神楽(以下神)銀ちゃぁぁぁん!!
銀時(以下銀)んだよそんなに慌てて………
ある休日の昼下がり、万屋銀ちゃんの居間のソファに寝そべってジャンプを読んでいた銀時は
神楽の声を聞いて起き上がった。
新八(以下新)どうかしたの神楽ちゃん??
居間の掃除をしていた新八も玄関の方から走って来た神楽を見た。
神)げ、玄関に変な物があるネ!!!!
銀&新)変な物??
-玄関-
銀)……………………………
神)……………………………
新)……………………………何ですかコレ…………
銀)お前、コレが何かわからねーのか??
新)いやわかりますよ!!わかりますけど!!
何でこんな物が玄関に置いてあるんですか!?!?
神)そんな事知らないネ!!
新八ィ、お前が大枚はたいて買ったんじゃないアルか??
新)何で僕がこんな物大枚はたいて買わなくちゃならないんだよ!!
3人がたたずむ玄関先。
そこに置いてあったのは……………
銀)………………………ピアノ??
新)………ですね。
玄関先には、大きな黒いグランドピアノが置いてあった。
そのピアノの表面の光沢が、そのピアノの上品な雰囲気を際立たせていた。
神)何でピアノアルか??
銀)知らねーよ。
つか何でピアノその物だけ??
普通箱とかに入ってねーか??
新)いやいや小包感覚でピアノを片付けないでくださいよ。
ってゆーか銀さん、こんなピアノを送ってくれるあてでもあるんですか??
銀)ある。
新&神)えっ!?!?
銀時の思いがけない言葉に、新八と神楽は一斉に銀時を振り返った。
銀)いやぁ、数週間前に俺アイツと呑んだろ??
新)アイツって………あ、坂本さんですか??
銀)そーそー。
アイツと呑んだ時にな……
神)新八、良くわかったアルな……(ボソッ
新)まぁね。
新八は神楽に少し誇らしげな顔をして、銀時の話に耳を傾けた。
銀)『もし俺の部屋にピアノの一つでもあったら雰囲気変わるだろうな。』
って言ったんだよな、アイツに。
神)てか何でいきなりそんな事言ったアルか??
銀)いや、この部屋さぁ。
なんっつーの??
つまんねーだろ??洋風な物あんまねーし。
新)でもだからって何でピアノなんです??
銀)フッ。
お前らは知らねーだろーけどな、銀さんピアノ弾けんだぜ??
新)…………………………嘘でしょ。
神)…………………………嘘ネ。
新八と神楽はまるっきり信じていない目で銀時を見つめた。
銀)ま、信じるも信じないもお前らの勝手だけどn
新)弾いてもらいましょう!!!
銀)……………………………え??
神)今弾いてヨ!!
ピアノもあるんだから弾けない事無いネ!!
銀)い、いやぁ…………………………
新)何です銀さん。まさか弾けないって言うんですか~??
神)さぁ、諦めて銀ちゃんの腕前を披露するネ~。
さぁさぁ、と詰め寄る2人に銀時は諦めたように言った。
銀)わぁーったよ!!
でもせめてこのピアノ部屋に入れてからにしろ!!
新)え、部屋に入れちゃっていいんですか??
てか、どーやって入れるんですか??
銀)ココにあるっつー事は「貰って下さい」って言ってうようなもんだろ。
それにこんなもん神楽に掛かれば楽勝だろ。
行け神楽!!!!
神)アイアイ・サー!!!!
神楽は銀時にピシッ、と敬礼をして、大きなピアノに手を掛けた。
新)いや、力的に神楽ちゃんがピアノを部屋に入れられる事は分かってますよ………
神)ふんのぉぉぉぉぉ!!
銀)だろ??
アイツあれでも夜兎族の天人だぜ??
ただの酢昆布娘じゃねーんだぜ??
神)んんぬぬぬぅぅぅ!!
新)いやだから分かってますって!!
そうじゃなくて………
銀)そうじゃなくて??
新)このピアノ、玄関の横幅通るんですか??
銀)………………………………………………あ。
おおおおい、神楽!!ストッp
神)ふんぬぁぁぁぁぁ!!!!!
銀時が神楽に声をかけた時はもう遅かった。
神楽は精一杯の力でピアノを玄関から無理矢理部屋に押し込んでしまった。
ガン!!!ドッシャァァ!!バリバリガリッ、ドッカーンッッ!!!!
銀&新)…………………………………
2人が部屋の外から中を覗くと、壁や天井はボロボロになっていた。
その奥から神楽の喜びの声が聞こえた。
神)銀ちゃァん!!新八ィィ!!入ったネ!!!
銀&新)…………………………ご苦労さん…………………
-居間-
ピアノは部屋の中にあったあらゆる物を蹴散らして部屋の真ん中を陣取っていた。
神)ふぅ~。さすがにピアノは重いアル………
あれ、2人ともどうしたアルか??
新)えええ、何でも無いよ!!
銀)あああ、あぁ。別に………な。
家の中の惨状を見て青ざめていた銀時と新八を見て神楽は言った。
それに対して2人は軽く流し、ピアノを見つめた。
まぁある種の現実逃避だ。
銀)おし、カバー開くぞ………
新&神)お、おう………
銀時が慎重に鍵盤のカバーを開けると、そこには真っ白な鍵盤が並んでいた。
銀&新&神)おぉぉぉぉぉぉ!!!!!
銀)アイツ、良いもんくれるじゃねーk
新&神)早く弾いて!!!!
銀)え……
新)早く弾いて下さいよ!!
神)早く聞きたいネ!!
銀)…………………………
銀時は無言でピアノに向かい、白い鍵盤に手を置いた。
………………………………………………………………………………………。
ポロン。
長い沈黙の末に鳴った音は「ド」。
ド レ ミ ド ミ ド ミー レ ミ ファ ファ ミ レ ファー
新)ってコレ……………
新&神)「ドレミの歌」じゃねーかァァァァ!!!!(銀時に蹴り
銀)ぐはぁぁぁ!!
床に倒れた銀時に目もくれず、神楽はピアノに向かい
一番左(低い)の鍵盤から順番に鍵盤を押し始めた。
銀)何すんだよお前ら!!!!
新)ピアノ弾けるって言うからショパンとか期待しちゃったじゃないですか!!!!
微妙に真剣な空気になったからベートーベンとか弾くのかと思っちゃったじゃないですか!!!!
銀)そんなもん弾ける訳ねーだろーが!!
新)じゃぁ何で弾けるって言ったんですか!?!?
銀)「ドレミの歌」なめんじゃねーぞ!!
アレだってれっきとした曲だろーが!!
そー言うお前は弾けんのかよ、ピアノ!!
新)僕だって「猫踏んじゃった」位弾けますよ!!
銀)それだって「ドレミの歌」とそう変わんねーじゃねーか!!
2人が言い争っている間にも、神楽はゆっくりと一つ一つ鍵盤を押して行く。
銀)っつーか何でいきなりピアノなの!?!?
完璧この前までの「D.Gray-man」と被ってるよねコレ!!
新)あぁ、そー言えばアレン君が弾いてましたよね。
アレは感動的でした………
銀)お前はアレンの知り合いか??
何が「アレン君」だよ!!
新)銀さんだって「アレン」って呼び捨てじゃないですか……………『ヒラッ』
言い争っていた2人の間に、何処からとも無く一枚の紙切れが舞い落ちた。
銀)何だ……コレ。
銀時はそれを拾い、筆で書かれた見覚えのある字を新八に読んで聞かせた。
『金時へ
久し振りじゃの、金時。
それはそうと、金時この間「俺の部屋模様替してーな」と言っておったじゃろ??
そこで、今回はそのグランドピアノ型模様替え機を送ったき!!
模様替えしたかったらピアノの一番右(高い)鍵盤を押してみぃ★
じゃぁな金時。
部屋の模様替え成功する事を願ってるき~~~』
新)「模様替え機」??
銀)何じゃそら……………とにかくむやみに押さねー方が良いn
ポロン。
銀時が神楽を咎めるのと、神楽が一番右の鍵盤に辿り着き、
その鍵盤を押したのとはほぼ同時だった。
カチッ。
ドッカーーーーーーーン!!
新)…………………………銀さん、この手紙まだ続きがあります。
『PS:そうじゃ金時。
一番右の鍵盤を鳴らすと、部屋をスッキリさせる為の爆弾が発動するき、
気をつけるんじゃの~~~。
坂本 辰馬』
銀)…………………………………どーゆー文法の使い方ァァァ!?!?
つか模様替えどころか、部屋無くなっちまったじゃねーか!!!!
銀時の悲痛な叫びは、部屋どころか天井まで吹き飛んだ万屋に響き渡るのだった。
銀)それに俺は銀時だっつーのォォォォォ!!!!!
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突然こんなの書いちゃった………
なんか変だな……
まぁ読んでくれた心優しい方は感想でm(蹴