食べて、食らって、平らげて ~Eat Prey Yum-Yum~ | インドで猫と暮らすには

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もしも願いがひとつだけかなうなら
私の手にも肉球が欲しい

週末、ニコニコ動画で「テレビドラマ『孤独のグルメ』全話一挙放送」というのをやっていたので、家でのんびり観ていました。

いや~……面白いですよね、『孤独のグルメ』。
人が物を食べているのを観るだけで、なんでこんなに面白いんだろう。

実は私は、食べることが大好きなのです。
1日のうち12時間は、食べ物のことを考えています。
(残りの8時間は睡眠、2時間は仕事、2時間は食事です。)

食欲と性欲と物欲だったら、食欲が1番強いと思います。
だって、セックスと買い物は毎日はしないけど、食事は毎日してますからね。

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そういえば先日、作家の角田光代のエッセイを読んでいたら、こんなことが書いてありました。

「私は食いしん坊なのに少食で困っている。
もっと一杯食べたいのに、すぐに満腹になってしまって悔しい。
もし予備の胃袋が手に入るなら、お金を出してでも買いたい。」

……ものすごく共感しました。

私はいちおう人並みには食べられるので、別に「困る」というほどの少食ではないのですが、それでもときどき胃袋の大きさが脳味噌の訴えに追いつかず、「あ~もっと食べた~~い!!」と歯がゆい思いをする時があります。

例えば、「飲んだ後の締めのラーメン」という物を私は食べたことがありません。


うわさによると、それってずいぶんおいしいらしいじゃないですか。
「あ~こんなの絶対体に悪い~! 太っちゃう~!」
という罪悪感が、たまらないらしいじゃないですか。

でも、食べられないのです。
お酒とツマミで十分お腹一杯になってしまうので、皆がラーメン屋に行くのを見送って、ひとりトボトボと帰るしかないのです。

ああ……胃袋が今の2倍の大きさだったら、締めのラーメンも、付け合わせの餃子も、デザートのアイスも、翌日のモーニングセットも、ランチのハンバーグ定食も、おやつのたい焼きも、夕食の寿司も、夜食のカップラーメンも、なんだって好きな物が食べられるのに……!!

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でも考えてみれば、ひょっとしたら私は「食べること」自体よりも、
「食べることについて考えること」や「食べることについて語ること」が好きなのかもしれません。

だって、食べている時間はせいぜい1日2時間だけど、食べることについての妄想は何時間だってできますし。

実際に食事している時よりも、「どこ行こう」「なに食べよう」と語り合っている時の方が楽しいような気がしますし。

それはちょうど、実際に恋をするよりも、恋バナをしている時の方がしばしば楽しいのと似ているかもしれません。

人を愛することよりも、「愛とは何か」について蘊蓄を傾ける方が気持ちいいのと、似ているかもしれません。

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しかしやはり、こうも思うのです。

ラーメンについて考えている時より、やっぱりラーメンを食べている時の方が数倍楽しいと。

ラーメンについて薀蓄を傾けるより、やっぱり実際に食べることの方が数倍気持ちいいと。

……というわけで、今日は仕事帰りに一人でラーメン屋に寄って夕飯を食べてきました。

ハーフサイズもあったので、苦しまずに完食することがきました。
付け合わせの餃子もおいしかったです。

でもやっぱりいつか、さんざん飲み食いした後に、「あ~絶対太っちゃう~!」と言いながら締めのラーメンを食べたいなあ……。

 

※ダイエット中の方の神経を逆撫でするような文章および写真を掲載してしまったことを、お詫び申し上げます。