Wikipediaによると、サンクコストとは「事業に投下した資金のうち、事業の撤退・縮小を行ったとしても回収できない費用」とあるのですが、仕事やプライベートで意思決定する際、気づかぬうちに "努力サンクコスト" を発生させてしまい、誤った意思決定をしそうになることがあります。
例えば、「うまくいくか自信が持てていないにも関わらず、ここまで頑張ってきた自分自身の努力を無駄にしたくない(この時点で努力サンクコストが発生)ので、意思決定者へのプレゼンなどでゴリ押ししてなんとか通そうとしてしまう」ようなケースです。
この場合、プレゼンする方は努力サンクコストの回収に必死になるが余り、本来の成果に繋がらない判断を意思決定者に迫ることになり、意思決定者から見ると、稟議を通すために無理やりつじつまを合わせて必死にプレゼンしている人材に対して「まだまだだなあ」という印象になってしまいます。
もちろん、努力サンクコスト<得られる成果の量であればよいのですが、意識すべきは、自分自身がその仕事に時間を使えば使うほど、なんとなく成功しそうな気がしてきて、誤った意思決定をしたくなるケースがあることです。
これは、結果として成果の定義を(これまで自分が投下してきた)努力や時間の総量に置き換えてしまっていることに異なりません。
私自身も含めて、改めて意識したいと思います。