私の担当の人に、渋谷の109の前に会社を構えていた、社長さんがいます
この方は今、末期の癌です。
余命、半年あるかないかです。
あと出来る事は、放射線治療のみ。
この方は、末期の癌である事がわかってから、私が担当につきました。
病気を全く感じさせない、いつも笑顔な彼。
そして、必ず感謝の気持ちを人に伝えます。
数週間前に、状態が悪化し、救急搬送されて、入院。
一人暮らしの方なので、入院中も私が色々関わりました。
今日も、会社帰りにお見舞いに行きました。
彼が、突然真剣に話しをし始めました。
「君は1人で子供を育て、ずっと苦労をしてきたんだろう。
でも、君は母親としてはもちろん、女性として、とても魅力ある女性だ。
見た目はもちろん、中身がとても素敵だ。
私には、君が必ず幸せになると、確信してるよ。」
と。
わずかな命しか残っていない、彼からのお別れの言葉に聞こえました。
そして、その内容はとても嬉しい言葉。
涙が思わず溢れてしまいました。
私がしたことは、誠意を持って、笑顔で接した事。
末期の癌である彼に、私は何が出来るだろう?と、初めてお会いした時に思いましたが、答えは「私は医師ではない。病気を治す事が仕事ではないので、残り少ない人生を、楽しく、不安なく過ごしてもらおう。」
そう考え、接してきました。
特別な事はせず、誠意を持って笑顔で接する。
会った時は、彼の話しを聞いてあげる。
私に出来る事は、それだけ。
でも今日の言葉は、本当に嬉しかった
「幸せになれると確信している。」
花