むかしむかし あるところに...




平凡に暮らし 

鍬を手に取り農業を営む 

お爺さんと


それを支えながら家事を営む

お婆さんと



産まれながら早くして

両親を亡くして5歳になる少年が居た



お爺さんの名前は

木ノ下 一徳



お婆さんの名前は

木ノ下 明歩



5歳の少年の名は

坂田 龍之介




3人が住む街のあたりは

川と草 そして森と自然に包まれ




木材で作られた家がづらりと並んでいる



「おばあちゃんお腹すいた」

少年がそう言うと

お婆さんは必ず少年に桃を差し出す




「また桃?」

少年が不満げに言いながら

それを口に運ぶ



「おいしいだろ?」

お婆さんは決まっていうが

悔しいがおいしい。

少年は何も毎度言い返せないのだ



桃食べて少し経ったところに

毎回玄関から龍之介を呼ぶ声が響く




友達の坂本龍一だ

近所に住んでいてよく遊んでいる

「おい、龍之介、川に遊びに行こうぜ」




龍之介はお婆さんの顔を伺うとお婆さんは笑顔で「いってらっしゃい」と言う



そして2人は川へと向かった




「おい、ザリガニ捕まえようぜ」

龍一は元気良くはしゃいでる

龍之介はそれに負けじとザリガニを探す



そして




2人は遊び疲れ、川の近くで寝そべり

満足そうな顔をしていた





そのとき




どんぶらこどんぶらこと

遠くから一つの大きな桃が流れてきたとさ....





続く。