第7章 2つの心

 

平成十七年五月のある朝に、書きたくなって書いたら次の文章になりました。

 

①創造主(神)が人間を創ったとき、天の心と動物(肉体)の本能を持った心との二つの心を一つとして魂をつくりました。だから魂とは、心と言ってもよいし意思と言ってもよいかと思います。

 

天の心、つまり創造主の神性で創られた心を「内の心」と呼びます。もう一つの動物の本能を持って創られた心を「外の心」と呼びます。

 

②私達が住んでいる世界(地球)を物質界といいます。創造主は、天界の複製として霊界を創られました。さらに、霊界の複製として物質界も創られました。物質界には、人間も動物も植物も、昆虫や微生物もありとあらゆるものが生きています。

 

地球上のすべてのものは物質でありますが、宇宙真理で言うと生命は持っておりません。ところが、実際には生命を持って生きています。これは結果的に、生命をどこからか受けているから生存できているのです。

 

この生命とは、天(神)からの命です。創造主(天)から発した生命力(エネルギー)は霊界に送られます。霊界は天界からの生命力(エネルギー)で存在しています。また、物質界は霊界からの生命力(エネルギー)で存在しています。

 

つまり、物質界そのものには、根元的な生命は存在していません。霊界から送られてくる生命力(エネルギー)によって活動しているのです。その生命力は、天界→霊界→物質界と少しずつ弱くなって来ています。

 

③創造主(神)は、天界に多くの人が住めるようにと物質界を創られました。霊界と物質界が同じ状況の世界であれば、物質界の存在の意味がありません。その為、物質界は霊界と異なる形態にしました。

 

一番の違いは、霊界には寿命がなく永遠に生き続けます。物質界は、すべてのものに寿命があり地球上の物質の状態は寿命がくるとなくなってゆきます。物質がなくなると、その物質の本性は霊となって霊界に移って生存します。

 

一般的には、見た目に物質がなくなると、それでおしまいと思われています。どういうことかというと、人間とは肉体であることだと思っていますから、人間が死んで肉体を火葬や土葬にした時に、その人間は亡くなっておしまいになったと思います。でも実際には、人間の肉体は死んでも魂は霊となって霊界で永遠に存在してゆくのです。

 

二番目に、霊界は物質界とまったく同じような環境状態の中で地上と同じような生活をしています。感情もあるし仕事もあるし、芸術や音楽、人に対する親切…。すべて地上と同じです。なぜならば、物質界の地上は霊界の複製だからです。最初に霊界があって、それに似せて物質界が創られたからです。ですが、全く同じなら物質界を創った意味がありません。

 

霊界と物質界の大きな違いは、霊界はこの地上と異なり住む世界が幾層にも分かれているということです。下は俗に言う地獄の底から、上は素晴らしい天国までです。区分けの仕方で違いますが、十層以上にも分かれています。そして、各層に住む人は同じレベルの心の持ち主です。

 

つまり、同じ考えや生き方をしている霊格が同等の魂の人達です。魂の状態が修養して悟るにつれ輝いて来ると、段々と上の世界に移って住むことになります。反対に、地上に生きていた時の動物性本能を強く表わしていると、次第に下に移り地獄の世界へと住むことになります。

 

だから霊界では、毎日交わる人々はみんな自分と同じ考えや生き方の人達ばかりです。ところがこの地上の人達は、すべての人が一人ひとり違います。顔や体形が違うように、心のありよう、生き方や価値観がみんな違います。

 

地上では、魂の状態つまり霊格の異なる人達がみんなごちゃ混ぜになって生きているのです。霊界では霊格の同じ人達だけの世界に比べ、地上は一人一人みんな違う人が同じ入れ物の中で生活しているのです。ここに、深い意味があります。

 

④この物質界で、私達人間は肉体を持って生きています。肉体は物質です。ですから、物質界で物質(人間)が生きてゆくからには、物質に価値があると考えがちになるのも当然です。

 

⑤神は、人間に天の心と動物の心を与えました。つまり「内の心」と「外の心」のことです。物質の世界の中で、「外の心」と「内の心」が争い妥協しながら「外の心」をなるべく少なくして「内なる心」を高めようというのが、神の想いなのです。

 

神は、人間を天の世界に住まわせたくていろいろと用意して下さいました。その第一が、心の使い方の自由です。誰にも邪魔されることなく、自分の意思で自分の考えで使ってよいと許されたのです。でもその結果は、すべて自分の責任であるという絶対条件が付けられています。

 

第二が「内なる心」の使い方をする人には、天の生命力も増強され本人が願ったり望んだりする事がすべてかない、健康面や経済面に運勢面でも、物質界の地上で生きてゆくのに何も困らないということです。すべてハッピーに生きられるよう設計して下さっています。

 

反対に、「外なる心」の働きを強くすると病気や事故、倒産…等々。いろいろの苦しみの結果となるよう仕組まれています。「天の法則」がそうなっているのです。ここに因果応報の法則が係わってきます。

 

⑥物質界に於いて、物質である人間が物質的な「外の心」を使わずに「内の心」を育てる修行をしなさいというのは大変に難しいことです。しかし、なぜ神はあえてこの大変な課題を与えたかというと、楽々やぬくぬくの状況では本当の心づくり、魂づくりなどの霊格の向上が難しいと考えたからです。

 

辛苦を乗り越えてこそ、天界に住める権利が獲得できるからです。

 

⑦神は、人間はすべて神の子だから誰もが幸せになってほしい。そして、心を磨いて天界に住んでもらいたいと願っています。あらゆる人間の生活の中に於いて、神は高級霊をつかわして人間を導き助けているのです。

 

⑧人間が不幸や病気、苦労に出合うのは魂の成長のためという課題もありますが、一番は自己中心の「外の心」が原因です。

 

⑨自分が思うようにゆかない、運勢が悪い、病気だ、家族に問題がある…等々。このすべては、神の手引きです。これらを環境や他人のせいにしてはいけません。すべては、自分に原因があります。

 

⑩自分が変われば、すべてが変わります。自分がすべての面で幸せでないのは、すべて自分の生き方、考え方、心の使い方に問題があります。自分が変われば、自分ばかりでなく家族も回りも縁のある人もすべて善くなります。

 

Unsplashsander traaが撮影した写真

 

次に「内の心」と「外の心」の比較をしてみます。

 

◇「内なる心」とは

 

「内なる心」とは、他人に尽くす・思いやり・許す心・協調の心です。愛、温かい、優しい、穏やか、親切、嬉しい、楽しい、ありがたい、感謝、安心、…というような言葉や思いは「内なる心」から出て来ます。

 

そして天(神)は、このような言葉や想いを常に発していると、肉体の細胞も血管もあらゆる組織に有益なホルモン(ベーターエンドルフィンのようなもの)が出てきて、肉体を若返らせ丈夫になるように創られています。

 

毎日なんとなく話している会話(言葉)は、他人(相手)に話しているように思っていますが、その言葉は自分が一番多く聞いて受け止めています。人間の潜在意識は、自分の語った言葉も他人が話した言葉も、区別なく言葉の意味だけを受け止めて(潜在意識の中で)その状況を創り出し、それを霊界に送ります。

 

これを受けて霊界→天界を経て、この物質界にそのような状況が実際に創り出されます。就寝時には、善いことをイメージして眠って下さいというのも先案じはしないで下さいというのも、すべてこの原理(宇宙法則)から来ています。

 

だから、現実はなかなか思うようにゆかなくても常に「内の心」で生きるように努力することです。「内の心」で生きようと常に意識していると知らない間に、そのような習慣が身に就き行動が変わってきます。

 

人間自身は小さな神であり、小宇宙だという人がいます。それは、人間が神と同じだと傲慢になるのではなく、「内なる心」は天の心ですから内なる生き方をしていると自分自身の中に神が顕現していることであり、神に少しでも近づける生き方ができるということです。

 

だから、神に対して恥ずかしい生き方は出来なくなってくると思います。そうすると天の流れは、「内なる心」の人には天国に近い状況を創り出そうとします。つまり、宇宙の法則が働くのです。

 

◇「外なる心」とは

 

「外なる心」とは、動物的本能から出る我さえよければという自己中心の心と、財産や名誉というような世俗欲です。当然、動物的感情から出る怒り・そねみ・ねたみ・悪口・イライラ・悲しい・意地悪・不平・不満・先案じ・我慢が出来ない・キレル…等々を指します。

 

そして、「外なる心」で「天の理」の法則からこのような言葉を使ったり思ったりすると、自分自身の肉体を傷つけ壊すばかりでなく、周囲の人や関わりあう人にも悪い波動をふりまきます。つまり、マイナスの世界を創り出して(脳からアドレナリンという破壊する物質が出て)しまいます。

 

霊界の暗黒界や霊界の中間の世界で苦しんだり困ったりしている霊は、人間として地上で生活していた時に、この「外なる心」を強く持っていた人達です。霊界から苦しんだり困ったりしている霊が、人間に数多く憑依して来る事は今までに何回も説明させていただきましたので、皆さんも理解して下さっていると思います。

 

地上の人間が「外の心」で生きていると、どうしても波動が合ってしまうので霊界の暗黒界からの憑依を受けてしまいます。そうすると、地上で人間が一生懸命に努力しても努力しても、うまくいかなかったり思わぬ事故にあったりします。やる事なす事が、よい結果が出なくなります。

 

何回も申し上げている通り、私たちの運命や運勢というものはいろいろの要素が絡み合って成り立っています。その中でも、特に霊界からの憑依の力は大きいです。悪霊に憑依されるか高級霊に守護されるかでは、人生に大きな差が出てきます。

 

ほとんどの人は、この事に気づかずに毎日を過ごしています。この見えない霊界や因果律とのかかわり、心の運用の仕方を間違えて使っているために人生がしっかりしたものとならないのです。だから、先案じや不運などに悩まされているのです。

 

次に「内なる心」と「外なる心」で生きる人の違いを書いてみます。

 

〈内なる心〉

①    生命力が増強する

②    運勢が望み通りになる

③    病気、事故、不幸が起きない

④    肉体が丈夫になる

⑤    困難や苦しみが乗り越えられる

⑥    すべてが前向きに考えられる

⑦    遺伝子が善にスイッチオンになる

⑧    子孫に徳がゆく

⑨    高級霊の守護を受ける

 

〈外なる心〉

①    生命力が弱くなる

②    何をやってもうまくゆかない

③    病気、事故、不幸が多い

④    肉体は病気やケガが多い

⑤    辛苦に耐えられず逃げの姿になる(自殺、ホームレス)

⑥    先案じばかりして心配性

⑦    遺伝子が悪にスイッチオンになる

⑧    子孫が親や家の因縁に泣く

⑨    暗黒界の憑依をうける