ずいぶん前のことだけれども、依頼を受けて、国際的に通用する研究者の育成について、的なスピーチを行う羽目になった。
簡単に言うと、研究留学を促進すべきかどうか、その為にどのような制度が望ましいのか。という話なのだが。
その是非、あるいは個人的な意見はいつか述べる機会もあるかと思うので置いておくとして。
(なんで、私なんかに・・・と思ったが、恐れず怯えずざっくり発言する「先陣」が欲しかったのねーと後から納得。つまり、バカに白羽の矢が立った、と(´・ω・`))
さすがに個人的な意見を公の場で述べる訳にもいかず、限られた時間の中で知り合いの研究者にアンケート調査を行いました。
多くの方が答えてくれて。その関心の高さ、問題の大きさ、そして私に課された責任の重大さに改めて恐怖さえ感じた訳ですが。
その中の、留学してよかったこと。の設問に、交流関係の広がりを挙げる人が多く。
ちょっと自分のことを振り返ってみたのでした。
私は・・・どうかな。留学中、とてもたくさん友人ができた。
不安だから。助けが必要だから。特に留学生同士、予想以上に友人ができて。
でも、研究面で。ポスドクとして苦楽を共にした人で、今も同じ感染症を扱う同志はいないかな。
それだけ、世界的に見てもポスドクが定職を見つけて、しかも好きなことを研究し続けられる可能性が少ないということか。
(うちのボスの性質にもよるけどねー。ま、それはさておき)
一人、ポスドクではないけれども。日系ブラジル人で、とてもとても気が合う研究者がいた。
少し話すだけで、そのとき自分のココロを覆っていた問題が明らかになり、するんと溶けるような、そんな人。
どんなに助けてもらったか。少し年下のその人に。
留学から帰って来てもう5年。その時の友人でまだ繋がっている人は多くはないけれど。
彼からは、たまにメッセージがある。
ほんの数分のテキストのやり取り。それで相変わらずココロがほぐれる。
今日も、少しやり取りをして。
自分でも気がつかずココロを覆っていたネガティブな気持ちに気がついて、少し話すことで整理ができて。
散らかった部屋を片付けたようなすっきりした気持ちにしてくれる。
また、頑張れそうな元気をくれて。
ああ、人と繋がるというのは、量では決してないのだな。と思う。
久しぶりでも心から会話できる人がいるということは、とても「有り難い」こと。
研究にすぐ繋がるような、そういう知り合いでなくとも。
この辛い研究人生を、時には支え合える人が見つかれば、それはとても素敵なこと。
そんな大切な友人から、なかなかショックなニュースを聞いたりもしたけれども。
サイエンスを続けるの難しさを、再認識したりもしたけれども。
立ち尽くしていたり、ぼんやりしてはいけないな、と思う。
今できることを精一杯すること。
それしかできないのだから、せめて必死に頑張ろう。
また、気軽に状況報告できるその日まで。私は私のベストを尽くそう。
ありがとう。
簡単に言うと、研究留学を促進すべきかどうか、その為にどのような制度が望ましいのか。という話なのだが。
その是非、あるいは個人的な意見はいつか述べる機会もあるかと思うので置いておくとして。
(なんで、私なんかに・・・と思ったが、恐れず怯えずざっくり発言する「先陣」が欲しかったのねーと後から納得。つまり、バカに白羽の矢が立った、と(´・ω・`))
さすがに個人的な意見を公の場で述べる訳にもいかず、限られた時間の中で知り合いの研究者にアンケート調査を行いました。
多くの方が答えてくれて。その関心の高さ、問題の大きさ、そして私に課された責任の重大さに改めて恐怖さえ感じた訳ですが。
その中の、留学してよかったこと。の設問に、交流関係の広がりを挙げる人が多く。
ちょっと自分のことを振り返ってみたのでした。
私は・・・どうかな。留学中、とてもたくさん友人ができた。
不安だから。助けが必要だから。特に留学生同士、予想以上に友人ができて。
でも、研究面で。ポスドクとして苦楽を共にした人で、今も同じ感染症を扱う同志はいないかな。
それだけ、世界的に見てもポスドクが定職を見つけて、しかも好きなことを研究し続けられる可能性が少ないということか。
(うちのボスの性質にもよるけどねー。ま、それはさておき)
一人、ポスドクではないけれども。日系ブラジル人で、とてもとても気が合う研究者がいた。
少し話すだけで、そのとき自分のココロを覆っていた問題が明らかになり、するんと溶けるような、そんな人。
どんなに助けてもらったか。少し年下のその人に。
留学から帰って来てもう5年。その時の友人でまだ繋がっている人は多くはないけれど。
彼からは、たまにメッセージがある。
ほんの数分のテキストのやり取り。それで相変わらずココロがほぐれる。
今日も、少しやり取りをして。
自分でも気がつかずココロを覆っていたネガティブな気持ちに気がついて、少し話すことで整理ができて。
散らかった部屋を片付けたようなすっきりした気持ちにしてくれる。
また、頑張れそうな元気をくれて。
ああ、人と繋がるというのは、量では決してないのだな。と思う。
久しぶりでも心から会話できる人がいるということは、とても「有り難い」こと。
研究にすぐ繋がるような、そういう知り合いでなくとも。
この辛い研究人生を、時には支え合える人が見つかれば、それはとても素敵なこと。
そんな大切な友人から、なかなかショックなニュースを聞いたりもしたけれども。
サイエンスを続けるの難しさを、再認識したりもしたけれども。
立ち尽くしていたり、ぼんやりしてはいけないな、と思う。
今できることを精一杯すること。
それしかできないのだから、せめて必死に頑張ろう。
また、気軽に状況報告できるその日まで。私は私のベストを尽くそう。
ありがとう。