〈Vさんの実例〉
Vさんは患者さんです。やはり長いお付き合いです。治療中にVさんは、何の悩みもありませんが次男の嫁さんが子育てをしなくて困ると話します。それが原因で夫婦仲も悪く、お嫁さんのお母さんが四国からわざわざ上京して孫の面倒(めんどう)を見ているそうです。
お嫁さんは勤めており、家庭よりも仕事の方が良いといって子育てを嫌い、自分の子なのに赤ちゃんの時から面倒は見ないようです。その子も、今では小学四年生となり、両方のおばあちゃんが陰になり日向(ひなた)になり孫の面倒を見ているそうです。Vさんに、私がそれはきっと何か原因があると話し、次の治療の時までに調べておくと返事をしました。
この原因が分かりました。お嫁さんの前世の関わりです。
嫁さんは、前世では十一人もの大勢の子供を産んでいました。だから、これだけ子供が多いと病気をしたり、ケガをしたり、問題を起こしたりなどで大変子育てには苦労しました。また、子供が大人になっても親孝行もしないので、もう絶対に子育てはしまいと心に固く決意したのです。
その強い思いが意識の中に生き続けているため、今生で子供を産んでも育てることが嫌で面倒をみないのです。前世からの、癖(くせ)と性分(しょうぶん)の持ち越しです。
対策として、Vさんを通して嫁さんのお母さんにこの旨を伝えた後、高級霊さまにお願いして嫁さんの魂を呼び出し、その悪意識を掃除していただきました。これでお嫁さんは母親としての子育てができ始めます。
UnsplashのAnnie Sprattが撮影した写真
[解説] 嘘のような本当の話が続きます。前世で11人子供を産んだというのは、生存率の低い昔はそれぐらい産んでも珍しくなかったでしょうから、あり得る話です。そんなに子供を育てるのにうんざりしたなら、今回は子どもなしで行けばよかったんじゃないかと思いますが、子育てを通じて成長・因縁解消を行うわけで、そういう訳にもいかなかったのでしょう。
前世の性格や癖が持ち越されてしまうというのはそのとおりです。魂に深く染み込んでしまった癖はなかなか取れないのです。もちろん、良い癖、悪い癖があります。
赤ちゃんを見ていると、生まれたばかりなのに様々な個性を持っていることに気づく人もいると思います。これも前世からの持ち越しが影響していると思います。これは神様の教えでなくて、私が神の教えと自分の経験を総合して推測しているだけです。
修行のために前世より前の記憶は全部消して人生を生きるわけですが、記憶が消えても、魂の癖自体は消えないので、幼児の頃から個性が出るのです。
私たちは人生を終えた後、一度、霊界で肉体がないまま修行します。準備しないで転生しても修行が効率的に進まないので、ある程度準備するのです。
例えていうなら、机上の勉強といいますか、とりあえず肉体無しで、どう生きるべきか、理論を学ぶわけです。しかしそれでは身につきません。身につくぐらいなら、転生する必要はないわけで、頭(霊にはないけど)で分かったつもりになっても、肉体を持つとそのとおりに実行できないのです。
だから私たちは準備がある程度できたら肉体を持って転生してきます。
前世の悪い癖、例えば、嫉妬深いとか、怒りやすいとか、そういう癖は霊界である程度とるようにしてくるわけです。でも、やはり、そう簡単には癖は直らない。
教科書の例題を答えを見ながら解けたつもりになっても、実際に新しい問題を前にすると、解けないのと似ています。
私たちは皆、神の理論通りに実行できさえすればすぐにでも人間界を卒業できるのですが、できないのです。
じゃあどうしたらいいかというと、人間界で、少しづつ努力するしかありません。テストでいきなり100点はとれなくても、50, 60, 70と少しづつ点を上げていくしかないのです。
かくいう私もなかなか成長しません。ジグザグで進む感じです。
神の教えが分かっていても、世の中の構造に文句を言ったり、腹の立つ人間は死ねばいいのにと思います。悟りが好調なときは、そのような考えはあまり前面に出てこないのですが、時々、そのような考えが前面に出てくることがあります。
そのような時は、しばらくすると、物事が上手くいって、失敗した、悪態をつかなきゃよかったと思うわけです。
死んだ後のことを想像してみて下さい。人生のリプレイを見せられている自分を想像するのです。
神の教えに照らして模範的に行動してあとちょっとで綺麗に合格なのに、その手前でふて腐れているのを見たら、あとちょっとだったんだけどなーと思うでしょう。
この世界は完全にバランスします。大神様・親神様が全てを統括しているので、最後は全部納得いくようにできているのです。
ただ、途中で、修行のために、色々と一見すると理不尽なことが起こります。
そんなときでも、腐らずに、努力して、少しづつゴールに近づくのです。
書いている私が十分にできているわけではないので申し訳ないのですが、これがこの世界の構造です。