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ボス猫と我道

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茶トラが近くに住み着いてどれくらい経っただろうか

 

いつしかふらっと流れ猫として現れた茶トラ

 

ゴミ捨て場で焦って出られなくなってパニックジャンプ大会が印象的だった

 

この猫めっちゃ飛ぶやんって感心したものだ

 

そんな茶トラも今では数々の偉業を成し遂げて来た

 

最初に驚いたのが人間の女をナンパするスティンガー茶トラの姿だった

 

「この猫おにーさんの猫ですか?」

 

帰宅途中に自宅前で20代くらいの若い女性から声をかけられた

 

実際はおっさんなのだがそこは気にしない事にする

 

「いや、近所の野良猫だよ。この問題児がまた何かしました?ほんとすいません」

 

そう答えたが

 

「そうなんですね!近くに寄って来て人慣れしてるので飼い猫と思いました(笑)」

 

はい?

 

まずこの時点で俺の頭の中は???だった。

 

近くに寄って来た?あの誰にでも威嚇して一切近寄らない茶トラが?

 

なんなら通行人に襲い掛かってたけど?

 

自分以外の人間の足元に行った姿なんか一度も見た事がない

 

人が近寄れば100%の確率で逃げる

 

んで、人馴れ????

 

いやいや、俺でもたまに噛まれますよ

 

実はまだ触られるのに慣れていないのは良く知ってる

 

だが茶トラはご機嫌な様子で終始女性に撫でられ続けていた

 

しかも女性の膝上に無駄に行きたがる。もう理解不能。

 

占い師に前世人間で女好きだったようですねって言われたら激しく同意すると思う

 

そうした事もあってしばらく茶トラの行動を目で追うようになったのだが

 

基本的に人間からは逃げる

 

だがよく観察すると意外な事実が判明

 

好みの女性がいると子猫が母猫を呼ぶ声で鳴く

 

そして様子を伺いながら近寄っていくのだ

 

だがしかし、まじで女性にしか寄っていかない

 

しかも年配のばーちゃんはアウトらしく近寄らない

 

中年もOKで割とストライクゾーンは広めな猫らしい

 

元々小柄な女性が好まれると一般的には言うが

 

もうそういった次元ではなくただのタラシ猫にしか見えなかった

 

実は結構したたかな奴なのは間違いないようである。