相続放棄手続きに向けた戦略の立案と事前準備の開始! | 【相続放棄体験記】自分で手続きをして初めてわかった重要なこと!

【相続放棄体験記】自分で手続きをして初めてわかった重要なこと!

このブログでは、父が死亡した際、母と姉と私の3人が相続放棄を決意し、書類作成から提出、相続放棄申述書の受理通知書を受け取るまでについて、手続き上の問題点や書類の記載内容、費用などの疑問点を調べ、解決した方法について体験記の形で綴っていきます。

家族会議で相続放棄をすることを覚悟した私たちは、まず、相続放棄の手続きについて調べ、これに向けた戦略を練ることにします。

 

★相続放棄手続きの概要についての調査★

まずは、ネットで相続放棄手続きの概要を調べました。

(1)相続放棄手続きは、故人が死亡した時住所地を管轄する家庭裁判所に申立書と添付書類一式を提出する必要があること

(2)相続放棄手続きは、「相続の開始があったことを知った時」から3か月の期限内に提出する必要があること(民法915条1項)

(3)審査手続きは提出から決定が出るまで概ね1か月ほどの期間を要し、その間に、裁判所から確認手続きがあること

(4)3か月内の期限内に提出が受理されればよく、書類提出後の審査期間は3か月の期限には含まれないこと

…をネットで丁寧に調べていきました。

 

 

 

 

 


私たちの場合、父が亡くなって葬式を挙げていますから、相続の開始を知ったのは、死亡日ということになります。

※ もし請求書が届いたのが死亡後3か月を経過した後ならば、請求書が届いた日が「「相続の開始があったことを知った」と主張しなければならないところでした(最高裁判所昭和59年4月27日判決)。

 

 

しかし、今回の私たちの場合、5日間という誤差の範囲内だったので、別途、証拠書類などを添えて裁判所を説得する手間を省くために、死亡日を起点とすることにしました。


 

★今回の私たちの戦略について★

そこで、父が亡くなった日を起点として、

(1)最初の1か月は、他にまだ父の借金があるかもしれないので、請求の有無を含めて借金の概要を調べること

(2)その間に、相続放棄手続きの詳細について調べ、申し立てに向けた書類を作成すること

(3)借金の概要が判明したところで、父が亡くなったことと、借金を返済するお金がないことを請求先に伝えて相手の出方を見ること

(4)49日の法要のため、福岡に来たときに相続放棄の申立てを家庭裁判所に提出できることを目指すこと

(5)最後の1か月は予備期間として準備しておくこと


…以上のような計画を立て、

(1)法律の勉強をかじったことがある私が裁判所への提出書類の作成と必要な添付書類の調査を担当

(2)某金融会社で督促業務を経験したことのある姉が父の借金の請求会社への連絡と交渉を担当

(3)母が必要書類の収集などを担当


以上のように、それぞれの役割を決め、今回は費用を抑えるために、専門家の手を借りずに自ら書類を作成して提出する方針を立て、さっそく帰りのフライトまでの間にできる準備を始めることにしました。

 

 

⇒ 当日に始めた事前準備について!