はじめまして!大学生ニートマンのそうすけです!
僕は18歳で上京し、田舎者だった僕は都会の生活に憧れ見事に大学デビューを果たしました

中学・高校と寮生活で勉強漬けだった僕は東京の一人暮らしの開放感と大学生活の自由さに感動し、ますます東京が好きになりました

大学の部活ではワンダーフォーゲル部に所属し、日本各地の山や島を縦走したり様々な自然に触れバイトは居酒屋や家庭教師をしてそれなりに充実した大学生活を送っていました!!
しかし!!!!
人生で初めての自分への失望と絶望を味わうことになる出来事が起こります。
それは大学3年の時でした。当時ファッションや流行を気にしていた僕は原宿で買い物することが多かったのですが、
いつものように原宿を歩いていると優しそうなお兄さんに声をかけられました!
「ちょっといいですか?」
「あ、はい…」
「お兄さん大学生ですか?芸能界とか興味ないですか?」
「え、芸能界?!え、?」
「そうです!お兄さんをひと目見てかっこいいなぁって思って!スカウトしにきました!」
「スカウト…ですか?」
「そうです!テレビとかドラマ とか興味ないですか?」
「いや、興味ないことはないですけど僕なんかじゃ…」
「僕は今まで○○とか△△とかスカウトしてまして雰囲気とかオーラをもっている人しか声かけないんですよ〜事務所近いので話だけでもどうですか?」
「は、はぁ…話だけなら」
生まれて初めてスカウトなるものをされて僕はすっかり舞い上がってしまい…優しいお兄さんについていくとワンルームのとても事務所とはいえない生活感あふれる部屋に連れられ、
あれよあれよのうちに大層大掛かりな写真撮影、契約の話まで進んでいました。契約内容は読むのも大変なくらいびっしり書いてあり最後に小さな署名欄がありました。
いつでも辞めれると思っていた僕は軽い気持ちでサインしてしまいその場を後にしました。
タレントと呼ばれることが嬉しくてすっかりその気になった僕はカッコつけて部活もやめてしまいました。後日、改めて契約内容をじっくり読んでみると小さく小さく契約解除について記載されているところがありました。
え、契約解除料○万円?!!
僕の貯金が余裕で吹き飛ぶ値段でした
ガタガタガタガタ




震える手で電話をかける僕。
「あの、この契約解除料って」
「契約内容に書いてあるでしょ?契約解除するならちゃんと払ってくださいね?」
頭をトンカチで殴られたような感覚でした。
あぁ。僕はハメられたのか。騙せそうなやつを騙した。見事にしてやられました。
冷静に考えるとすぐ分かることでしたがあの時の僕はタレント気取りでしたので簡単に引っかかった訳です。情けない…
続けるにも費用がかかる。辞めるにも費用がかかる。解除金を払うべく貯金全て降ろし再び原宿へと向かい
怒り心頭した僕はたたきつけるようにお金を払いました。するとお兄さんは一言、
「残念です…」
とだけ言って少し笑った表情を見せました。
あの時の顔は忘れないです笑
そして、涙目で帰りの電車に乗っていると身体に異変が…!!
急に汗と震えが止まらなくなったのです…
すぐに電車を降り、次の電車に乗ったのですがまた震えが止まらなくなりました。。
なんとかタクシーで家に帰ったのですがそこから僕は鬱が始まっていました。
人が怖い、東京が怖いとなり外に出る度に震え、僕は人生が終わったと本気で思いました。
あの時は
夢にも思っていませんでした
つづく


