日常会話で、ときどき猫派か犬派かという話題になることがあります。犬が好きな方は、犬の存在にとても癒やされるといいます。

 

大神様親神様のお話では、犬は、人間の生まれ変わりです。人間として生きていた時に不徳を積むと、地獄に落とされます。反省した後、不徳の程度によって、馬だったり、牛だったり、犬に生まれ変わります。人間として生きていた時に権力者だったりしてひどいことをすると、馬・牛・犬を何回か経験させられます。犬は、人間に生まれ変わる直前のことが多いようです。

 

四足で歩行して頭を低くしながら生き、人間の側で人間を観察しながら、来世で人間に生まれ変わる準備をしているのでしょう。犬の中にはとても賢い犬もいますが、人間だったときにはとても頭の回転が早かったのかもしれません。頭の良さを良い方向へ使えばよかったのですが、悪い方向へ使ったが故に、地獄に落とされた場合も多そうです。

 

盲導犬などになる犬は、かなり能力が高いですが、人間として生きていた時は才覚があったが、よほど才能の使い方を間違えたのかなぁと思います。

 

犬が好きな方は、人間に生まれ変わる前の魂の準備を手伝うつもりで、愛情を注がれると良いでしょう。犬の中の魂も、飼い主の愛情に触れる中で、過去の行いを反省し、再び人間として生まれ変わった時は、他人に優しい人間になろうと思うのではないでしょうか。

 

「さまよえる魂の救済」や「霊障からの奇跡の生還」の記述を前提とすると、犬の中には、自分が犬であることを自覚しつつも、人間であったときの記憶を保持している者がいるような記述があります。これが人間の場合、過去の記憶は原則として一切消した上で転生しますが、犬の場合に、過去生の記憶を残す場合があるのは、犬として生きながら、人間として生きていたときのことを反省させるためかもしれません。

 

なお、犬の魂が前世で悪人であった場合が多いからといって、すべてがそうではありません。例えば、魂の誕生のタイミングはバラバラのようであり、誕生が早かった世代の魂は既に神の世界に入った魂もある一方で、誕生が後の世代は、ミジンコのような原始生物からスタートして犬になる場合もありますから、まだ人間として生まれたことのない犬もいるかも知れません。

 

(念の為の注:いずれにせよ、犬に対して、前世が悪かったのだからよいだろうと、ひどいことをしてはいけません。犬にひどいことをして殺した者が、後の人生や転生後に犬の呪いでひどい目にあうという事例を覚えている方もいるかもしれません。悪い行いを裁いて罰を与えるのは神の仕事であり、人間にはそのような権限は与えられていません。相手が動物であろうと人間であろうと、ひどいことをすれば、自分に返ってきます。)