廃仏毀釈(はいぶつきしゃく) | 法源のブログ

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仏教寺院・仏像・経巻を破毀し、僧尼など出家者や寺院が受けていた特権を廃することを指す。
「廃仏(はいぶつ)」は仏を廃し(破壊)し、「毀釈きしゃく」は、お釈迦様の教えを壊すという意味。
僧侶などが釈迦を指す時は、釈尊(しゃくそん)、釈迦尊、釈迦仏、釈迦如来などと呼んだりする。

◆廃仏毀釈の原因
明治初期の1868年(明治元年)神仏分離令が発布され、廃仏毀釈の運動が高まりました。

この運動は明治政府が出した「大教宣布」や「神仏分離令」と呼ばれる一連の「布告」や「達」が原因となって起こった民間の運動だからです。
しかし、「大教宣布」は天皇を神格化し(天照大神の子孫ですから)、「神道」を日本の「国教」とする宣言ですし、「神仏分離令」も日本に根付いていた「神仏習合」の風習を廃し、「神道」と「仏教」を分けることを目的とした法令でした。
ですので、明治政府としては「仏教」を攻撃するすることを目的とはしていませんでしたが、当時流行っていた「平田神道(平田国学)」の影響によって民間で「廃仏毀釈運動」が起こってしまったのです。

やがて廃仏毀釈は行過ぎであったとして、佛教寺院の多くは元に戻りましたが山岳信仰の修験道寺院は廃止になったままでした。

神も仏も皆の心の支えなのに、人はときに滅茶な行動をしますね。
宗教と捉えることが紛争の原因を作る。
宗教として捉えずに神仏ともに崇めていきましょう。

心の中に神仏は宿っています。