患者さんで右膝が悪く、治療してもなかなか良くならない方がおりました。血圧も高く、イライラがひどいというので神様にお伺いいたしました。それが次の通りです。

 

大神「この者の住む屋敷に埋め込まれし亡者なるは、神の力にて助けはいたすが、だがそのように人の体に取り付くは許せぬことであるのじゃ。この場に埋められし亡者なるは多くはないが、おることに変わりはないのじゃ。待て。代わるぞ」

 

亡者「はい。すいません。私はあの所に埋められている者です。私は古い昔にあの所で死んだ者です。私の家はあの辺りではありません。あの所で私が死んだのは、戦のためです。戦の時に出されてきた者です。私だけではありません。他にも私のように戦でこの地にきた者が大勢いるのです。私はそのように自分の国ではないのです。遠くの生まれの者です」

 

加藤先生「わかりました。今も他の人達も大勢いるのですね」

 

亡者「そうです」

 

加藤先生「わかりました。では神様にお願い申し上げて、みんな一緒にお助けいただくことにしますので、しばらくお待ちくださいね」

 

亡者「わかりました。ありがたいことです。お頼みします」

 

この後、亡者の人達を助け導きました。この行いを終えた後は、膝の痛みも治り、イライラも治りました。この人の場合は普通ですと、これだけ多くの亡者がいると転居をしなければならないのですが、常日頃神様のご用を勤めさせてもらい、多くの困る人々のお助けに励んでおられるので、加藤先生もお体の疲れるのを承知で行ってくださったのです。神様もすべてに公平ではありますが、心を尽くす人にはやはりそれなりの御守護もくださいます。