11日、朝日放送の報道特番で長渕剛さんが「ひとつ」に続く新たな鎮魂歌「愛おしき死者たちよ」を披露しました。
2月には「とくダネ」でも歌っていたそうですが、知りませんでした。。。
タイトルに「死者」という言葉を用いるのはそれ相応の覚悟が必要だったと察します。
僕からは多くは語りませんけれど、「とくダネ」の音声を使ったと思われる動画とインタビューの詳細を見つけましたので掲載しておきます。


「愛おしき死者たちよ」 作詞・作曲 長渕 剛
決して絶望をなげくんじゃなくて
深くみつめてゆくものだ

悲しみを抱きしめる覚悟があるから
俺たちは生きてゆけるのさ

決して希望など たやすく信じるな
生きてゆくのが みっともなくなる

苦しみを抱きしめる覚悟があるから
俺たちは涙を流して立ち上がる

甦れ 愛おしき死者たちよ!
100年かけても眠るんじゃないぞ!

無言の痛みと 無念の怒りたちで
貧弱な俺たちの胸を 叩き続けてくれ

あぁ そして俺たちは また船をこぐ
あの海に立ち向かい 船をこげ

床に這いつくばり 唇を噛んだら
命の行き場を探すものだ

悔しさを抱きしめる覚悟があるから
俺たちは優しくなれるのさ

ただ いたずらにひけらかすな! 優しさを
なおさら無力に思えるから

何もかも抱きしめる覚悟があるから
俺たちは生きてゆけるのさ

あの海に立ち向かい 船をこぐ
甦れ 愛おしき死者たちよ!
100年かけても眠るんじゃないぞ!

無言の痛みと 無念の怒りたちで
貧弱な俺たちの胸を叩き続けてくれ

あぁ そして俺たちは また船をこぐ
あの海に立ち向かい 船をこぐ

あぁ そして俺たちは また船をこぐ
あの海に立ち向かい 船をこぐ

2月9日の「とくダネ」インタビュー抜粋
・「愛おしき死者たちよ」について?
『僕自身、やっぱりその、優しさとか、人に対して何かしてあげようとか、人が喜ぶことをしてあげたいなとか、僕でも思ったりするんですけどね。
じゃ、本当の優しさって一体なんだろうかって考えた時に、やっぱり東を見つめた時にね、優しさっていうのは、やっぱり絶望というものを深くね、深く深く、そっから失意のどん底に落ちるんじゃなくて、落ちても尚且つ、僕らは、その絶望を深く見つめてね。そして、見つめる者同士が初めて、そこに優しさがあるんじゃないかと、そこを僕は、とても、歌いたかったですね。』

・昨年の紅白でのライティングや演出は全て長渕さんによるものか?
『いえいえ、そんな事はないですね。NHKのスタッフの方とか、それからコンサートの照明をいつもして頂いている林先生とか、みんなで協議した時に、もー即決したのが、何を届けたいといった時に”輝かせたい”あの大地、一瞬に無くなった大地をもう一度、ほんの束の間の一瞬でいいから、僕達で輝かそうよというのが、あの三者のね、僕らのすごく強い思いでしたね。その一念で、一生懸命。』

・被災地の皆さんの顔を見ながら歌っていてどんな気持ちになったか?
『んー、なんてんだろう。無我夢中ですね。気持ちを自分が回顧するとか、思うとかいうんじゃ無くて、とにかく一心不乱に届けなければという思いだったかもしれませんね。』

・「ひとつ」に続いて早い段階で新曲を作ったのに心境の変化があったのか?
『いや。変化っていうか、表現者ってのはね、大いなる警告でなければいけないと僕は思っているんですね。そして、警告には、その、ワァーという、その、行かなければいけない、ややもすると高圧的な表現もあれば、優しい表現も色々あるけれども、根底にはね、詩魂。詩の魂の原点っていうのはね、警告なんだと思うんですね。その警告を持ちたいというふうに僕は思いますね。』

この後「ひとつ」を披露したという事なので、その「ひとつ」のPVと以前紅白での「ひとつ」を掲載した時に知らなかった未公開コメント動画を。




「ひとつ」作詞・作曲長渕剛
ひとりぼっちに させてごめんね
もう二度と
離さない 離れない 離したくない

君によりそい そばに生きるよ
もう二度と
忘れない 忘れさせない 忘れたくない

悲しみは どこから やってきて
悲しみは どこへ 行くんだろう

いくら考えても わからないから
僕は悲しみを 抱きしめようと 決めた

ひとつになって
ずっといっしょに 共に生きる

ひとつになって
君と生きる 共に生きる

月のしずくが 涙にゆれて
海に光る
逢いたくて 逢えなくて それでも僕は探した

星が降る夜 君を想い
ずうっと 歩いたよ
明日きっと 明日きっと しあわせになれるね

永遠のしあわせは どこからやってきて
永遠のしあわせは どこへ行くんだろう

いくら考えても わからないから
僕は悲しみを 抱きしめようと 決めた

ひとつになって
ずっといっしょに 共に生きる

ひとつになって
君と生きる 共に生きる

・みんなに歌って欲しいと思う曲を作りたいと思っているのか、それとも、自分で表現して、その曲を結果的に歌ってもらうのか?
『よく分からないですね。でも、あの多分ね、僕が聞きたい歌を書いている気がするんですね。
こんな歌があったらいいな。そういう思いから、衝動が始まりますね。
だけど、もう一人の自分がいるんですよ。辛口の点数をつける奴が。そいつとのいつも戦いですね。難儀です。』

・これからどんな音楽を歌っていくつもり?
『そんなにがんばっても変わらないと思うんですけど、ない頭を絞りながら、やっぱね、子供達がその未来永劫伝承していくってかな、語り継がれていくそんな歌をね、あの、書いていきたいなと思っているんですけどね。まだまだですね。』

・震災を機に、ものづくりの捉え方や考え方が変わったか?
『まー僕は昔から、どちらかというと斜めから物を見るところがあったんで、あれなんですけど、極端に変わったという事は無いですけど、確かに何かのスイッチは入ったし、変わらざるを得ないと思いますし、変わらなければいけないと思ってます。』

やっぱりね、この人はミュージシャンであると同時に表現者なんですよね。
むか~しからライブに一度足を運んでみたいと思ってるんですが、自分の中の「今さら感」も手伝って、なかなか機会に恵まれないんですよね~。
それでも、やっぱり大好きな「Myself」や「ひとつ」は、いつか生で聞いてみたいもんです。

じゃあね