シンポジウムの5人の発表者の内容を、

 

まとめた本です。

 

専門知識がなくても、内容は理解できます。

 

写真や図も多いので、楽しめると思います。

曹操高陵の発掘状況や墓の様子がメインですが、

 

それだけではありません。

 

前漢から後漢・三国時代までの墓の流れがわかります。

なので、「曹操高陵のことだけを知りたい」と言う人には、

 

当てが外れるかも知れません。


「中国の墓は大きい」というイメージがありますが、

 

後漢末・三国時代だけは「深い墓」はやったそうです。

 

戦乱の世で、始皇帝のように、

 

巨大な墓を作る資力や強大な権力がなかったのというのはあります。

 

しかし、「深い」のは流行だったようです。

 

実際、大きくはないですが、曹操高陵もかなり深いです。

 

当時の技術の高さと曹操の強大な権力を物語っています。

 

発掘には、まだしばらく時間がかかるそうです。

(知り合いの教授の話)。

曹操高陵は、次々と新しいものが発見されるでしょう。