暴走族
かれこれ四半世紀前、地元に「サタンの爪(ツメ)」という名の暴走族がいた。
そいつらは毎晩、グループの名入りの旗を掲げて暴走していた。
が、ある日パトロール中の警官に、
「君達は何と言うグループなの?」
と聞かれ、
「サタンのツメだよ!見りゃわかるだろう!?」
と答えたら、警官に
「カッコイイ名前なんだけど、その旗の文字は、サタンの瓜(ウリ)だよ?」
と訂正され、彼等は自然消滅した。
チャリ通
俺が通っていた男子校は、ほとんどの生徒がチャリ通してた。
ある日チャリが壊れたとかで友達が代車に乗ってきた。
それが30年位前に新聞配達に使ってたチャリで、なんかドス黒い。
しかもキコキコうるさい。友達全員爆笑。
その日以来友達同士でチャリのレトロ感を競うようになり
タイヤを白くペイントしたり、フレームをわざと曲げて包帯巻いたり、ゴミ捨て場から
サビだらけのチャリを拾ってきたりして楽しんでいた。
そのうち学校中で流行りだし、補助輪を付けているやつ、三輪自転車のやつ
幼児用セーラームーン自転車に乗ってくる猛者まで現れ、変な自転車に乗っているのが
ステータスになっていた。
そんな中、クラスで唯一普通のチャリに乗っていた真面目な中島。
連休明けのある朝、チャリ置き場にもの凄いチャリが置いてあった。
なにしろ前輪がデカイ。超ビッグ。しかもサドルが高い。俺の目線ぐらい。
いわゆる1800年代に西洋で流行ったようなタイプ。友達全員大爆笑。
その日学校中で話題となったそのチャリ、なんと持ち主は中島。
聞いたところによると、遊園地の人から「もう使わないから」ともらったらしい。
下校時にそれに乗ってる中島を見て友達全員また大爆笑。
それ以来不良にも一目置かれるようになった中島。
そんな中島も今では2児のパパです
結婚前と後
<結婚前>↓に向って読んでください
男:やった!待ちに待った日がようやくやってきたよ!本当に待ちきれなか
ったよ!
女:後悔してもいいかな?
男:ノー、そんなのありえないよ。
女:私のこと愛してる?
男:当然だよ!
女:裏切ったりする?
男:ノー、どうしてそんな風に考えるのかな?
女:キスして。
男:もちろん。一度だけじゃ済まないよ!
女:私に暴力を振るう?
男:永遠にありえないよ!
女:あなたを信じていい?
<結婚後>↑に向って読んでください
ねるねるねるね
魔女「ねるねるねるねは…ヒッヒッヒッヒ…」
魔女「練れば練るほど…色が変わって…」
魔女「こうやってつけて……」
魔女「う ま い !」(テーレッテレー)
山岡「やれやれ、この程度の練り具合でうまいと言っているようじゃ
ほんとに魔女かどうか怪しいもんだ」
魔女「!?」
山岡「ご丁寧に派手な電飾と効果音まで付けて
恥ずかしいったらありゃしない」
魔女「なんてことを…!」
山岡「明日もう一度このスタジオに来てください
こんな魔女が作った怪しいお菓子より
ずっとうまいねるねるねるねをご覧に入れますよ」
パーカー
この前、ユニクロでパーカーを購入しました。
そのパーカーを着て先日電車に乗った時、いつものようにウォークマンを
聞こうとイヤホンを耳にしたものの何も聞こえませんでした。
電池が切れたのかとしばらくそのままにしてると、前に座ってる女子高生達が
どうも俺の顔を見て笑ってるような気がしました。
「まぁいつものこと」と思いながら、ふとイヤホンを外すと、
俺がイヤホンだと思ってたものはパーカーのヒモでした。
パーカーのヒモの先っぽの丸結びした部分をずっと耳に入れていたのでした。
その時は何もなかったようにイヤホンに付け替えましたが、
家に帰ったあと、そのパーカーを脱ぎ、しんしんと泣きました。