加藤先生と神様の仕事をさせてもらうようになった、ごく最初の頃のことです。今のように大神親神様の下では十分くらいで片付く問題が、一時間近くも掛かって解決しておりました。天照大神様のご指導の元に、手探りでやり方も分からず、夢中でやっていました。私たちは亡くなってあの世にいきますが、あの世の様子が分からないため、私の先祖さまに出ていただいて聞いた様子です。参考になればと思い紹介致します。

 

宮下「あの、お忙しいとこ出ていただいて申し訳ありません。あの、ご先祖さま、私こうやって治療院をしてまして、いろいろな方に話したりして指導していくんですが、どうも分からない点があるもんで、ご先祖の方で霊界の掟もあるでしょうから、教えていけない点は構わないんです。いいんですが、教えられる範囲で教えてくださると有り難いと思って」


先祖「分かった」


宮下「まずですね、私たちはお経なんか上げるんですが、ご先祖さまに問いましてですね、そのお経の意味は自分自身でもよく分からないであげておるんです。それでもご先祖様には少しは喜んで貰えるんでしょうか。それとも、意味をよく理解してないといけないもんなんでしょうか」


先祖「あのな、般若心経というものはな、神界の先祖でもな、うんと心が澄んだものなら悟れるが、まず普通では訳が分からない。(先祖でも悟って神界まで上っている方もいる)」
 

宮下「ええ、よく分かります。はい」


先祖「読んでもらっているけど、分からないなぁって首をかしげている者がほとんどだ。意味が分からない」


宮下「はあ、はあ。そうするとご先祖様、そういうの分かりやすく書いて、分かりやすい言葉で読んだ方が、よろしいんでございましょうか」


先祖「それは、分かりやすければ生きてる人間が分かればやっぱり同じに分かる。生きている者の分からないものが、同じ人間の魂、まだまだ修行に慣れない者やら、修行道中の者には、はっきり言ってちんぶんかんぷんで分からないのが実情だ」


宮下「ああ、よく分かりました。そうすると、私共が一番ご先祖様に喜んで貰えるのは、御飯やお花や水をあげるということなのは分かっているんですがねえ、それ以外にどういう方法をとったらご先祖様に喜んでいただけるんでしょう」


先祖「やっぱりな、人間に教えるのと同じで感謝と喜びが、その心が亡き者に向いて、神様に感謝、人に感謝する心が深まれば深まるほど早く成仏の本当の心が清くなってくるのだ」


宮下「ということはご先祖さま、私ども人間、いわゆる子孫がですね、心を綺麗にすればするほどご先祖さまも一緒に綺麗になっていくことなんでございましょうか」


先祖「それはそうだがな、やはり個人個人違うからな、子孫のその心があればあるほどな、その心を伝えて教えてほしいのだ」


宮下「ああ、ご先祖さまに向かってですか」


先祖「そうだ」


宮下「はあ、はあ。よく分かります。なるほど、なるほど」


先祖「感謝とな、喜び。感謝と喜びがあればな、心は自然とな、落ち着いてはくるし、綺麗になってくる。それが救われていく…」

 

宮下「なるほど、なるほど。ということは、これから私も心しまして、そういうものを書いたりよく理解して、そういうものを皆さんに配る必要もあるかも知れませんね」


先祖「そうだ」


宮下「そして、それをご先祖様の前で読めば、ご先祖様は理解していただけると…。で、ご先祖様。あの、宗派というのは、浄土真宗とか禅宗とかいろいろありますが、そういう事にはあんまりこだわらなくてよろしゅうございましょうか」

 

先祖「それは別に良いであろう。それは気にする事はないがな、ただいろいろ難しい経文を読まれてもな、実のところ分からないのがほとんどだ」


宮下「ああ、そうだと思いますねえ。はい、よく分かります」

 

先祖「読む人だって分かっていない」

 

宮下「分かっていない。そうなんです」


先祖「同じ事だ」


宮下「はあ、なるほど、なるほど」


先祖「読む人が分からなければ、同じ人間だ。身体こそ返しちゃってないけどな、同じ人間、それならば言葉を砕いてな、「喜びと感謝の気持ちで今日も、神様に仕えてください」くらいで良いじゃないかな」


宮下「ああ、なるほど、なるほど。よく分かります」


先祖「あのな、お前のよく申す執着だ。執着。取れ」


宮下「はい。それをなくせという事でございますか」


先祖「それを取ることだ。執着心を取ってな、穏やかな心でな、感謝と喜びのな、心が深まれば深まるほど心は段々と清まって、仏の道に入れるのだ」


宮下「はあ、はあ。そうするとご先祖様。明るいところにいるご先祖様の中でも、まだ執着心を持っている方もいる訳なんですね。きっと」


先祖「明るい所におまえが導いた者も大勢おるがな、導かれる折に伝えられたとおり、努めて忘れるようにとは、みんな努力はしておる。その教えは是非してほしい。(明るいところへ上る際に、生きていた時の思いを忘れるように話をさせてもらっています。)」


宮下「はい、分かりましたです。はい、はい」


先祖「明るいところに出す前にな、その教えは是非してほしい」


宮下「ははあ、執着心を取れということですね」


先祖「欲と執着心な」


宮下「はい、なるほど、なるほど。この私も心して努めます」


先祖「喜びに替えることだ。すべてをな。それが魂のな、浄化されることだ」


宮下「はい、はい。分かりましたです。よくそれは努めます」


先祖「では、これで良いかな」


宮下「それと、まだご先祖様。いいですか。まだ聞いても」


先祖「うん。よいぞ」


宮下「あのう、そうやって上にあげた場合にですね、家族というのは霊界に行ったら、みんな同じ場所におるんですか」


先祖「違う。それは別々じゃ」


宮下「ほう。あ、そうですか」


先祖「みんなな、血縁があっての家庭だがな、魂一つになったおりにはな、それがな、別れるのじゃ」


宮下「ほう、はう、ほう。生きてた時の心構えによって、それぞれの段階が変わるということなんですね。(魂の輝き、悟り方により住む段階が違うということ)」


先祖「そうじゃ」


宮下「ははあ。で、そういう所にいきましたら、今度は神様の教えにしたがって修行すると、段々と上にあがっていくわけですか」

 

先祖「そういう事だ」


宮下「はあ、はあ」

 

先祖「素直にな、努めるのがな、段々と上に上がれる……。そこで教えられても素直に努められない者は、いつまでたっても段階から上がれないのだ教えられても……。例えばの話、学問所でな、同じふうに教わっても真剣にのみ込むものと、上の空の者がいるであろう。それと同じじゃ」


宮下「はあ、よく分かりましたです。有り難うございましたです」

 

先祖「その学問所でな、神に教えられた教えを真剣に修めるものもいれば、十人が十人、同じ訳にはいかないであろう。それぞれ、その者の魂の徳次第じゃ」

 

宮下「はあ、よく分かりましたです。それから、こうやってこういうことしてますと、よく地獄に落ちて一人だけ苦しんでいる方と大勢で苦しんでいる方があるんですがね。で、その一人だけの方は、他は何も見えないなんていう方もあるんですが、これはどういう事なんでございましょうか」


先祖「見えないのはな、自分の心がな、欲と執着で何も見えない世界に落とされておるのじゃ」


宮下「はあ、はあ。そういう世界があるわけなんですね」


先祖「奪い合いだ」


宮下「その地獄というか、暗闇の中でも幾つかの世界がやはりあるんでございましょうか」


先祖「その段階によってはな、違う」


宮下「はあ、はあ」


先祖「だが、ほとんど暗闇だ」


宮下「はあ、はあ。なるほど。そこに落ちるということは、やはり人間として生きていたときのいろいろの心の在り方で……」

 

先祖「思い」


宮下「思い。はい。ふん、ふん、ふん」


先祖「すぐな、今日死んだって心が爽やかで、きれいで、恨み執着がなければ、すぐにも明るい世界に出られるがな、心がそういうところに落ちておるのだ」


宮下「はあ、よく分かりましたです。で、ご先祖様。私共はいずれ、みんな亡くなっていくわけですが、そういう地獄に落ちないためには、生きている人間にどういうようなことを心掛けさせれば一番よろしいんでしょう」


先祖「だから現世においては、強欲を持たず、普通の生活をさせてもらいながら、感謝と喜びの心を持ってな、通ることによりその心がな、清い道にな、浄化されておる。生きながら浄化されておる」


宮下「なるほど、なるほど。で、ご先祖様。もう一つだけ教えてください。それで終わりにしますんで。仏壇が非常に大事だと私、分かってきたんですが、お墓でございますねえ、お墓は骨の抜け殻というんで、それでもやっぱりお墓は必要だと思うんですが、その辺はどういう具合に考えていったらよろしいんでございましょうか」


先祖「墓所という所はな、骨の抜け殻とは申せ、やはりそこはな、魂がな、必ずいないわけではないからな、必ず霊界に行ってな、浄化されておっても、また先祖代々の墓所というものは、必ずそれを守っていくことが子孫の役目….」


宮下「よく分かりました」


先祖「骨というものがあるであろう」


宮下「よく分かります」


先祖「それを粗末にしたら、また抜けたものが怒る」

 

宮下「よくわかります。はい。で、ご先祖様、もう一つだけすいませんが、今子供が段々少なくなってきましてね、例えば私の所なんかでも女の子が二人なんですけど、これが仮にお嫁にいっちまうと宮下という姓はなくなってしまうんですがね、そんなときどういう具合に……。あの、仏壇とかそういうのも守る人がいなくなってしまうわけですね。宮下なら宮下が」


先祖「一人を家に残せば良いではないか」


宮下「ええ、だけどそれは、今そのつもりでいるんでございますがね、またその時にはそのお力をお願いするんですが、万が一、二人がいってしまったという家庭もよそにはあると思うんです。そういうのは、どういう具合に考えたらよろしいんでございましょうか」


先祖「考えることか」


宮下「ええ、あのう、そういう家が実際に私の患者さんにあるんでございます。で、そういう人……」


先祖「そういうよそ様のことでな、そういう家がある時には、だれも守ってくれる者がいないときには、これはどうも仕方がない。霊界に皆あげて霊界に参って、皆が執着なく霊界に上がってしまえば何もいることがない。全然供養も要らない」


宮下「なるほど、なるほど。よく分かります」


先祖「霊界にな、納得して参ってそれぞれの修行を積むことになってそこにおればな、仏壇と申すところにおることも追善供養も要らぬ」


宮下「分かりました。本当によく分かりました。ご先祖様、有り難うございます」


(後略)