+ 二つの祖国 | around the secret

+ 二つの祖国

  子供の頃、NHK大河ドラマで、やってたなぁ・・・タイトルは「山河燃ゆ」。オープニングもキッチリ覚えてる。
 第二次世界大戦中の日系二世の話だ。
 自分の中に祖国アメリカと母国日本の2つの血が流れていて、その2つの国が戦わなければいけなくなった時。
 「沈まぬ太陽」はリアルタイムで知っている事件が絡み、企業が孕む問題点も正にリアルタイムで継続中の内容だったせいか、主人公を始め登場人物に思い入れが持てた。
 主人公の子供が父の背中を見ながらどう成長していくか、主人公の親友は改心するのか・・・など、登場人物を辿るのも興味深かったな。
 
 言葉にすると、いけない事のようだが、やはり戦争世代でないせいか今回は人に思い入れがあまり出来ない。
 主人公と、後に不倫関係に陥るヒロインが、ただただ健気で賢く人格者。主人公の正妻エミーに至っては実にシンプルな愚妻っぷり。ここまで完璧なアナタがナンでこんな女と結婚したの主人公。愚妻を愚妻のまま放置して不倫に走るアナタもアナタよと、心のどこかで思う所もアリ。
 だから登場人物の気持ちが・・・とか生き方が・・・という読み方ではなく、「あの時代に、こういう事が起きていたんだ」という、歴史を辿るような読み方になってしまった。

 余談。。 「戦争は、絶対にいけない!」のは誰でもそう言うけど。

 どんなインテリだって平和主義者だって、男の人ならピストルや兵隊や戦車や戦闘機に対する「萌え」があるのでしょう。

 戦争が起きてしまう理由はさておき、個人レベルでソレを焚き付けてしまうのは(鎮火しないのは)主人公の弟のように、戦う事に対する陶酔があるのだろうなぁといつも思う。


 んーーー。チャーリー田宮って、沢田賢二か。確かにあの時代なら、ジュリー、填り役だよな。