先日、8月9日がシンガポールのNATIONAL DAY(建国記念日)で今年で建国51周年を迎えましたが、時を同じくして開催されているオリンピックではいまだ金メダルを獲得したことがありませんでした。

過去の獲得メダルは、独立前の1960年ローマオリンピックで重量挙げで銀メダル1個、独立後は2008年北京オリンピックで卓球で銀メダル1個、2012年ロンドンオリンピックで卓球で銅メダルが2個のみでした。つまり、独立前のものも入れて銀2個、銅2個という結果でした。

 

そんな状況ですから、日本ではオリンピックともなると連日新聞もテレビもネットもオリンピックの報道で溢れかえり、

日本選手の活躍を伝えますが、当地では開催直前の8月になっても、オリンピックに関する報道はきわめて限定的でありました。

 

それもそのはずで、日本でも毎回オリンピックの放映権料の高騰が話題になりますが、ここシンガポールも例外ではなく、アジア22か国における独占放映権を獲得した日本の某大手広告代理店が各国の放送局と放映権の交渉を続けてきたようですが、シンガポールはロンドンオリンピック時と比べても大幅に高騰している提示額で折り合うことが出来ず、生放送は開会式と閉会式のみ、各競技結果は録画のダイジェストのみという寂しいことになりそうでした。

しかしながら、その後も再交渉は続いていたようで、オリンピックの開会式の前日というギリギリになって、当地のMEDIACORP社が某広告代理店との最終交渉で合意に至り、急遽我々もライブでオリンピックを見ることが出来るようになりました。(推定ですが、当初折り合えなかった提示額が約8億円、最終的に妥結した合意額は3億円強と報道されています。)

 

前置きが長くなりましたが、紆余曲折を経て見ることが出来るようになったオリンピック放送ですが、当然の事ながら、日本にいるわけではないので日本選手中心という事にはなりません。限られたチャンスですが、日本選手が出る競技が放映されるときは夜中であっても食い入るように見ながら、ひとり静かに応援するとともに望郷の念を強くしておりました。

 

一方、シンガポール選手団ですが、こちらは7競技で計25名の選手という小さな所帯ですので放映される機会も限られています。その中でもメダル獲得の可能性があると注目されていたのが卓球と競泳です。そして、何と昨日の事ですが、100mバタフライ決勝で、シンガポールのJOSEPH SCHOOLING(ジョセフ・スクーリング)選手が、あの米国のマイケルフェルプス選手を破る五輪新記録で金メダル、建国51年目にして初めての金メダルを獲ったという事で沸きかえっております。

(上記画像はCHANNELNEWS ASIAのウェブサイトからの借りものです)

 

ジョセフ・スクーリング選手は現在アメリカのテキサスの大学に籍を置く21歳ですが、れっきとしたシンガポール国籍を持つ青年で、今回の金メダルは本当に素晴らしいと思います(本当は同種目にエントリーしていた藤井選手の活躍も期待しておりましたが)。

シンガポールは、国土面積で言えば東京23区と同じくらい、人口は500万人強という規模ですから、そういう規模の国の選手が金メダルを獲ることの難しさは想像に難くないと思います。今回のオリンピックにおける日本選手の活躍はもちろん素晴らしいものがありますが、こういった同じアジアの選手の活躍もそれに負けないぐらい素晴らしいものだと思います。

まだまだこれから行われる競技における日本選手、そしてシンガポール選手の活躍に期待したいと思います。