知れば知るほど面白い 朝鮮王宮 王妃たちの運命 (じっぴコンパクト新書)
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歴史を紹介しているだけでなく、テレビドラマの状況と功績も紹介している。
韓国の歴史ドラマは、フィクションどころか創作だと言われている。
後宮の女官や側室が宮殿の外と中を自由に出入りしたり、ありえない設定が多い。
だが、娯楽以外の意味がない訳でもない。
こうしたドラマを見て、「本当はどうなのだろう」と少しでも関心を持つ人が出ればいいのではないか。
面白いかどうかは個人の好みによる。
悲惨な運命をたどった王妃が多いので。
ドラマでよく処刑が決まり、
「賜薬」(毒薬)が与えられるシーンがある。
ドラマではすぐ死ぬが、
実際のこの毒は死ぬまで数時間かかるものであり
それまで苦しんだ、とある。
なんでそこまでするのか、と思う。
日本の首切りやフランスのギロチンは
残酷だと思うが、
こういう死に方よりはまし、と感じた。
日本では「後宮」は、王妃や側室などが住む場所をいう。
一方、韓国では王の側室を「後宮」という。
そこのところが紛らわしい。
(日本的感覚では、正室も後宮に住んでいる。)
「後宮」は、場所ではなく人なのである。
「わかりやすく徹底紹介」と帯にありますが、
わかりやすくはない。
韓国の歴史を、わかりやすく説明するのは
ハードルが高いのだ。