日本国内で大都市圏を中心に発令された緊急事態宣言(1月14日~2月7日)

これらのタイミングと同じくして発表した近畿日本鉄道では、特急の利用状況を勘案して1月23日から当分の間、休日の特急列車運休を追加すると発表。吉野特急・京橿特急を中心に一部特急列車が運休となる。桜と紅葉のシーズンに乗車率が高い吉野特急はシーズンオフだと閑散としている。※朝の上り通勤ラッシュおよび夜の下り帰宅ラッシュは除く

 

ここ南大阪線・吉野線を走る吉野特急は同社の他線と比べて運休比率が5割強(58%)と高い。それはなぜのか?

 

ただ単に乗る人が少ないって答えも正論だけど、もう少し内容を掘り下げていくと路線特有の事情があるようだ。関西人の感覚からしてマイナーな南大阪線系統。大阪阿部野橋駅~橿原神宮前駅の区間が、大阪線の大阪上本町駅・鶴橋駅~大和八木駅まで並行している為、停車駅とスピード感で劣る吉野特急は吉野駅を目的地とする季節限定ぐらいしか需要がないようにも思える。ただし下市口駅や六田駅は観光名所の最寄り駅なので、コロナ禍じゃなければ不定期で需要があるようだ。ただし利用客が特急なのか通勤電車かは知らないので割愛します。

 

近鉄奈良線

生駒=ベットタウン、学園前=高級住宅街、大和西大寺=乗換駅・・・需要が高い

 

近鉄京都線~橿原線

近鉄丹波橋・大和西大寺・大和八木・橿原神宮前などといった乗換駅・・・需要が高い

 

近鉄大阪線::鶴橋・(布施)・(大和高田)・大和八木・(榛原)・(伊賀神戸)・名伊方面→23分・・・長距離輸送の需要が高い

近鉄南大阪線::大阪阿部野橋・(古市)・尺土高田市橿原神宮前・吉野線内へ→35分・・・シーズン期間のみ需要が高い

 

 

コロナ禍以前は多少たりとも旅行者が居たかもしれないが、今の御時世じゃ観光・旅行を避ける傾向が強いので更なる空気輸送に。結果的に運休比率が多くなったのではと考察する。ただし時刻表を見ると明らかだが、一番の要因は毎時2本「10分(発)と40分(発)」のうち一本を減便して半減となり、さらに21時40分以降の下り列車は昨年の8月から運休との内容。それらを足せば割合は過半数を超えるので58%なのは何ら不思議ではない数値なのは確か。

 

 

いろいろと弾丸トークになりましたが物の視点を違ったところから考察しつつ関連項目を調べることで路線の事情を把握して知識を高めやすくなるでしょう。ではでは✋