遺言書とは何なのか

「遺言書」、聞きなれた言葉ではありますが、実際にどうのようなものなのかを理解している方は、思いの外すくないのが現実です。
遺言書と聞くと、自殺した方が残した書き置きだとか、死んだおじいちゃんが言い残した言葉などを思い浮かべる方が多いかと思います。
そのようなものも、一定の要件を備えていれば、遺言書として法的効力を持つ事になるのですが、一般的には、法的要件を備えていることは、かなり少ないのが現実ではないかと思います。

遺言書とは、民法の定めによって、遺言者の最終意思を実行するために作成される書類と考えてください。

財産などを、自分の死後、どんな風に分けて欲しいとか、家族にメッセージを残したいとか、内容は様々ですが、民法の定めにしたがって作成しないと法的効力をもたないという事に変わりはありません。

また、遺言書が、民法の法的な用件を全て備えていたとしても、何を書いても、書いた通りに実現するかといえばそうでもないのです。

この辺りの知識は、順を追って説明していきます。



まず、今回覚えて欲しいのは、この3点です。

・遺言書に関して間違ったj解釈をされている方が非常に多い
・遺言書は、法律で決まった要件がある
・書いた事全てが実現される訳ではない


次回から、遺言書の仕組みについて解説していきます。