦夫妻が礼拝に通っていたところ。

塩狩峠のモデルの長野さんも通っていたプロテスタント教会。

月曜日は礼拝が無かったので外から眺めるだけだった。

「氷点」の啓造はなかなか勇気をもって中に入れなかった教会。

三浦綾子さんも最初はキリスト教なんてバカバカしかったらしい。

小学校の教師の時代は、彼女は軍国教育に加担していた。

次に向かったのは「珈琲亭ちろる」。戦前から建物はそのまま

の旭川で一番古い喫茶店。「氷点」では啓造の妻、夏枝が

村井(眼科医)と偶然出会う設定。主人は詩人だったらしいが

これは本当とのこと。今は経営者が替わっているが雰囲気は

当時のまま。

テラスもある。

店内はジャズが流れ、落ち着いた雰囲気でくつろげる。

水だしコーヒーすごく美味しかった。

「氷点」では啓造が経営していた病院のモデルとなった旭川

赤十字病院。村井もここに勤務していた。

三浦綾子さんも実際に入院したことがあるところ。

市内の中心、丸井今井旭川店跡。駅前の西武も閉店セールを

やっていた。「氷点」では陽子が夏枝からの恐ろしい行為により

家出して丸井今井前でバスを降りたところ。平日ということもあり

道内2番目の街、旭川でも人通りはそれほど多くなかった。

丸井今井跡地の比較的近くに、北海ホテル跡がある。今は

日生のビルになっていて1Fにはヤマハが入っていた。

「氷点」では、陽子が北原とここでカレーを食べながら楽しい

ひと時を過ごす。

北海ホテル跡のすぐ近くには、富貴堂(跡)がある。「氷点」では

啓造がここで聖書を手に取る。

市内中心地から、旭川駅をつっきって駅近の氷点橋(公募で

名づけられた)を渡って、三浦綾子記念文学館に向かった。

氷点橋からは大雪山を見ることができる。雲にかかっていたのが

少し残念。

氷点橋から10分ほど歩くと、三浦綾子記念文学館に到着する。

三浦綾子ファンの募金で設立された民間の施設。

記念館の入り口から奥は見本林(東京ドーム6個分)が広がって

いる。「氷点」もここから始まる。啓造の家もこのすぐ近くという

設定。

記念館からは見本林が間近に見ることができる。「氷点」では

この見本林を舞台に、さまざまな出来事が展開する。

木には「氷点」の一節がかかげられている。「ねむり」はまさに

小説のクライマックスである。

見本林を抜けて堤防を越えるとすぐに美瑛川に到着する。

写真ではわかりにくいが、中央の濁った流れが、美瑛川。

台風の影響で濁っていると思われる。ここが「氷点」のクライ

マックスシーンに登場する河原。

ところで、三浦綾子さんは教師時代は軍国教育に加担していたが

・・・

戦後教育との落差にショックを感じて教師を辞めてしまう。

辞職の前、三浦さんの顔が見えないことを心配した生徒の

手紙が痛々しい。

その後、いろいろなことがありクリスチャンになった彼女。

私は、彼女に原罪と赦しという言葉の意味を教えてもらった

ような気がする。

路を歩いていて、ナナカマドの赤い実がとても綺麗だった。

少しばかり葉も黄色みがかっいた。

市の木に指定されていナナカマド。

足元には鳥が落としたのか、赤い実が散らばっていた。

複数の国の言語で「氷点」は翻訳されているらしい。

是非、多くの人々に読んでもらいたいと思う。私にとっての

「氷点」の文字の裏には三浦さんの想いが強く感じられる。

どんな人の心にも「氷点」はあると思う。

氷点散歩